朝ドラ『風、薫る』視聴率13.8%で『おむすび』超えもワースト3、リアル視聴の崩壊と#反省会の悪夢

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2026年09月29日 06:40  週刊女性PRIME

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NHK朝ドラ『風、薫る』に出演の見上愛(右)と上坂樹里(左)

 見上愛と上坂樹里がダブル主演を務めたNHK連続テレビ小説『風、薫る』が9月25日に最終回を迎えた。9月28日にビデオリサーチから発表された最終回(第130話)の世帯平均視聴率は14.5%(関東地区)。第一回から最終回までの期間平均視聴率は世帯13.8%(個人7.6%)という結果となった。

『あさが来た』『とと姉ちゃん』は20%超え

 この「13.8%」という数字は、2024年後期の『おむすび』(13.1%)以来となる13%台で、朝ドラの歴代ワースト記録を見ても『おむすび』(13.1%)、『ウェルかめ』(13.5%)に次ぐワースト3位タイ(2009年前期『つばさ』と同率)という厳しすぎる結果に。前作『ばけばけ』の期間平均15.2%からも格段に数字を落とす形となってしまった。

「視聴者からは“ストーリー展開が難しかった”という声や、“ヒロインの描き方に共感しづらい”などといった、作品自体に関する指摘が多い印象です。しかし、テレビ関係者の間では、不振の原因は作品のクオリティだけではない、という見方が広まっていますね」(テレビ誌記者)

 過去10年の視聴率を見てみると、2015年後期の『あさが来た』(23.5%)や、2016年前期の『とと姉ちゃん』(22.8%)のように20%超えが当たり前だった時代から一変。

 2020年前期の『エール』(20.1%)を最後に20%の大台を超える作品は途絶えており、高評価を得た2024年前期『虎に翼』(16.8%)や2025年前期『あんぱん』(16.1%)でさえ16%台にとどまるなど、朝ドラ全体の右肩下がり傾向に歯止めがかかっていない印象だ。

 果たして、これは『風、薫る』という作品単体の不振なのか、それとも「朝ドラ」というコンテンツそのものへの関心が薄れているのか。これまで朝ドラ関連の取材を繰り返してきた前出の記者が分析する。

リアルタイム視聴の崩壊

「最大の要因は“朝8時にテレビの前に座ってリアルタイムで見る”という視聴者のライフスタイルの変化があると思います。共働き世帯の増加や出社スタイルの多様化により、朝の忙しい時間帯にテレビをつける層は年々減少。代わりにスマホやタブレットを使い、通勤電車の中や夜のすきま時間に『NHKプラス』などの配信サービスで視聴するスタイルが完全に定着しましたから」

 実際、配信サービスでの再生数は悪いわけではなく、「見られていない」のではなく「従来のテレビ視聴率にカウントされない形で見られている」というのが実態だという。

朝ドラは“タイパ”が悪い?

 さらにSNSでの「感想バトル」の激化により、ライト層の“離脱”という、現代社会ならではの理由も重なるという。

「朝ドラの放送直後からXなどで“#朝ドラ反省会”などのハッシュタグを中心に議論が巻き起こる構造になっています。これにより、展開がつまらない、共感できない、といったネガティブな評判が一度SNSに広まると、ライト層が一気に離脱する悪循環が生まれやすくなっています」

 と、作品の細かいツッコミどころが拡散されやすい環境が、リアルタイム視聴の意欲を削ぐ結果になっているという。またライト層や若者たちを中心としたタイパ(タイムパフォーマンス)重視の視聴者とのズレも……。

「半年間にわたって130話前後を毎日15分ずつ見るというフォーマット自体が、Netflixなどで全話一挙配信される海外ドラマに馴染んだ若い世代には合わないんですよね。半年間かけてじっくり主人公の成長を描くというスローペースは冗長に感じられがち」

『おむすび』や『風、薫る』の13%台という数字を受けて、もはや世帯視聴率だけで作品の価値を測る時代は終わりつつある。

 NHKも配信指標を含めた新たな評価軸の提示や、放送枠そのもののあり方の見直しを迫られているのかもしれない。

 【過去10年の朝ドラ視聴率】

※世帯の期間平均視聴率。

2026年前期『風、薫る』13.8%(主演:見上愛・上坂樹里)
2025年後期『ばけばけ』15.2%(主演:�眄个△�り)
2025年前期『あんぱん』16.1%(主演:今田美桜)
2024年後期『おむすび』13.1%(主演:橋本環奈)
2024年前期『虎に翼』16.8%(主演:伊藤沙莉)
2023年後期『ブギウギ』15.9%(主演:趣里)
2023年前期『らんまん』16.6%(主演:神木隆之介)
2022年後期『舞いあがれ!』15.6%(主演:福原遥)
2022年前期『ちむどんどん』15.8%(主演:黒島結菜)
2021年後期『カムカムエヴリバディ』17.1%(主演:上白石萌音・深津絵里・川栄李奈)
2021年前期『おかえりモネ』16.3%(主演:清原果耶)
2020年後期『おちょやん』18.0%(主演:杉咲花)
2020年前期『エール』20.1%(主演:窪田正孝)
2019年後期『スカーレット』19.4%(主演:戸田恵梨香)
2019年前期『なつぞら』21.0%(主演:広瀬すず)
2018年後期『まんぷく』21.4%(主演:安藤サクラ)
2018年前期『半分、青い。』21.1%(主演:永野芽郁)
2017年後期『わろてんか』20.1%(主演:葵わかな)
2017年前期『ひよっこ』20.4%(主演:有村架純)
2016年後期『べっぴんさん』20.3%(主演:芳根京子)
2016年前期『とと姉ちゃん』22.8%(主演:高畑充希)
2015年後期『あさが来た』23.5%(主演:波瑠)

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