金属バット『絶望できない男』でドラマ初演技! 大東駿介「めちゃくちゃエモかったっす」 “極貧の絶望期”を救った親友・小林と胸アツ共演

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2026年09月14日 22:10  クランクイン!

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ドラマ『絶望できない男』に出演する(左から)金属バットの小林圭輔・友保隼平、主演・大東駿介 (C)カンテレ
 9月17日スタートの大東駿介主演ドラマ『絶望できない男』(カンテレ/毎週木曜25時15分)の第3話に、お笑いコンビ・金属バット(小林圭輔・友保隼平)が出演することが決定。金属バットはコンビそろって初のドラマ演技となる。出演を決めた裏側には、主演の大東との特別な絆があるという。

【写真】大東駿介が親友・金属バット小林と共演! 2ショット

■パンチラインだらけの本作。一番見てほしいのはやっぱり「金属バットとの共演」

 本作は、1億超の借金を抱え、すべてを失ったどん底からのリスタートを怒とうの“しゃべくり”で駆け抜けるジェットコースターコメディー。

 高校の同級生だった小林と友保が2006年に結成した金属バットは、『M‐1グランプリ』(ABCテレビ)や『THE SECOND』(フジテレビ)で数々の旋風を巻き起こし、今年は『上方漫才大賞』で奨励賞を受賞するなど、独自のスタイルで「地下のカリスマ」からお笑い界の中核へと躍り出た実力派コンビだ。

 そんな彼らが本作で演じるのは、主人公・奥本(大東)の波乱万丈な人生に絡んでいくヤクザの辛島(小林)と甘木(友保)。トレードマークの坊主頭の小林と、ワンレン長髪の友保が、奥本を追い詰めていく。

 金属バットにとって、ドラマ初演技となる本作。ドラマどころか、テレビへの出演自体をあまりせず、劇場に軸足を置いたお笑い一筋の2人が、今回出演を決めた裏側には、主演の大東との特別な絆があった。

 実は小林と大東は、ともに大阪府堺市出身で小学3年生の頃からの親友。この解禁にあわせてTVer限定で配信されるスペシャルインタビューでも「小3の時、友達の家でスーパーマリオブラザーズをやったときからの付き合い」と大東が語る通り、二人の関係はとても長い。この特別な関係を粋に感じた相方の友保も、“ハゲの連れが呼んでるっていうから来たわ”と出演を快諾した。

 金属バットとの初共演について、大東は「“このシーンに今自分ができる最上級を持って行こう”っていうピークが、毎作品1つぐらいはあるんですけど、この作品には、それが何個もあって。車に跳ねられるシーンもそうやし、ホームレスのシーンもそうやし。“絶望できない男”の壮絶な人生が4話の30分に凝縮されてるんです。そうなると自分も芝居のパンチラインが増えていくんやなと。ただ、個人的に一番の見どころはやっぱり“金属バットとの共演”ですね。あれは学生時代の俺たちと今の姿が重なりすぎました」と語る。

 中学生の頃には両親が出ていき、一人きりでの極貧サバイバル生活を強いられ「絶望期」のどん底にいた大東。そんな彼にとってエネルギーとなったのが、「人と属せないダメな奴ら」と言い合いながらも、一緒に時間を過ごした小林の存在だった。

■メディアで広まった「ドアを蹴り破って救出」の真相と、極貧の“絶望期”を支えた友達の温かさ

 「一番一緒にいたのは中学校の時ですね。めちゃくちゃ一緒にいました。『同級生』とかじゃないんですよ。小林とはマジでずっと一緒にいた。寝ても覚めてもずっと一緒にいましたね」と振り返るほど、二人の絆は深い。

 当時、一人きりで家に引きこもっていた大東を心配した小林ら友人が、実家のドアを激しく蹴り破って救い出した―そんなドラマチックな噂がメディアを通して広まっていたが、その真相について大東は笑いながらこう明かす。

 「あれも小林とよく話すんですけど、色んな人を経由して話が美化されてるんですよ。そもそも、母親もいなくなって家にひきこもっていたことを、当時、僕も恥ずかしくて、誰にも言ってなかったから、小林たちは僕がそんな状況やってことを知らなかったんです。俺が住んでた家っていうのが、安っぽいプラスチックのドアで。そこに昔、一回泥棒が入ったことがあって、ドアノブの上がノコギリで真っ四角に切り抜かれたんですよ。家には金目のものもないから、結局何も盗まれずに、ご丁寧にその切り抜かれた四角いパーツが落ちてたんで、それをまたスポッてドアにハメて暮らしてたんです。だからそこをグーパンチしたらいつでも鍵を開けられたっていう。大層に“ドアぶっ壊した”って言うけど、泥棒が丁寧に開けた四角い穴にハメ込んだ板を外してたっていう、それだけの話なんですよ。でも実際俺は引きこもってたから、それで助かったっていうのは事実なんですけど」。

 生きることを絶望しかけた極貧生活の中で、手を差し伸べてくれた人たちの存在は、大東の心に深く刻まれている。「本当に救われましたね。電気、ガス、水道の順で止まっていって食べるもんもなかった時に、友達のおかんが“飯食ってけ”って言ってくれて。ある日“お腹空いてるやろ、食べてき”って、スパゲッティ2袋にカレー、うどん、たこ焼きって、炭水化物ばっかり山ほど出されて(笑)。いくら腹減ってても、その日に食える量は決まってるやろ!みたいな。小林はじめ友達だけやなくて、近所の人や先生にもすごい救われました。みんな何も言わんと、黙って助けてくれたんです。小林としては“あいつんち、親おらへんから溜まり場にしよう”ぐらいの感じで、助けている自覚もなかったんじゃないですかね」。

■「あん時絶望してたらこんな幸福はなかった」 25年越し、夢の領域での共演

 そんな「絶望期」を共に過ごした小林とのドラマ共演は、大東にとって特別な体験となった。

 「めちゃくちゃエモかったっすよ。小林との学生生活、特に中高生の時は、ほんまに昨日のことよりはっきり覚えてるっていうか。めちゃくちゃ自分の核になってるところで。当時、小林と一緒に同級生5人で同じチームで…“チーム”っていうか、ただほんまにはぐれ者の集団やったんですけど。友達の一人がビデオカメラを買って、僕は俳優をやりたかったから、カメラを回してあいつらに芝居させて映像撮って。小林は音楽とお笑いに興味があったから、あいつネタ帳持ってずっとネタ考えてたんですよ」と大東。

 「そんな映像を撮ってた僕が俳優になって、ネタ帳持ってたあいつが芸人になって。あん時とやってること全く変わらんけど、お互い夢の延長線上で、もう一回再会してお互いやりたいことやっていて。安いビデオカメラで撮ってた自分たちを、今こうやってテレビで流してもらえるって、熱すぎるやろ、みたいな。あの頃はほんま友達だけが俺らのエネルギーやったんですよね。そんな友達と一緒に仕事できたっていうのはめっちゃうれしいし、感謝してます」と話した。

 さらに、出演を快諾してくれた小林の相方、友保への感謝の思いも尽きない。

 「金属バットの芸風からしたら、別にドラマに出演しなくても良いと思うんですよ。でも、“ハゲの連れが呼んでるっていうから来たわ”って友保くんが言ってくれて。その言葉に感動したし、うれしかったっすね。仕事ごとに色んな感動があるけど、今回はマジで学生時代と今の自分が重なって、言葉では言い表せないぐらい感動しました。小林も友保くんも、絶望期にいた頃の連れですから。あぁ、俺はやっぱり“絶望できない男”やなと思います。あん時のまま絶望してたら、こんな幸福は待ってなかったわけで。あいつ(小林)はキョトンとしてましたけど(笑)。ほんま“ドラマみたいやな”って。頭の中で自分で編集しちゃいましたもん。僕と小林が芝居してるところがスローモーションになって、学生服のあの頃の俺たちに重なっていく、みたいな。“それ撮っとけばよかったなぁ!”って(笑)」。

■実像のないSNS社会だからこそ際立つ、金属バットの「生身」の強さ

 そんな小林との気のおけない関係性は、大人になった今でも変わらない。

 「今でも大阪に行った時に“飯行こうか”っていうぐらいで、普段は全然連絡を取らないです。でもこの間会った時は、夕方から翌朝まで11時間も飲みました。何を今さら11時間も話すねんって(笑)。お互い思想が違うから、ちゃんとピリピリしていまだに喧嘩(けんか)もする。でも、同じ場所でこうやって会えるのがめっちゃうれしいです」

 俳優と芸人。異なる領域で勝負しながらも、大東は金属バットとの間に「根底にある生き様の共通点」を感じているという。

 「金属バットも枠に囚われへんネタをやってる。お互い教養があった人生じゃないけど、こうやってなにか自分たちの足りないものを生かして、それを武器に変えている感じはすごくしますよね。“足りない”って、足りないことに気づかなかったら欠点やけど、足りないことを自覚したらそれは武器になんねんなっていうことを、僕ら象徴してるよなぁって感じがしますね」と大東。

 「これって結構なんか核心かもなと思うんですけど、SNSって自分の足りないものを、実体験じゃなく知識として瞬間的に吸収できるから、自分が何者かになったって錯覚するじゃないですか。世のSNSの揉め事って大体その錯覚から起きてる気がして。実像のない虚像同士の戦い、みたいな。でも足りないものを自覚して、それが虚像であるっていうことを自覚してたら、やっぱ足りないものを埋めようとする作業、もしくはその足りないものを自分として誇れる作業が、自分という実像を浮かび上がらせるというか。それをやってきているのが俺とか小林なんかな、みたいな。生身で勝負するしかないよなって感じがするんですよね」。

■真っ向勝負か、煙に巻くか? 金属バット・小林圭輔、友保隼平が語る

 大東からの熱すぎるラブコールと、頭の中で「学生服の俺たち」を重ね合わせて感動していたという親友のエピソードに対し、小林の反応はこうだ。

 「大東パワーで仕事感が無くて遊んでるだけでお金貰える楽しいだけの時間でした。流石にプロの役者なんで大東は頼もしく見えましたけど根っこは変わってなくてダメ人間のままでした」

 さらに、視聴者へのメッセージを求められると「怒らない人に見てもらいたいです。芸人風情がドラマにノコノコ出てくるのを良しとしない人がいっぱいいると思いますけど今回は許して!」と回答。決してブレることのない“小林節”を貫いた。

 一方、大東が「ハゲの連れが呼んでるから来た」と言ってくれたことに感動していた相方の友保。彼にも、現場の「エモい」雰囲気についての感想や、視聴者へのメッセージを尋ねてみたが、返ってきた回答はこの言葉だけだった。

 「おつんぽこぽんぽろろ〜ん」

 美しい友情秘話も感動の再会も、すべてを一瞬で煙に巻いてしまう見事なまでの回答。大東の熱すぎる想いとの間に生じた凄まじい温度差に驚かされるが、どんな場所でも決して自分たちのペースを崩さず、独自のお笑いを貫くこのブレない姿勢にこそ、多くのファンが惹(ひ)きつけられているのかもしれない。

 カメラが回ればヤクザ役として詰め寄る金属バットとそれに翻弄される大東だが、TVer限定のSPインタビューでは「ほんまに覚えてへんねんけどそれ」「めっちゃ覚えてるわ俺」と他愛もない思い出話で笑い合う。

 それぞれの道を歩んできた俳優と芸人が交差する場所。彼らが画面の中でどんなやり取りを繰り広げているのか、期待が高まる。

 ドラマ『絶望できない男』は、カンテレにて9月17日より毎週木曜25時15分放送(全4話・関西ローカル)。
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