2026年FIA F2第11戦マドリード フィーチャーレース表彰式/宮田莉朋(ハイテック/TGR-DC)が3位
9月13日(日)、2026年FIA F2第11戦のフィーチャーレースがスペインのマドリンクで行われ、ディーノ・ベガノビッチ(ダムス・ルーカスオイル/フェラーリ育成)がポール・トゥ・ウインで今季初優勝を飾った。
宮田莉朋(ハイテック/TGR-DC)は9番グリッドから3位となり、今季8回目の入賞。前日のスプリントレース優勝に続き、2日連続の表彰台登壇を果たした。
タイヤ交換義務を有する32周もしくは60分+1周のフィーチャーレース。スタートタイヤは上位勢の多くがオプションタイヤ(ソフトタイヤ/レッド)を選択するなか、4番グリッドのマルティニウス・ステンスホーン(ロダン・モータースポーツ)、5番グリッドのニコラ・ツォロフ(カンポス・レーシング/レッドブル育成)7番グリッドのローレンス・ファン・ホーペン(トライデント)はプライムタイヤ(ハードタイヤ/ホワイト)を履いた。
なお、宮田のチームメイトのコルトン・ハータ(ハイテック/キャデラックF1テストドライバー)は体調不良により、スプリントレースに続き、このフィーチャーレースも棄権している。
気温23度、路面温度38度、湿度46パーセントというコンディションでスタート。これまでに行われたFIA F2とFIA F3の4レース(いずれもピットストップのないレース)では、“抜けないマドリンク”の最大かつほぼ唯一のチャンスはスタートだった。
ただ、ポールシッターのベガノビッチはターン1のホールショットを守り切ることに成功。2番手アレクサンダー・ダン(ロダン・モータースポーツ/アルピーヌ育成)以下、6番手ロマン・ビリンスキー(ダムス・ルーカスオイル)まではグリッド順のままオープニングラップを終えた。
2周目、ターン18で18番手争いをしていたクッシュ・マイニ(ARTグランプリ/アルピーヌ育成)とキアン・シールズ(AIXレーシング)が接触し、マイニがウォールにクラッシュ。3周目よりセーフティカー(SC)導入となった。
このSC中の4周目に20番手からプライムタイヤでスタートしたタサナポル・イントラフヴァサク(ARTグランプリ)はオプションタイヤに交換している。
マドリンクは主にクレーンが必要な車両回収に時間を要す傾向にあり、マイニの車両回収が終了しリスタートが叶ったのは7周目だった。ベガノビッチが先頭でリスタートが切られるなか、7番手ファン・ホーペンら数台はリスタート直前でピットに滑り込み、オプションタイヤに履き替えた。
これで7周目のリスタート時の順位は、首位ベガノビッチ、2番手ダン、3番手ラファエル・カマラ(インビクタ・レーシング/フェラーリ育成)、4番手ステンスホーン、5番手ツォロフ、6番手ビリンスキー、7番手ノエル・レオン(カンポス・レーシング)、8番手宮田となった。
ただ10周目、ガブリエレ・ミニ(MPモータースポーツ/アルピーヌ育成)がターン12出口で宮田を先行する。しかし、ミニはターン13でブレーキングミスを喫し、宮田が8番手を取り戻す。スプリントレースウイナーの宮田は悪くないペースを見せたが、この時点での勢いはミニにあった。
12周目、上位勢で最も早く6番手のレオンがプライムタイヤに履き替えた。この動きに反応し、3番手カマラ、7番手ビリンスキーが13周目に。4番手ステンスホーン、5番手ツォロフが14周目にタイヤを履き替えた。
ただ、ツォロフ(オプション)以下、カマラ(プライム)、ビリンスキー(プライム)、レオン(プライム)、ファン・ホーペン(オプション)は12番グリッドからプライムタイヤでスタートし、7周目のリスタート時にオプションタイヤに履き替えたマリ・ボヤ(プレマ・レーシング/アストンマーティン育成)にアンダーカットされ、ボヤのペースに付き合うかたちに。
17周目、タイヤ交換を終えたオリバー・ゲーテ(MPモータースポーツ)がボヤとツォロフの眼前でコースに合流。ツォロフはターン5で2台をまとめてオーバーテイクしようとするが止まりきれずターン5をショートカット。その後、選手権争いの直接のライバルであるカマラが軽く接触しながらツォロフの前に出る。
ただ、18周目のターン1でカマラと接触したゲーテがクラッシュ。これでSC導入となり、それまでタイヤ交換をせず、コース上にステイしていたベガノビッチ、ダン、宮田、エマーソン・フィッティパルディJr.(AIXレーシング)、ジョシュア・デュルクセン(インビクタ・レーシング/メルセデスF1開発ドライバー)に大チャンスが訪れた。
彼らがタイヤ交換義務を終えてコースに戻ると、首位ベガノビッチ(プライム)、2番手ダン(プライム)、3番手宮田(プライム)、4番手フィッティパルディJr.(オプション)、5番手デュルクセン(オプション)、6番手イントラフヴァサク(オプション)、7番手ステンスホーン(プライム)、8番手ミニ(プライム)、9番手ボヤ(オプション)、10番手カマラ(プライム)、11番手ツォロフ(オプション)というオーダーに。なお、カマラには10秒のタイムペナルティが下っている。
22周目にレース再開。上位5台はともにフレッシュなタイヤを履くが、宮田までの上位3台が硬いプライムタイヤ、4番手フィッティパルディJr.からが柔らかいオプションタイヤを履いている。勢いは当然ながらオプション勢にあった。
24周目よりDRSが使えるようになると、ダンに2.1秒差を付けられた宮田はDRSが使えない。ただ、“抜けないマドリンク”だけに、タイヤのアドバンテージがあれど、フィッティパルディJr.も簡単には前に出られない状況だった。
トップ2台は1分47秒台を連発して後続を引き離す。3番手宮田は無理をせず、後続のオプション勢をわずかながらも上回るタイムを刻み続ける。さらに、レースの最大時間である60分が迫り、フィーチャーレースは60分+1周の時間レースでチェッカーが振られることに。
残り周回が少なくなり、5番手デュルクセンは4番手フィッティパルディJr.への猛プッシュを開始。ディフェンスを強いられたフィッティパルディJr.と3番手宮田とのギャップは29周目時点で4秒まで広がった。29周目、デュルクセンが4番手に浮上するがすでに宮田の姿は遠く、彼の追い上げはここまで。
ファイナルラップとなった31周目を終え、フェラーリ育成で参戦2年目のベガノビッチがポール・トゥ・ウインで今季初優勝。2位にダン。3位に9番グリッドから6ジャンプアップを実現した宮田が続いた。宮田は今季8回目の入賞。前日のスプリントレース優勝に続き、2日連続の表彰台登壇を果たした。
4位デュルクセン、5位フィッティパルディJr.、6位イントラフヴァサク、7位ミニ、8位ステンスホーン、9位ビリンスキー、ペナルティ適用も10位につけたカマラまでがポイント獲得。終盤まで11番手につけていたツォロフは残り2周走行中に突如ペースダウン。チェッカーを受けるも最後尾の18位となった。
2026年FIA F2、次戦となる第12戦は9月24〜26日にアゼルバイジャンのバクー市街地サーキットで開催される。
■2026年FIA F2第11戦マドリード フィーチャーレース正式結果
Pos./No./Driver/Team/Time/Gap
1/7/D.ベガノビッチ/ダムス・ルーカスオイル/1h3'29.190
2/15/A.ダン/ロダン・モータースポーツ/7.320
3/3/宮田莉朋/ハイテック/14.015
4/2/J.デュルクセン/インビクタ・レーシング/16.691
5/20/E.フィッティパルディJr./AIXレーシング/19.630
6/17/T.イントラフヴァサク/ARTグランプリ/20.458
7/9/G.ミニ/MPモータースポーツ/21.268
8/14/M.ステンスホーン/ロダン・モータースポーツ/21.497
9/8/R.ビリンスキー/ダムス・ルーカスオイル/28.311
10/1/R.カマラ/インビクタ・レーシング/35.386
11/12/M.ボヤ/プレマ・レーシング/36.234
12/24/L.ファン・ホーペン/トライデント/37.403
13/11/S.モントーヤ/プレマ・レーシング/37.629
14/23/R.ヴィラゴメス/VAR/40.781
15/22/N.バローネ/VAR/41.215
16/5/N.レオン/カンポス・レーシング/42.032
17/21/C.シールズ/AIXレーシング/43.311
18/6/N.ツォロフ/カンポス・レーシング/47.888
-/10/O.ゲーテ/MPモータースポーツ/DNF
-/25/J.ベネット/トライデント/DNF
-/16/K.マイニ/ARTグランプリ/DNF
・ファステストラップ:アレクサンダー・ダン(ロダン・モータースポーツ)1分46秒257 (29/31) 183.426km/h
・ペナルティ:ラファエル・カマラ(インビクタ・レーシング)/10秒タイムペナルティ(接触要因)
・ペナルティ:ノエル・レオン(カンポス・レーシング)/5秒タイムペナルティ(トラックリミット違反)
[オートスポーツweb 2026年09月13日]