2026年FIA F2第12戦バクー/山越陽悠(VAR) 9月25日(金)、2026年FIA F2第12戦のフィーチャーレース1がアゼルバイジャンのバクー市街地サーキットで行われ、アレクサンダー・ダン(ロダン・モータースポーツ/アルピーヌ育成)が今季初優勝を飾った。
大荒れの展開となるなか、山越陽悠(VAR)は9位でFIA F2初入賞。宮田莉朋(ハイテック/TGR-DC)はリタイアとなった。
スプリントレース終了から5時間ほどで開始されるフィーチャーレース1は予選1回目の結果順となり、ダンがポールポジションを獲得。2番グリッドにマルティニウス・ステンスホーン(ロダン・モータースポーツ)が続き、ロダン勢が最前列を占めた。
なお、レコノサンスラップ(グリッド試走)中に7番グリッドスタートのセバスチャン・モントーヤ(プレマ・レーシング)が単独スピン。コース上でエンジンを止めてしまい、フィーチャーレース1のスタートを迎える前にレースを終えることになった。
上位勢はオプションタイヤ(スーパーソフトタイヤ)を履くなか、29周(もしくは60分+1周)のフィーチャーレース1は、気温25度、路面温度45度、湿度67パーセントというコンディションで開始された。
オープニングラップは大きな混乱なく、首位ダン、2番手ステンスホーン、3番手ノエル・レオン(カンポス・レーシング)まではグリッド順のまま。一方、4番グリッドスタートのクッシュ・マイニ(ARTグランプリ/アルピーヌ育成)は、ラファエル・カマラ(インビクタ・レーシング/フェラーリ育成)、マリ・ボヤ(プレマ・レーシング/アストンマーティン育成)にかわされ6番手に後退する。
モントーヤがスタートできなかったため、11番グリッドの宮田は10番手に浮上。17番グリッドの山越はスタート時にグリッドから動けず、前車から70秒遅れの21番手から挽回に挑むレース序盤となった。
オプションタイヤを履いた上位勢の多くがペースコントロールに入ったこともあり、順位変動のない時間がしばらく続いた。ただ、7周目に8番手ニコラ・ツォロフ(カンポス・レーシング/レッドブル育成)、9番手ローレンス・ファン・ホーペン(トライデント)ら6台がプライムタイヤ(ソフトタイヤ)に履き替えた。
2番手ステンスホーン、3番手レオン、5番手ボヤ、10番手宮田らは8周目にプライムタイヤに交換。しかし、ピットアウト直後のボヤがスローダウン。これでセーフティカー(SC)導入となり、まだタイヤ交換を済ませていなかったオプションスタート勢のほとんどがピットに向かった。
これで見た目上の順位は首位オリバー・ゲーテ(MPモータースポーツ/タイヤ未交換)、2番手ダン、3番手コルトン・ハータ(ハイテック/タイヤ未交換)、4番手カマラ、5番手ディーノ・ベガノビッチ(ダムス・ルーカスオイル/フェラーリ育成)、6番手ステンスホーン、7番手レオン、そして宮田は14番手に。SC前にタイヤ交換を行った全車が大きくポジションを下げる結果となった。
レースは12周目に再開された。展開は事実上の首位にいるダンを味方した。事実上2番手のカマラとの間には、タイヤ交換義務を済ませていないハータがいた。さらに、リスタートでカマラはベガノビッチ、ステンスホーンにかわされ6番手に後退する。
そんななか、後方で複数台が絡むアクシデントがターン3で発生。キアン・シールズ(AIXレーシング)、ジョン・ベネット(トライデント)、ローレンス・ファン・ホーペン(トライデント)、宮田、ジョシュア・デュルクセン(インビクタ・レーシング/メルセデスF1開発ドライバー)、そして選手権首位のツォロフという計6台がレースを終える結果となり、レースは赤旗中断となった。
国際映像もアクデント全体は捉えられなかったが、クラッシュしたベネットは「外側にいたけど3ワイドになったみたい。シールズが完全にXXXX、本当にごめん」と無線。シールズ、ベネットがクラッシュでターン3を塞ぐかたちとなり、背後にいたデュルクセンやツォロフらは無傷だったが、アクシデントを回避してストップした際にエンジンを止めてしまった。
この赤旗中に、首位ゲーテと3番手ハータはプライムタイヤに履き替えることに成功。SCと赤旗導入で、ゲーテは18番グリッド、ハータは21番グリッドから表彰台を狙えるポジションを得たのだった。また、コース上は全14台となり、山越は12番手までポジションを上げた。
赤旗中断は20分以上におよび、レースは14周目、残り時間17分+1周で再開された。ローリングリスタートとなるなか、ゲーテが首位、ダンが2番手を守る。3番手ハータはターン2でベガノビッチに先行を許すと、そこから続々とかわされ、15周目を迎えた際には7番手まで一気に後退。その後タイヤ交換のためピットに入り、入賞圏外まで後退した。
首位のゲーテはしばしポジションを守り続けたが、17周目のターン1でダンが首位に返り咲く。さらに、17周目のターン3ではステンスホーンがベガノビッチをかわし3番手に浮上。ダンが後続を引き離し始めるなか、19周目のターン1でステンスホーンがゲーテを攻略し2番手に返り咲いた。
さらに、ゲーテのタイヤが限界を迎えて19周目に次々と後退し、ベガノビッチが3番手、レオンが4番手、カマラが5番手に浮上する。ゲーテは緊急ピットインを敢行し最後尾となった。また、山越がタサナポル・イントラフヴァサク(ARTグランプリ)をかわし、1ポイントを獲得できる10番手に浮上した。
さらに、8番手のクッシュ・マイニ(ARTグランプリ/アルピーヌ育成)にピットレーンの速度違反で5秒のタイムペナルティが下っており、山越には初のフィーチャーレースで9位入賞のチャンスが訪れた。
60分+1周の時間レースとなるなか、23周目にダンがトップチェッカーを受けて今季初優勝。2番手にステンスホーンが続き、ロダン勢がワンツー・フィニッシュを果たした。3位はベガノビッチとなった。
カマラはチェッカー直前にレオンをかわし、4位でチェッカー。この瞬間、カマラが1ポイント差でツォロフを上回り、ドライバーズランキング首位に浮上を果たした。
山越はマイニから5秒以内の10番手でチェカーとなり、9位入賞。初のフィーチャーレースで2ポイントを持ち帰った。
続いて29周のフィーチャーレース2は、26日(土)の日本時間16時(現地時間11時)にスタート予定だ。
■2026年FIA F2第12戦バクー フィーチャーレース1正式結果
Pos./No./Driver/Team/Time/Gap
1/15/A.ダン/ロダン・モータースポーツ/1h11'45.095
2/14/M.ステンスホーン/ロダン・モータースポーツ/4.395
3/7/D.ベガノビッチ/ダムス・ルーカスオイル/6.614
4/1/R.カマラ/インビクタ・レーシング/7.669
5/5/N.レオン/カンポス・レーシング/7.719
6/9/G.ミニ/MPモータースポーツ/10.874
7/8/R.ビリンスキー/ダムス・ルーカスオイル/11.151
8/23/R.ヴィラゴメス/VAR/15.376
9/22/山越陽悠/VAR/16.509
10/16/K.マイニ/ARTグランプリ/19.176
11/17/T.イントラフヴァサク/ARTグランプリ/20.759
12/20/E.フィッティパルディJr./AIXレーシング/24.121
13/4/C.ハータ/ハイテック/59.572
14/10/O.ゲーテ/MPモータースポーツ/61.765
-/21/C.シールズ/AIXレーシング/DNF
-/25/J.ベネット/トライデント/DNF
-/24/L.ファン・ホーペン/トライデント/DNF
-/3/宮田莉朋/ハイテック/DNF
-/2/J.デュルクセン/インビクタ・レーシング/DNF
-/6/N.ツォロフ/カンポス・レーシング/DNF
-/12/M.ボヤ/プレマ・レーシング/DNF
-/11/S.モントーヤ/プレマ・レーシング/DNS
・ファステストラップ:アレクサンダー・ダン(ロダン・モータースポーツ)1分55秒737(23/23) 186.723km/h
・ペナルティ:クッシュ・マイニ(ARTグランプリ)/5秒のタイムペナルティ(ピットレーン速度違反)
[オートスポーツweb 2026年09月25日]