ベガノビッチが今季2勝目。最終周の大混乱で宮田がストップ/FIA F2第12戦スプリント

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2026年09月25日 14:40  AUTOSPORT web

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2026年FIA F2第12戦バクー スプリントレーススタート直後のターン2
 9月25日(金)、2026年FIA F2第12戦のスプリントレースがアゼルバイジャンのバクー市街地サーキットで行われ、ディーノ・ベガノビッチ(ダムス・ルーカスオイル/フェラーリ育成)が今季2勝目を飾った。

 今回がFIA F2初レースとなった山越陽悠(VAR)は17位。宮田莉朋(ハイテック/TGR-DC)は最終周に追突を受けてチェッカーを受けることが叶わなわず、完走扱いの19位となった。

 スプリントレースのトップ10グリッドは予選上位10台のリバースグリッドで決定され、10番手タイムを記録したツォロフがリバースポールを獲得。2番グリッドには9番手タイムを記録したローレンス・ファン・ホーペン(トライデント)が続いた。

 上空は曇天となるなか、気温23度、路面温度29度、湿度77パーセントというコンディションで、21周のスプリントレースはスタートを迎えた。

 ツォロフがまずまずの蹴り出しで首位を守り、2番手ファン・ホーペン、3番手ディーノ・ベガノビッチ(ダムス・ルーカスオイル/フェラーリ育成)、4番手セバスチャン・モントーヤ(プレマ・レーシング)と、グリッド順でターン1を通過した。

 ただ、続くターン2へのブレーキングの最中、6番手のラファエル・カマラ(インビクタ・レーシング/フェラーリ育成)がブレーキをロックし、先行するマリ・ボヤ(プレマ・レーシング/アストンマーティン育成)に追突。ボヤはスピンを喫しウォールにクラッシュ、そこでレースを終えた。追突したカマラは5番手でコースに留まったが、10秒のタイムペナルティが下っている。

 1周目にベガノビッチがファン・ホーペンをかわし2番手に浮上したところでセーフティカー(SC)導入となり、4周目にリスタートとなった。なお、11番手スタートの宮田はロマン・ビリンスキー(ダムス・ルーカスオイル)に先行され11番手のまま。18番手スタートの山越は17番手でリスタートを迎えた。

 ローリングスタートだったこともあり、トップ3台はポジションをキープ。そんななか、カマラがアレクサンダー・ダン(ロダン・モータースポーツ/アルピーヌ育成)をかわし4番手に浮上する。

 一方、宮田は5周目のターン1でジョシュア・デュルクセン(インビクタ・レーシング/メルセデスF1開発ドライバー)にかわされ12番手に後退。同じく5周目のターン1でラファエル・ヴィラゴメス(VAR)がコースオフを喫したことで、山越が16番手に浮上した。ただ、その山越も6周目のターン1でヴィラゴメス同様に止まりきれず、最後尾の21番手まで後退した。

 今年もホームストレートでのDRSを用いたターン1での駆け引きが中心となるなか、6周目のターン1でベガノビッチがツォロフをパスし、ラップリーダーの座を奪う。

 ただ、上位勢は11番手デュルクセンまでが数珠繋ぎに。2番手ツォロフもリスクのある状況でなかなかオーバーテイクを仕掛けることができないまま周回は続いた。そんななか、8周目のターン16でカマラがオーバーシュートするミスを喫し、続くターン17でダンが4番手の座を取り戻した。

 さらに10周目のターン16ではツォロフもミスを喫し、ファン・ホーペンが2番手に浮上する。後続がポジションを入れ替える隙に、首位のベガノビッチは1秒以上のリードを築いて独走体制となる。

 一方、宮田は11周目のターン1でガブリエレ・ミニ(MPモータースポーツ/アルピーヌ育成)にかわされ13番手に後退。また、山越はキアン・シールズ(AIXレーシング)をかわし20番手に浮上すると、先行するコルトン・ハータ(ハイテック/キャデラックF1テストドライバー)の背中を追った。

 13周目、ターン1でダンがツォロフをかわし3番手に浮上。さらに、続くターン2ではカマラがツォロフをパスし4番手となる。選手権首位争いを繰り広げるツォロフとカマラだが、カマラには先述した10秒のタイムペナルティがあるため、ツォロフは無理にディフェンスすることはなかった。

 ただ、ツォロフのペースが悪く、あっという間にカマラに4秒のギャップを開けられてしまう。そうして迎えた17周目、ターン1でツォロフはマルティニウス・ステンスホーン(ロダン・モータースポーツ)にかわされ6番手に後退する。

 一方、レース後半のタイヤが厳しくなるなか、宮田はデュルクセン、ノエル・レオン(カンポス・レーシング)をかわし、スタートポジションの11番手まで返り咲くと、ミニのDRS圏内からチャンスを伺った。

 そんななか、14番手走行中のデュルクセンが18周目のターン1立ち上がりでアウト側のバリアにノーズからクラッシュ。これで2度目のSC導入となった。このSC中の19周目にカマラがピットに滑り込み、10秒のタイムペナルティを消化した上でオプションタイヤ(スーパーソフトタイヤ)に交換。カマラは山越に続く18番手で隊列に復帰した。

 そんなカマラにチームは「ここでの最高のシナリオはトップ10入りだ。ファステストラップを記録しているから、あとは前で何かトラブルが起きればいいのだが」と無線。ただ、SCが解除されたのはファイナルラップの21周目だった。

 上位勢は大きな混乱なくリスタートを切った。しかし、ブレーキをロックした11番手オリバー・ゲーテ(MPモータースポーツ)が9番手ミニに追突。また、12番手レオンがオーバースピードでターン1に入り10番手宮田に追突するなど、中団勢は大混乱となった。

 宮田とレオンの2台がここでレースを終え、その2台に前を塞がれたカマラも一時、コース上にストップしたことでポジションアップは叶わなかった。

 レースはベガノビッチがトップチェッカーを受け、前戦マドリードのフィーチャーレースに続く連勝で今季2勝目を飾った。2位にファン・ホーぺンが続いた。ロダン勢のダンが10番グリッドから3位、ステンスホーンが9番グリッドから4位で好調ぶりを堅持。選手権首位ツォロフは5位入賞、選手権2位のカマラは16位で無得点となった。

 山越はファイナルラップの混乱を回避した際にタイムロスも、17位でチェッカーを受け、FIA F2初レースを完走で終えた。宮田はターン1でクルマを降りたが、1周遅れの19位完走扱いとなった。

 続いて、29周のフィーチャーレース1は、25日(金)の日本時間19時15分(現地時間14時15分)より行われる。


■2026年FIA F2第12戦バクー スプリントレース暫定結果



Pos./No./Driver/Team/Time/Gap
1/7/D.ベガノビッチ/ダムス・ルーカスオイル/45'48.207
2/24/L.ファン・ホーペン/トライデント/1.058
3/15/A.ダン/ロダン・モータースポーツ/1.476
4/14/M.ステンスホーン/ロダン・モータースポーツ/1.920
5/6/N.ツォロフ/カンポス・レーシング/3.341
6/8/R.ビリンスキー/ダムス・ルーカスオイル/4.006
7/11/S.モントーヤ/プレマ・レーシング/4.160
8/16/K.マイニ/ARTグランプリ/5.698
9/4/C.ハータ/ハイテック/6.555
10/25/J.ベネット/トライデント/8.327
11/17/T.イントラフヴァサク/ARTグランプリ/8.359
12/21/C.シールズ/AIXレーシング/9.297
13/23/R.ヴィラゴメス/VAR/13.151
14/9/G.ミニ/MPモータースポーツ/18.600
15/10/O.ゲーテ/MPモータースポーツ/24.774
16/1/R.カマラ/インビクタ・レーシング/26.204
17/22/山越陽悠/VAR/47.348
18/20/E.フィッティパルディJr./AIXレーシング/52.610
19/3/宮田莉朋/ハイテック/DNF
20/5/N.レオン/カンポス・レーシング/DNF
-/2/J.デュルクセン/インビクタ・レーシング/DNF
-/12/M.ボヤ/プレマ・レーシング/DNF


・ファステストラップ(総合):ファエル・カマラ(インビクタ・レーシング)1分56.855(10/21) 184.936km/h
・ファステストラップ(得点対象):アレクサンダー・ダン(ロダン・モータースポーツ)1分56秒872(10/21)184.909km/h

[オートスポーツweb 2026年09月25日]

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