サマンサタバサジャパンリミテッドが中国子会社の債権を放棄 構造改革の一環

0

2026年09月30日 12:21  Fashionsnap.com

  • チェックする
  • つぶやく
  • 日記を書く

Fashionsnap.com


サマンサタバサ(2025年撮影)

Image by: FASHIONSNAP
 コナカが9月30日、連結子会社のサマンサタバサジャパンリミテッド(以下、STJ)が、完全子会社であるSamantha Thavasa China Limited(以下、STC)に対して保有する債権を放棄したと発表した。

 今回の債権放棄は、実質休眠会社となっているSTCを清算するための措置。コナカは経営資源の最適化の一環としてSTJの経営効率化を進めており、今回STJがSTCに対して保有する債権の全額を放棄する決断を下した。
 背景には、長引くSTJの業績不振がある。STJは、1994年に寺田和正氏が創業。若年女性をターゲットにしたフェミニンなデザインのバッグやアクセサリーで知られ、2006年には初の海外路面店をオープン。ミランダ・カー(Miranda Kerr)やサラ・シュナイダー(Sarah Snyder)、ソフィア・リッチー(Sofia Richie)などを起用したプロモーションも話題となった。
 しかし2010年代に入ると業績に陰りが見え始め、2017年2月期から2024年2月期まで8期連続で当期純損失を計上。2024年に上場廃止し、コナカの完全子会社となった。その後も赤字は続いており、2026年2月期は17億6100万円の純損失を記録している。
 経営体制も変化しており、2019年に創業者の寺田氏が代表取締役社長CEOを退任した後、複数回にわたりトップが交代。2024年5月のコナカによる完全子会社化に伴い、古屋幸二氏が代表取締役社長CEOに就任した。現在は古屋氏のもと、ブランドや事業の整理、店舗改革、組織再編などを進め、経営効率化に取り組んでいるほか、海外事業についても整理を進めている。好調期に設立した海外子会社が近年は実質的に機能していなかったことから各国で解散手続きを進めており、今回のSTCの清算もその一環となる。
 STCは2010年11月に設立。香港・銅鑼湾に所在し、バッグとジュエリーの企画・製造・販売を手掛けていた。今回放棄した債権は未収入金で、金額は4720万5918.46香港ドル(約9億4300万円)。なお、今回の債権放棄は過年度に貸倒引当金を計上済みで、STJ単体の業績への影響は軽微。連結業績への影響はないとしている。
※1香港ドル=19.97円

    ニュース設定