【コラム】 竜戦士を支えるマスコット「ドアラ」
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2007年11月27日 11:49 よりミク
53年ぶりの日本一、そして初のアジア王者へ上りつめた中日ドラゴンズ。死闘を乗り越えた戦士たちを、いつもそばで激励し支え続けた存在がいました。コアラをモチーフにした球団マスコットのドアラです。
今年の5月、ドアラが参加したイベント映像が、ネットで大反響を呼びました。チアリーダーや他のマスコットが踊るステージで、なぜかドアラだけはじいーっと直立不動。司会のお姉さんに一喝されて、やっと動き始めましたが、志村けんのマネなど関係のない行動ばかりしています。しかし、このおかしな様子に、観客の目はいつしか釘付け。「ドアラ最高!」と掛け声がかかるほどの大盛況に。
YouTubeで見られる「ドアラ直立動画」 |
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そもそも、「竜」と呼ばれる中日のマスコットが、なぜコアラなのでしょうか。
実は、中日の本拠地・名古屋は、東京や鹿児島と並び、コアラが初来日した街。ドアラは当時のコアラ人気にあやかって誕生しましたが、「丸くて大きな顔」「小さい目」「太った体型」のビジュアルで、アクロバットが苦手だったため、ファンの反応はイマイチでした。また、後年、シャオロンとパオロン(竜がモチーフのマスコット)が登場するようになって、ますます浮いた雰囲気に。当時を振り返ったドアラ曰く、「一番、存在が危うい時期でしたね。」(松尾スズキ監修雑誌「hon-nin vol.04」より)
一時は引退説もささやかれましたが、「かわいそう」との声もありなんとか残留。ここからドアラの存亡をかけた進化が始まりました。まず、大きな目の愛くるしい顔になり、体をシェイプアップ。野球とは全く関係のない大阪プロレスへ乱入するなど、驚愕のパフォーマンス強化作戦に挑みます。
その甲斐あってか(?)機敏で快活な動きに加え、お笑いを取り入れた芸風を確立。「落雷でドームの照明が半分落ちた際には、バック転や土下座などをして復旧までお客を飽きさせなかった」「ポンチョを着てビールかけに参加」などなどの逸話を誇っています。
そんなサービス精神旺盛な新生ドアラが、なぜ5月のイベントでは動こうとしなかったのでしょう。
前出の雑誌によれば、「『マスコットどうぞーっ』て言われて、出たはいいんですけど、自分の出番じゃなかったかもしれないと思って『しまった!』と。じゃあ、壁になろうと思って、じっとしてました。」……なるほどドアラなりに気を遣っていたのですね。
「hon-nin vol.04」でインタビューに答えるドアラ |
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愛らしい姿に人間味溢れるドアラ。今では出待ちファンもいるそうで、引退説が出ていたことがウソのよう。独自のパフォーマンスで竜ナインの緊張感を解きほぐし、士気を高めているひたむきさには、ファンならずともホロッとしてしまいそうです。(編集/執筆:mixiニューススタッフ)
関連サイト
YouTubeで見られる「ドアラ直立動画」: http://jp.youtube.com/watch?v=0sb64YgNqew
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