「Tシャツが乾くまで」でブレーク中島歩、映画「旅する練習」で長編映画、ドラマ通じ単独初主演

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2026年09月15日 07:00  日刊スポーツ

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映画「旅する練習」で叔父とめいを演じる、中島歩と七瀬ふうり(C)2027「旅する練習」製作委員会

中島歩(37)が、映画「旅する練習」(眞田康平監督、27年公開)に主演することが14日、分かった。23年の短編映画「WOWOW アクターズ・ショート・フィルム3」の1編「CRANK−クランク−」(高良健吾監督)に主演したが、今回が長編映画とドラマを通じて初の単独主演となる。


11日に最終回を迎えたTBS系「Tシャツが乾くまで」で、中島は妻を亡くして息子を育てるシングルファザー園田樹生を演じ、大ブレークした。「旅する練習」では、サッカー少女のめい亜美と、中学入学前の春休みに千葉県我孫子市からJ1鹿島アントラーズの本拠地・茨城県鹿嶋市に向かって利根川沿いを歩いて一緒に旅をする、スランプ気味の小説家で叔父の圭佑を演じる。


同作は、三島由紀夫賞と坪田譲治賞をダブル受賞し、芥川賞候補にもなった乗代雄介氏の21年の同名小説(講談社文庫)が原作で、同氏作品初の映画化作品。圭佑は旅をスケッチ、亜美はボールを蹴り、風景や出来事を記録しながら、かけがえのない時間と記憶を紡いでいく。そんな2人の“歩く、書く、蹴る練習の旅”を描いた物語。撮影は、3〜4月にかけて千葉県我孫子市、印西市、茨城県神栖市、鹿嶋市などで行われ、鹿島もロケ地協力、映像使用協力で関わった。日本サッカーと鹿島のプロ化に大きく貢献し、現在はクラブアドバイザーを務める元ブラジル代表の“神様”ジーコ氏(73)をモチーフに作られた、メルカリスタジアム前にあるジーコ像付近で撮影も行った。現在、編集などのポストプロダクションを行っている。


中島は「私は映画とは根本的にこの世界と人間を愛でる機能があると感じています」と映画を定義付けた。その上で「この作品はそれを十分に感じさせるものです。美しく、偶発的な瞬間が幾つもあり、それをカメラが美しく捉えています。この作品と、そして他のお客さまとの無言の対話をぜひ劇場でお楽しみください」とコメントした。


亜美を、ベネチア映画祭(イタリア)コンペティション部門に出品された「ルックバック」(是枝裕和監督)で俳優デビューした七瀬ふうり(12)が演じる。「撮影では、はじめての経験もたくさんあり少し緊張しましたが、とても楽しく撮影することができました。たくさんの方にこの作品を見ていただけたらうれしいです。公開を楽しみにしていてください!」と呼びかけた。


眞田康平監督は、濱口竜介監督(47)らを輩出した東京芸術大大学院映像研究科監督領域を修了し、同監督同様、黒沢清監督(71)の元で映画を学んだ。卒業制作の11年「しんしんしん」や、23年「ピストルライターの撃ち方」などを発表し、今作で商業映画デビューを果たす。同監督のコメント全文は、以下の通り。


初めて原作を読んだ時、期待や興奮と同時に、簡単には踏み出せないものも感じていました。この物語を引き受けていく覚悟が自分にあるのだろうか。それでも、読み終わってすぐに映画のラストシーンが立ち上がってきて、思いついてしまったからには、これはもう撮らざるをえない。そんな出会いでした。


原作の乗代雄介さんが「言葉」を大切にしたように、「映画」の何を大切にするか。この映画にとってそれは、おじさんと亜美が、歩いて、書いて、蹴る、その瞬間を丁寧に捉えていくことだと思いました。


製作中、何度も口にしたのが「世界の豊かさ」という言葉です。鹿島まで歩く旅の中で、鳥や植物や景色を通して、1つずつ世界を見つけていく。どこにでもある風景が、彼らの時間の中でかけがえのないものになっていく。人が苦手で鳥が好きなおじさんと、飛んだり跳ねたりする亜美。中島歩さんと七瀬ふうりさんが、生き生きと二人を体現してくれました。その1つ1つの瞬間を取りこぼさないように、カメラに収めていきました。


この映画には、きっと、確かにそこにあった瞬間が刻まれているはずです。その時間を一緒に旅してもらえたらと思います。

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