結核予防活動、ひたむきに=自ら調査し論文、年3回寄稿も―総裁職引き継ぎ32年・紀子さま

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2026年09月11日 07:32  時事通信社

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時事通信社

結核予防会総裁として「令和8年度資金寄付者等感謝状贈呈式」に出席された秋篠宮妃紀子さま=6月4日、東京都新宿区
 秋篠宮妃紀子さまは、公益財団法人結核予防会の初代総裁を55年間務めた故秩父宮妃勢津子さまから1994年に総裁職を引き継ぎ、予防活動に取り組まれてきた。紀子さまを長年知る同会前理事長の工藤翔二・複十字病院(東京都清瀬市)院長(83)と、同会顧問の石川信克・結核研究所(同)名誉所長(84)が取材に応じ、精力的な活動を語った。

 99年、当時の厚生省が「結核緊急事態宣言」を発表した際、東京都内でのシンポジウムで大学ノートに熱心にメモを取る紀子さまの姿を、工藤さんは今も鮮明に覚えている。「何事も一生懸命な姿勢は今も変わらない」と振り返る。

 2011年の東日本大震災後、東京・水道橋の同会本部で5回ほど行われた対策会議に紀子さまは毎回出席。複十字病院から岩手県山田町の避難所支援に赴いた看護師が涙ながらに体験を語ると、もらい泣きしていたという。総裁就任30年を迎えた24年4月には、職員から手作りの感謝状が贈られ、「まだ見ていない所を見たい」と本部内の検診センターを視察。清瀬市も訪れ、結核療養の歴史を伝える場所を徒歩で巡った。

 毎年恒例行事の一つが、2月の結核予防婦人会の講習会。紀子さまは2日間の日程に出席し、グループ討議にも参加する。関連組織が年3回発行する教育広報誌「健康の輪」には、2ページにわたって「毎回書き下ろし」(側近)で寄稿。コロナ禍や能登半島地震の被災地訪問、赤坂御用地内の自然など、内容は多岐にわたる。

 「私がやります」。結核に関する意識調査が国内で90年代後半以降実施されていないと聞くとこう答え、10〜11年の講習会参加者ら約1000人を対象に意識調査を実施。健康心理学の観点から分析して博士論文にまとめ、13年にお茶の水女子大から博士号(人文科学)を取得した。18年には結核予防への功績が評価され、オランダ・ハーグで国際結核肺疾患予防連合から名誉会員の称号を受けた。

 工藤さんと石川さんは、紀子さまが医療現場で患者に分かりやすい「やさしい日本語」を提唱していることにも医師として共感を示す。石川さんは「総裁としての強い責任感を持って活動する姿に敬服する。本当によくこれだけおやりになると感心する」と語った。 

取材に応じる結核予防会顧問の石川信克さん=2日、東京都清瀬市
取材に応じる結核予防会顧問の石川信克さん=2日、東京都清瀬市


取材に応じる結核予防会前理事長で複十字病院院長の工藤翔二さん=7日、東京都清瀬市
取材に応じる結核予防会前理事長で複十字病院院長の工藤翔二さん=7日、東京都清瀬市


結核予防会総裁に就任し、前総裁の秩父宮妃勢津子さまにあいさつされる秋篠宮妃紀子さま=1994年5月、東京都千代田区
結核予防会総裁に就任し、前総裁の秩父宮妃勢津子さまにあいさつされる秋篠宮妃紀子さま=1994年5月、東京都千代田区
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