はやぶさ2、エンジン故障=初代救った「クロス運転」で再開へ―最終の小惑星向け航行継続・JAXA

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2026年10月01日 15:01  時事通信社

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時事通信社

4基あるイオンエンジンで航行する「はやぶさ2」の想像図(JAXA提供)
 小惑星「りゅうぐう」からの試料を地球に持ち帰った後、別の小惑星に向かう拡張ミッションを継続中の探査機「はやぶさ2」で、航行に使う4基のイオンエンジンのうち唯一正常に動いていた1基が故障したことが1日、分かった。

 宇宙航空研究開発機構(JAXA)は、初代「はやぶさ」でも行った、故障したイオンエンジン2基の使用可能な部分を組み合わせる「クロス運転」と呼ばれる手法でミッションを継続する方針。今月後半にも同エンジンの運用を再開するが、2031年に最終目的地の小惑星「1998 KY26」に到着できるかは今後の劣化の進展にもよるため、現時点では不明という。

 はやぶさ2は打ち上げから12年近くが経過し、設計寿命を大幅に超過。さまざまな機器に故障や劣化が生じている。

 JAXAによると、4基あるイオンエンジンのうちA、C、Dの劣化が進み、拡張ミッションではりゅうぐうへの往復時に温存していたBを主に使っていたが、8月中旬に不具合が発生。復旧を試みたが、動作しなくなった。

 イオンエンジンは「イオン源」と「中和器」から成り、航行には両者が同時に動くことが必要。詳しく調べたところ、Bはイオン源が故障していたものの、中和器は動作可能だった。一方、CとDは中和器が故障し、イオン源は機能することが判明。そこで回路を切り替えて、Dのイオン源とBの中和器を組み合わせることにした。

 この手法は初代はやぶさでも使われ、地球に帰還できなくなる危機を救った。当時の担当者で、はやぶさ2の責任者も務めた国中均・JAXA名誉教授が仕様外で追加した「裏技」だったが、はやぶさ2は当初から利用できる仕様にしていた。

 JAXAの三桝裕也・はやぶさ2拡張ミッションチーム長は「限界を超えて運転を続けるイオンエンジンと共に、チーム一同、最後まであきらめずに運用を続ける」とコメントした。 

このニュースに関するつぶやき

  • すげー。 これ、電源と中和器の間にバイパスダイオードをあらかじめつけとかないといけないんだよね。 またしても、「こんなこともあろうかと」ですか。
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