全日本スーパーフォーミュラ・ライツ選手権はいよいよ最終大会へ。僅差のチャンピオン争いは3人に可能性

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2026年09月08日 22:20  AUTOSPORT web

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2026年のスーパーフォーミュラ・ライツでチャンピオンを争う三井優介(中)、梅垣清(左)、エヴァン・ジルテール(右)
 2026年の全日本スーパーフォーミュラ・ライツ選手権は、9月12〜13日に栃木県のモビリティリゾートもてぎで第6大会を迎える。スポーツランドSUGOで行われた第5大会から2週間のインターバルで行われる今シーズンの最終大会だが、今季のチャンピオン争いは3人に絞られている。

 3月に富士スピードウェイで開幕した2026年のスーパーフォーミュラ・ライツは、いよいよ今季最終大会を迎える。舞台は2023年から毎年最終大会が行われている(2024年は延期により最終大会に変更)モビリティリゾートもてぎだ。

 8月29〜30日にスポーツランドSUGOで行われた第5大会から2週間で行われる最終大会だが、SUGO大会の結果を経て、今季のチャンピオン争いは3人に絞られることになった。それもトップ3はたった7ポイント差しかない(スーパーフォーミュラ・ライツは1大会で最多32点獲得が可能)。近年にない僅差で迎えるシーズンフィナーレとなる。

 88.5ポイントでランキング首位につけるのは、今季5勝を飾っている三井優介(DELiGHTWORKS)。3.5ポイント差の2位は、3勝を飾っている梅垣清(モビリティ中京 TOM'S TGR-DC SFL)。三井から7ポイント差、梅垣から3.5ポイント差の3位は、同じく3勝のエヴァン・ジルテール(ART Grand Prix with B-MAX)だ。


●「強い気持ちで」2年目のタイトルを目指す三井優介

 今季がスーパーフォーミュラ・ライツ参戦2年目となる三井は、第1大会の富士では第1戦で初優勝。第3戦富士も制し、第2大会オートポリスでも表彰台に登り続けた。第3大会の鈴鹿では思わぬ不調となったが、第4大会の岡山では2回のポールポジション、3連勝とパーフェクトを達成。SUGOではふたたび苦しいレースウイークになったものの、第15戦で表彰台を獲得するなど強さも示している。

 FIA-F4を経て、2025年からDELiGHTWORKS RACINGとともにスーパーフォーミュラ・ライツに参戦を開始した三井は、2年目として、そして未来に繋げるためにもチャンピオンが欲しい。「次のもてぎ大会で、すべてを懸けて戦っていきたいです」と三井は第15戦の後、最終大会に向け意気込みを語っている。

「僕は埼玉県出身でもてぎはホームコースですし、先日、僕の祖母が亡くなったのですが、祖母からは『また次頑張ればいいんだ』とよく言われていました。その気持ちでこの第5大会の週末を戦ってきて表彰台に乗れたので、もてぎでも諦めずに、強い気持ちをもって行動して、チャンピオンを獲りにいきたいと思います」

 今季、三井はスーパーフォーミュラにも帯同し、松下信治のサポートを行っているが、これも成長に繋がっている。DELiGHTWORKS RACINGはスーパーフォーミュラ、そしてライツと一丸となって戦っており、チームワーク、エンジニアリングも2年目で大きな成長を遂げた。もてぎでは松下、そして野尻智紀がアドバイザーとして帯同し、三井のチャンピオン獲得をサポートしていく。


●「チャンピオンを獲るには何が必要か」梅垣清

 ランキング2位につけている梅垣は、昨年のフォーミュラ・リージョナル・ジャパニーズ・チャンピオンシップの王者。ライツは参戦初年度ながら第1大会は3戦連続で表彰台を獲得。なかなか優勝には届かなかったが、第3大会の鈴鹿では、2連続ポールポジション、3連勝とパーフェクトな週末を送ってきた。また、開幕から13戦連続でポイントを獲得しており、10回の表彰台と高いアベレージを誇ってきた。

 その連続得点が途絶えてしまったのが、SUGOでの第5大会。第14戦ではスタート違反で5秒のタイムペナルティを課されてしまう。それでも4位フィニッシュは可能な3番手につけていたが、終盤セーフティカーランとなり、差が縮まったことでポイント圏外に。この週末は何かと噛みあわないレースウイークとなってしまった。

「第5大会はうまく噛みあいませんでした。ランキングで上回れる可能性も高かったのですが……。三井選手と3.5ポイントに離されてしまい、ジルテール選手にも接近されてしまいました」と梅垣。

「せっかくポテンシャルがあったのにレースでは予選以上の結果を出すことができなくて。最終大会では、チャンピオンを獲るために何が必要なのかしっかり考えて、タイトルを獲りにいきたいです」

 最終大会も4台体制で臨むTOM'Sだが、ここ数年もてぎでライバルの王座獲得を許してきた雪辱を果たしたいところ。強力な体制をもつTOM'S、そして片岡龍也や中山友貴といったTGR-DCの講師陣、自身もドライバーとしてシリーズ参戦経験をもつ河野駿佑エンジニアが梅垣をサポートしていく。


●「最大限のチャレンジを」来日一年目での王座を目指すジルテール

 そして梅垣から3.5ポイント差で3位につけるのがジルテール。2025年にフォーミュラ・リージョナル・ヨーロピアン・チャンピオンシップでランキング5位だったドライバーだが、今季来日すると周囲を驚かせる走りをみせた。特にスリッピーな状況でのコントロールは目を見張るもので、すでにスーパーフォーミュラのテストでも非凡な才能をみせている。

 第1大会の富士では、第2戦でさっそく優勝。オートポリスでも2勝を挙げた。その後勝ち星に恵まれてはいないが、15レース中表彰台を12回獲得。非常にアベレージが高い。SUGO大会でも三井、梅垣が得点を伸ばせない間に、3戦連続で表彰台に。ポイント差を大きく縮め最終大会に臨むことになった。

「最終大会のもてぎはホンダのホームコースだし、すでにテストを行っていて、良い感触ももっているんだ。だから自信がある。そんな舞台でチャンピオン争いに挑戦できるよう、最大限のチャレンジを行っていきたいと思っている」と今季HRCのサポートを受けながら戦ってきたジルテールは語った。

 近年最終大会となっているもてぎで、B-MAX RACING TEAMは毎年タイトル争いに貢献し続けており、木村偉織、小出峻が連続でもてぎでチャンピオンを決めている。昨年の野村勇斗は最終大会前にチャンピオンを決めたが、もてぎも3連勝で締めくくっており、チームが得意とするコースだ。ただ、今季は昨年よりも開催時期がかなり早い。これがどう影響するか。

 今季はまたチームランキングも拮抗しており、TOM'Sが103ポイントで首位だが、17.5ポイント差の2位タイにDELiGHTWORKS RACINGとB-MAX RACING TEAMが並ぶ。またマスタークラスも、今季からフル参戦するKEN ALEX(BUZZ RACING)が首位だが、DRAGON(B-MAX ENGINEERING 324)が10.5ポイント差で追う。

 タイトルを争う3人に加え、尻上がりに調子を上げる鈴木斗輝哉(モビリティ中京 TOM'S TGR-DC SFL)や新原光太郎(HFDP WITH B-MAX RACING)、卜部和久(DELiGHTWORKS)、そしてオスカー・ブルツ(レクサス松山城北 TOM'S TGR-DC SFL)やアクシャイ・ボーラ(レクサス松山城北 TOM'S SFL)といった上位陣が絡み、どんな結末を迎えるか。今回初参戦の岡本大地(Buzz Racing)の走りも含め、楽しみにしたい。

[オートスポーツweb 2026年09月08日]

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