ミュージカル「『JUMP』〜ヨルがオちてくるそのマエに〜」主演・矢花黎(B&ZAI)撮り下ろしビジュアル 8人組グループ・B&ZAIの矢花黎が、2027年1月から東京・THEATER MILANO-Zaにて上演される「『JUMP』〜ヨルがオちてくるそのマエに〜」でミュージカル単独初主演を務めることが決定した。日本のロックシーンに名を刻む忌野清志郎デビュー55周年を記念して企画され、忌野の数十曲が全編に響きわたるオリジナルミュージカルとなる。
ロックシーンにとどまらずカルチャー全体に大きな影響を与えた忌野は、「ボス」と呼ばれながらRCサクセションを率い、「JUMP」をはじめとする数々の楽曲で、愛を歌い、若者の胸に火を灯し続けた。今作はそんな“ボス”忌野清志郎の音楽と魂を軸につむがれる。
今作は本人の半生を描いた自伝的物語ではなく、彼が遺した時代を超えるメロディと詞(ことば)を縦糸と横糸に織り上げた、まったく新しい物語。主人公たちの葛藤や希望、愛の瞬間に寄り添うように流れる楽曲たちが、観る者の心を揺さぶる。
脚本・演出は、劇団『大人の麦茶』を主宰する塩田泰造氏。万博やテーマパークでの演出経験も活かし、緻密な群像劇と大胆なエンターテイメントを融合させる。振付は、アーティストであり、自らのパフォーマンスはもちろん、演出・振付やライブプロデュースなども手掛けてきた屋良朝幸、音楽監督は『障子の国のティンカーベル』や兵庫県立芸術センタープロデュース『レイモンド・カーヴァーの世界』などの舞台音楽などを手掛ける阿部篤志氏が務める。
現実と異世界「ガラクタの国」をつなぐ、“JUMP”の起点である、主人公の山田清春役は音楽大学で作詞作曲を学びベース、ギター、ドラム、ピアノ、三味線などマルチな楽器演奏の才能が光る矢花が起用された。
矢花は、本作プロデューサーより「歌を“危険なもの”として恐れ、同時に“希望そのもの”として全身で体現できる人」と評され、アイドルとして立つ前に、まず音と向き合ってきた姿から、主人公に抜てき。静かに観察する目と、夜が落ちる前に声を放つ熱量、その両方を見せるこの役を生きるのは矢花しかいないという確信の中、満を持してのミュージカル単独初主演となる。劇中では忌野清志郎の名曲を自ら演奏し歌う。
ヒロインである、高校生活ではちょっと浮いた存在であきらめに満ちた学園生活を送っていたが、ひょんなことから異世界「ガラクタの国」へトリップしてしまう今井ひなた役には五百城茉央(乃木坂46)。アコースティックギターの演奏も披露する。
このほか、現実と異世界「ガラクタの国」で山田とひなたを取り巻くキャストには武田真治、もも(チャラン・ポ・ランタン)、温水洋一、山本亨、秋野祐香、嶋村太一、北村沙羅、西澤香夏、斧出拓也、全原徳和ら唯一無二の個性を放つ、実力派キャストたちが一堂に会する。
■あらすじ
高校1年生の山田清春は、物静かなメガネ男子。放送部に所属し、影の薄い日常を送りながら、2年生のひなたに密かに想いを寄せていた。ある日、彼女と一緒にカラフルなギターをかき鳴らした瞬間、異世界へとトリップする。そこは誰も歌を知らない世界。ひなたは、「ガラクタの国」で、山田にそっくりなド派手な赤い髪のお調子者“アダマイ”と出会う。アダマイは、セイフに音楽を禁じられた世界の真ん中で、ギターを高く掲げ、満面の笑みで叫ぶ。
「さぁ、ボスの歌を歌おうぜ!」アダマイは、土方ルックの暴れん坊“プクイチ”、アイスブルーの長い髪をたなびかせる謎めいた美女“アイス”、そしてひなたと共に、“ボス”の歌を皆に届けるべく、「ガラクタの国」で大きなライブコンサートを企画する。
はたして、そっくりな山田とアダマイの関係は?プクイチやアイスの正体は?さまざまな謎をはらみつつ、現実と異世界を行き来しながら、自分の中の「諦め」と「影の薄さ」と闘い、“ボス”=忌野清志郎の楽曲と共に贈る、愛とロックで世界をJUMPさせる、爽快なミュージカル。
■矢花黎コメント
最初にこのお話をいただいた時はとても驚きました。これまで舞台主演の経験はありつつも、ミュージカル出演自体が初めてでしたので、自分が主演を務めさせていただくとは全く想像もしておらず、不意をつかれたような感覚でした。
周りのキャストやスタッフの皆さんにたくさんお力を借りることになるとは思いますが、皆さんと一緒に、このすてきな物語と清志郎さんの楽曲を多くの方々へお届けできるよう、全力で挑みます。
■塩田泰造(脚本・演出)コメント
忌野清志郎さんの歌は、時代が変わっても古びない。ご年配の方も顔を綻ばせて口ずさむし、若者たちの葛藤に重ねた時、まるで今日書かれた歌のように聴こえる。その驚きが、この物語の出発点でした。ボスが遺した歌が、今を生きる人たちをどう動かすのかを描きたい。矢花黎さんには、静かに人を視る繊細さと、表現する瞬間に放たれる熱と、音楽への愛を感じます。初めてお会いした時、既に脚本を読み込んでくれていて、「まだ役になれてない顔で写真に写るのがくやしい」と言っていましたが、その横顔には、山田清春とアダマイが宿っていました。この先の稽古、本番が楽しみでたまりません。