【コラム】 「中の人」と楽しむ、2.5次元の世界

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2009年04月05日 10:15  よりミク

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よりミク

 ジャニーズの次にペンライトが売れるイベント!? そんな噂があるほど多くのファンを抱える、声優イベントにお邪魔してきました。「歴史のコーエー」が持つもう一つの顔、女性向け恋愛ゲーム「ネオロマンス」シリーズのイベントです。  女性向け恋愛ゲームの先駆け的存在であり、市場を開拓してきた「ネオロマンス」シリーズは、2009年9月で15周年を迎えます。1994年に発売された第一弾「アンジェリーク」は、まだ女性ゲーマーが少なかった時代に突如現れた、女性用の「恋愛モノ」。業界やゲーマーに衝撃を与えました。そして翌年には、第一弾に「声」を加えたPC-FX版「アンジェリークSpecial」をリリース。この「声」入りが好評を得て以来、女性向け恋愛ゲームでは、声優が重要なポジションを占めるようになったのです。
1994年発売のSFC版「アンジェリーク」
1994年発売のSFC版「アンジェリーク」
 かつては裏方のイメージが強かった、映像の「中の人」こと声優ですが、そんな時代も今や昔。現在では、声優自身もアイドル並みの人気を誇っているのはご存じの通りです。2次元の「中の人」としても、3次元のアイドルとしても楽しめる声優は、一粒で二度美味しい存在。それ故に、絶大な支持を得ているのかもしれませんね。  さて、そんな人気声優を多数起用したコーエーの女性向けイベントとは、一体どんな内容なのか。作品とともにご紹介しましょう。 ■星奏学院祭2 〜「金色のコルダ」シリーズ(2009年3月14日・ 15日/パシフィコ横浜)  2003年にPC用ゲームとして発売された「金色のコルダ」は、音楽を題材とした恋愛シミュレーション。個性的な男子生徒たちと、音楽コンクールでの優勝を競い合いながら、交流を深めて行くゲームです。若手声優の起用や、繊細なタッチの絵柄、そしてクラッシック音楽の知識も学べるとあり、人気が広がりました。その後はPS2ゲーム化、漫画化、ラジオ番組開始、そしてテレビアニメ化を果たすなど、多くのメディアに進出。2009年3月には、アニメ新シリーズ「金色のコルダ〜secondo passo〜」もスタートしています。
シリーズ最新作のPSP用「金色のコルダ2 f」には、新キャラクターも登場。
シリーズ最新作のPSP用「金色のコルダ2 f」には、新キャラクターも登場。
 イベントには、若手ながらも実力派と評される「DEATH NOTE」夜神月役の宮野真守、「BLEACH」黒崎一護役の森田成一、「コードギアス 反逆のルルーシュ」ルルーシュ役の福山潤ら人気声優13人が勢揃い。歌ありトークあり演劇ありと盛りだくさんの内容を、全員が体当たりで演じていました。声優たちの一挙一動に、割れんばかりの声援を飛ばすファンたち。ライブが始まれば皆一斉に立ち上がり、一心不乱にペンライトを振る姿が印象的な、なんともパワフルなイベントでした。
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ファンから声優に送られた、たくさんの花たちラストは全員で熱唱!(撮影/大山雅夫)
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左から、谷山紀章、福山潤、宮野真守(撮影/大山雅夫)
 また、開催地が「ネオロマの聖地」と呼ばれるお馴染みの会場だったこともあり、多数のコスプレイヤーが集合。そのレベルの高さにも脱帽です。
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「金色のコルダ」のコスプレ。(左)月森蓮、主人公、土浦梁太郎。コミックス限定の衣装だとか。(右)月森蓮&主人公。ヴァイオリンは本物だそうです。
■15周年Specialライヴ  〜「アンジェリーク」「ネオ アンジェリーク」シリーズ(2009年3月22日/東京国際フォーラム)  もうすぐ生誕15周年を迎える「アンジェリーク」は、守護聖の協力のもとに、宇宙を司る女王を目指すシミュレーションゲーム。一方、2006年にPS2版ゲームとして発売された「ネオ アンジェリーク」は、突如争いの世界に巻き込まれた主人公の女の子が、男性4人とともに魔物と戦う作品です。この2つのシリーズの合同イベントが行われました。
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左:「アンジェリークエトワール」右・「ネオ アンジェリーク」
 こちらは15周年記念と銘打つだけあり、声優陣もベテランぞろい。ブラッド・ピットの日本語吹き替えでお馴染みの堀内賢雄や、「らんま1/2」や「犬夜叉」にて主人公を務めた山口勝平、「新世紀エヴァンゲリオン」碇ゲンドウ役を務める立木文彦らが、迫力に満ちたライブで魅せてくれました。ベテラン以外にも、「銀魂」坂田銀時役を演じる杉田智和や、「機動戦士ガンダム00」沙慈クロスロード役の入野自由ら若手も参加。またスペシャルゲストとして、アニソンのプリンスこと影山ヒロノブや、谷山紀章が参加するユニット「GRANRODEO」も登場し、大いに盛り上がりました。
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(左)「個性派」でお馴染みの杉田智和。MCでは、客席が爆笑の嵐に。(右)高橋広樹。アコスティックギターを弾きながらのパフォーマンスでした。(撮影/大山雅夫)
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(左)ライブシーンでのヒトコマ。(右)トークコーナー。左から、入野自由、堀内賢雄、木村良平。(撮影/大山雅夫)
 キャラクター映像を背に、「中の人」たちと楽しむ声優イベント。2次元でも、3次元でも楽しめる、「2.5次元」の世界はいかがでしたでしょうか。  女性向け恋愛ゲームは、もはや確立されたジャンル。「遙かなる時空の中で」を含む、これら「ネオロマンス」シリーズ以外にも、「ときめきメモリアル Girl's Side」、「フルハウスキス」、「VitaminX」といったヒット作品も複数存在します。「えー、乙女ゲームって……」と、食わず嫌いしているそこのアナタ。一度試してみたら、意外とハマるかもしれませんよ?(水流/mixiニューススタッフ)
関連サイト: ■株式会社コーエー http://www.koei.co.jp/ ■KOEI|ネオロマンス オフィシャルサイト http://www.gamecity.ne.jp/neoromance/index.htm その他のよりミク記事: ・【コラム】 秘密がモットー、うわさの錯綜する覆面作家 【コラム】 フキダシに何いれる? 人気「コミックスメモ」シリーズ【コラム】 童貞脱ぐか守るか 「パンツの下」の性春ムービー 【よりミクとは?】ちょっと気になるあの話題、巷でウワサのあの商品をニューススタッフが調査し、コラムにしてお届けします。「より道」感覚で、ニュースとはひと味違うコンテンツをお楽しみください。

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