野村康太1st写真集 暁紀(講談社) 2026年8月7日から全国で公開されている映画『ブルーロック』が、興行収入10億円を突破した。日本映画のヒットの目安を超え、注目すべき要素が多い中から、魅惑の肉体派キャラを演じる野村康太にフォーカスしたい。
2023年に『MEN’S NON-NO』誌の専属モデルになった野村康太は、怒涛の勢いで出演作を重ねている。父は沢村一樹。今もっともホットな逸材が、俳優としての存在感を強めている。
本作の役作りでは、何と半年で8キロもの増量をしている。そんな野村康太について、“イケメン研究家”加賀谷健が解説する。
◆ムキムキすぎる國神錬介役
高橋文哉主演の実写化映画『ブルーロック』(2026年)には、序盤から見せ場がたくさんある。
物語の発端は、サッカー日本代表がW杯で優勝するためのストライカー養成計画により、全国から精鋭高校生300人が召集されたことにある。
まるで監獄のような養成施設「ブルーロック」に近づくバス車内で、高橋演じる主人公・潔世一が車窓の外を見つめる。ここで彼がもらす緊張の吐息が、ピリリと美しい。
ブルーロック内に入ると、棟ごとにチームに振り分けられ、世一は同じチームメンバーたちと対面する。
その中の1人に、一際屈強な肉体を誇示するように上半身をさらけだすメンバーがいた。一見、ボディビルダーかと思うくらいムキムキすぎる國神錬介である。
國神が試合で活躍した世一にステーキをわけてやる食堂の場面も大きな見どころなのだが、この鋼の肉体派キャラクターを演じるのは、野村康太だ。
◆筋トレは「半年で8キロ増量」がマスト
2025年10月、野村康太は初の写真集『暁紀(あかつき)』を発売した。写真集撮影のため、本格的に開始した筋トレでは、週4でジムに通い、半年で8キロ増量。そこから3キロしぼり、理想的な肉体に近づけた。
そんな野村にとって、『ブルーロック』の國神役は、役作りの上で初めて肉体改造した役なのだが、ジム通いを週5に増やし、こちらもやはり半年で8キロ増量している。筋トレは「半年で8キロ増量」がマスト。野村の身体に最適な増量数なのだろう。
あるいは、そうやって自分の肉体改造を管理することで、均整美を作る黄金比を算出できたのかもしれない。映画の宣伝で出演した『ノンストップ!』(フジテレビ系)で、「もっと極めたい」と語っていた筋トレは、今の野村康太の成長を映す「記録」でもある。
◆怒涛の顔見せ期間を経た先で
実際、『暁紀』の「紀」には、野村が初訪問した韓国旅を「記録」する意味が込められている。この漢字には他にも、「秩序」といった意味があり、規律ある筋トレによって肉体の均整を磨いたことを含めていいだろう。
そしてさらに、「年代」という意味もあり、そこに着目すると、時代を超えた共通項が見えてくる。
1999年、野村の父・沢村一樹は『週末婚』(TBS系)というドラマに出演し、松下由樹演じる狂乱の悪女キャラに追いつめられた。
その狂乱ぶりそのままに、2025年放送の『ディアマイベイビー〜私があなたを支配するまで〜』(テレビ東京系)では、松下演じる芸能マネージャーがスカウトした若手俳優(野村康太)を執拗に追い求めた。
松下由樹出演ドラマを介した結びつきは、「紀」という豊かな言葉が気づかせてくれるちょっとした発見なのだが、一方、「暁」は野村の飛躍を込めて「夜明け」を意味している。
2024年はドラマ7本、映画3本の出演作があった。怒涛の顔見せ期間を経た先で演じる、『ブルーロック』の國神役のムキムキ感が何とも頼もしい存在感だ。
<文/加賀谷健>
【加賀谷健】
イケメン研究家 / (株)KKミュージック取締役
“イケメン研究家”として大学時代からイケメン俳優に関するコラムを多くの媒体で執筆。アーティストマネジメント、ダイナマイトボートレース等のCM作品やコンサートでのクラシック音楽監修、大手ディベロッパーの映像キャスティング・演出、アジア映画宣伝プロデュースを手掛ける。他に、LDHアーティストのオフィシャルレポート担当や特典映像の聞き手など。日本大学芸術学部映画学科監督コース卒業。
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