イチロー、人生初の“DHなし”リーグへ 延長時の投手起用にも期待

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2015年02月15日 15:10  ベースボールキング

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マーリンズ入りが決まったイチロー [Getty Images]
マイアミ・マーリンズと単年200万ドル(約2億3800万円)で契約したイチロー。同時にナショナル・リーグ初挑戦。さらにオリックス時代も含め、初めて指名打者制度(DH)のないリーグでプレーすることになった。

 メジャー通算3000本安打まで残り156本に迫っていることもあり、新天地決定後は安打ペースや打席数確保手段が注目されてきた。しかし、41歳になっても走・攻・守のいずれも高いレベルを保つ現状を鑑みれば、むしろサブプレイヤーとしての新境地を開拓してくれそうな予感が漂う。

 マーリンズの外野には、 昨季の本塁打王で今オフの超大型契約が話題となったスタントンを筆頭に、昨季23本塁打のオズナー、ゴールドグラブ賞に輝いたイエリッチと、いずれも25歳以下の有望な若手が揃う。それを踏まえ“4番手の外野”としてチーム加わったイチローだが、入団会見では「選手として必要としてもらえることが僕にとっては何より大切」と前向きに語った。

 さらに指名打者制がなく野手の出場枠が1つ減るナ・リーグだが、救援投手と野手を同時交代をさせる“ダブル・スイッチ”は頻繁に行われる。メジャーの先発投手は球数重視のため、完封や完投を狙えるケースであっても100球を目安にあっさりと交代させるケースが多い。そうなれば守備から入って1打席。延長も無制限のため、昨シーズン川崎宗則(ブルージェイズ)が体験した“途中出場で7打席”ということもありうる。

 また、選手交代が活発なナ・リーグでは、延長戦で野手がマウンドに立つケースが毎年のようにある。昨シーズンもカブスのベーカー捕手が延長16回から9番手としてマウンドに上がり、しかも勝利投手になった。イチローは会見の席で「僕、ピッチャーもできるんで」と冗談ぽく語ったが、日本時代はオールスターでした見ることのできなかった“投手・イチロー”が、今年は公式戦で見られるかもしれない。

 イチローは昨季、13打数6安打で代打打率.462。9回起用された代走でも、盗塁企図3回に対し2回成功と“スーパー・サブ”としての有用性を示した。3000本安打を主眼に置けば、厳しいシーズンとなるのはごもっとも。だが、依然として高い総合力を考えれば、スーパーサブとしてどんな活躍を見せてくれるのか期待が膨らむ。

 「節目の数字という目標があるから、プレーを続けるのではない」と語ったイチロー。これまで通りコツコツと結果を積み重ねて行けば、安打記録にも来季の契約にも近づく。

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