2026年FIA F3タイトル候補のフレディ・スレイター(トライデント)&ウーゴ・ウゴチュクウ(カンポス・レーシング) 9月11〜13日にスペイン・マドリードの新設コース『マドリンク』で2026年シーズン最終戦を迎えるFIA F3。最終戦は予選2回、スプリントレース1回、フィーチャーレース2回の特殊フォーマットで開催される。最大67ポイントを獲得できるなか、タイトルへの挑戦権を持つドライバーは4名に絞り込まれた。
第8戦モンツァ終了時点でドライバーズランキング首位は、1勝を含む計8回の表彰台を獲得し、141ポイントを有するフレディ・スレイター(トライデント/アウディ育成)だ。計算上、スレイターを上回る可能性が残されているのは、選手権2位のウーゴ・ウゴチュクウ(カンポス・レーシング/126ポイント)、選手権3位のエルネスト・リベラ(カンポス・レーシング/レッドブル育成/76ポイント)、選手権4位のテオフィル・ナエル(カンポス・レーシング/75ポイント)のみ。
そのうち、選手権4位ナエルは予選1回目にポールポジションを逃した時点でスレイターを上回ることができるなくなるため、母国戦初日にタイトルへの挑戦権を失う可能性がある。また、選手権3位リベラもマドリードで獲得できる最大67ポイントのうち、66ポイントを獲得しなければ逆転が叶わない状況のため、タイトル争いの中心はスレイターとウゴチュクウで間違いないだろう。
スレイターとウゴチュクウのポイント差は15点。8月24〜25日に行われたマドリンクでのイン・シーズンテストではウゴチュクウが2日間全体ベストタイムとなる1分49秒034を記録している。IFEMAマドリードが運営する大規模な展示施設『IFEMAエキシビションセンター』周囲の私道と公道で構成されるマドリンク。ウォールに囲まれエスケープゾーンが少なく、8月のイン・シーズンテストでも多数のクラッシュが記録された。スレイターの状況次第ではあるが、ウゴチュクウが点差を跳ね除けて逆転タイトルを掴む可能性は十分に考えられる。それだけに、スレイターとウゴチュクウの戦いぶりは、この週末最大の注目だ。
また、タイトル候補からは外れたドライバーたちの選手権争いも注目したい。第8戦モンツァ終了時点で、ブランド・バドエル(ロダン・モータースポーツ)、加藤大翔(ARTグランプリ/ホンダ・フォーミュラ・ドリーム・プロジェクト)、山越陽悠(VAR)の3名が71ポイント獲得で並んでいる(暫定順位は5位バドエル、6位加藤、7位山越)。彼らは計算上は選手権2位に浮上する可能性も残されている。点差の大きい2位に届く可能性はわずかだが、選手権3位は現実的な目標となっているだろう。
なお、2019年から始まったFIA F3において、日本勢のドライバーズランキング最上位は角田裕毅の9位(2019年/イェンツァー・モータースポーツ)だ。今季参戦する日本勢からいずれかのドライバーがこれらの記録を塗り替えることは大いにあるだろう。加藤、山越、そして選手権14位の中村仁(ハイテック/TGR-DC/39点)、選手権18位のりー海夏澄(ARTグランプリ/30点)、日本勢4名の最終戦の進め方にも注目したい。
2026年FIA F3第9戦/最終戦マドリードは、新設コース『マドリンク』で開催される。最終戦マドリードのタイムスケジュール、そして第8戦モンツァ終了時点での選手権順位は以下のとおりだ。
■2026年FIA F3第9戦マドリード(日本時間)
・フリー走行:9月11日(金)16時55分〜17時40分
・予選1回目:9月11日(金)25時25分〜25時45分
・予選2回目:9月11日(金)25時55分〜26時15分
・スプリントレース:9月12日(土)18時05分〜18時50分
・フィーチャーレース1:9月12日(土)25時00分〜25時50分
・フィーチャーレース2:9月13日(日)16時45分〜17時35分
■2026年FIA F3 ドライバーズランキング(第8戦モンツァ終了時点)
順位/ドライバー/ライセンス国/チーム/ポイント
1/フレディ・スレイター/イギリス/トライデント/141
2/ウーゴ・ウゴチュクウ/アメリカ/カンポス・レーシング/126
3/エルネスト・リベラ/メキシコ/カンポス・レーシング/76
4/テオフィル・ナエル/フランス/カンポス・レーシング/75
5/ブランド・バドエル/イタリア/ロダン・モータースポーツ/71
6/加藤大翔/日本/ARTグランプリ/71
7/山越陽悠/日本/VAR/71
8/ノア・ストロムステッド/デンマーク/トライデント/65
9/トゥッカ・タポネン/フィンランド/MPモータースポーツ/64
10/マチェイ・グラディシュ/ポーランド/ARTグランプリ/54
11/ブルーノ・デル・ピノ/スペイン/VAR/50
12/ペドロ・クレロ/ブラジル/ロダン・モータースポーツ/48
13/マティア・コルナギ/アルゼンチン/MPモータースポーツ/44
14/中村仁/日本/ハイテック/39
15/イェヴァン・デイビッド/スリランカ/AIXレーシング/34
16/エンツォ・デリニー/フランス/VAR/34
17/ニコラ・ラコルテ/イタリア/ダムズ・ルーカスオイル/33
18/りー海夏澄/日本/ARTグランプリ/30
19/ジェームズ・ウォートン/オーストラリア/プレマ・レーシング/29
20/アレッサンドロ・ジュスティ/フランス/MPモータースポーツ/23
21/ルイス・シャープ/ニュージーランド/プレマ・レーシング/21
22/ジェラード・シエ/中国/ダムズ・ルーカスオイル/20
23/マッテオ・デ・パロ/イタリア/トライデント/7
24/ブラッド・ベナビデス/アメリカ/AIXレーシング/6
25/クリスチャン・ホー/シンガポール/ロダン・モータースポーツ/2
26/フィオン・マクラフリン/アイルランド/ハイテック/2
27/フェルナンド・バリチェロ/ブラジル/AIXレーシング/2
28/ホセ・ガルフィアス/メキシコ/プレマ・レーシング/1
29/ナンダヴド・ブロムバクディ/タイ/ダムズ・ルーカスオイル/0
30/アレックス・パウエル/アメリカ/プレマ・レーシング/0
31/リカルド・エスコット/メキシコ/AIXレーシング/0
32/パトリック・ヒューゼンローダー/オーストラリア/カンポス・レーシング/0
33/シン・ウヒョン/韓国/ハイテック/0
34/サリム・ハンナ/コロンビア/AIXレーシング/0
■2026年FIA F3 チームランキング(第8戦モンツァ終了時点)
順位/チーム/ポイント
1/カンポス・レーシング/277
2/トライデント/213
3/ARTグランプリ/155
4/VAR/155
5/MPモータースポーツ/131
6/ロダン・モータースポーツ/121
7/ダムス・ルーカスオイル/53
8/プレマ・レーシング/51
9/AIXレーシング/42
10/ハイテック/41
[オートスポーツweb 2026年09月09日]