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育休が終わって、仕事に復帰したものの、なかなかもとのように馴染めず、悩んでいるママさんも多いと思います。
時短勤務で、「周囲に不公平と思われていないか」「役立たずとか、足でまといちとか思われていないか」なども、心配の種ですよね。
育休明けでも、時短勤務でも、周囲の人たちとうまくやって活き活きと仕事をするには、どうすればいいのでしょう? 一番手っ取り早いのは、世渡り上手になってしまうことです!
今回、コミュニケーション・ライターの黄本恵子が、そんなママの共通点をご紹介するので、ぜひ少しだけでもいいので意識してみてください。
■1:「すいません」より「ありがとう」と言う
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誰かになにかをやってもらったとき、ミスをカバーしてもらったとき、子どもの怪我や病気などで休まなくてはならなかったとき、申し訳ない気持ちから「すいません」と謝ってしまう人は多いと思います。
しかし、「すいません」は、本来は悪いときをしたときに使う言葉。自己イメージを大きく下げてしまう言葉でもあります。周りも聞いていてあまり気持ちいい言葉ではないのです。
誰かになにかをしてもらったときは、「すいません」ではなく「ありがとうございました」と言う方が、感謝の気持ちが伝わります。
世渡り上手で、仕事も家庭もうまくこなしているママさんは、同僚に上司に後輩になにかしてもらったとき、また家庭でもよく「ありがとう」を伝えています。
「ありがとう」と言われたら、誰でも嬉しいものですよね。そうやって自分のしたことに感謝を示してもらえると、「この人のためにやってよかった」と思い、またなにかあったときは力になろうと思うのです。
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■2:聞き上手
世渡り上手は、聞き上手です。話がうまい人より、熱心に自分の話を聞いてくれる聞き上手の方が、何かと好かれます。信頼されます。周りとうまくやっていくには、聞き上手になることが大切です。
では、聞き上手になるにはどうすればいいのでしょう? まずは、相手の目を見て、相手に身体を向けて、話を聞くことから始めましょう。
パソコンの画面を見ながら、スマホを操作しながら、話を聞くのはNGです。ついやってしまっていませんか?
話を聞くときに大切なのは、「あなたの話を聞いていますよ」という態度です。パソコンを見ながらでも話はちゃんと頭に入っている、では無意味なのです。
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「この人は自分の話をちゃんと受け止めてくれているな」と相手に感じさせることが大切です。
相槌をしっかり打ち、相手が楽しい表情をしたときは同じように楽しい表情で、相手が悲しそうな顔をしたら同じように悲しい顔で、「あなたに共感しています」ということをしっかり態度で示しましょう。
■3:相手のことを名前で呼ぶ
あらゆる自己啓発書の原点というべき名著、デール・カーネギーの『人を動かす』には、こう書かれています。
「人に好かれるいちばん簡単で、わかりきった、しかもいちばん大切な方法は、相手の名前を覚え、相手に重要感を持たせることだ」
そう、相手の名前を呼ぶことって、周囲とうまくやっていくうえで実はとても大切なんですね。
誰かになにか伝えるとき、「ちょっといいですか」ではなく、「●●さん、ちょっといいですか」と、相手の名前を呼びかける。それだけであなたの好感度はアップします。
■4:どんなときも笑顔を忘れない
同じく、デール・カーネギーの『人を動かす』には、笑顔の大切さについても書かれています。
「元手がいらない。しかも利益が莫大。
与えても減らず、与えられたものは豊かになる。
一瞬間、見せればその記憶は永久に続くことがある。
どんな金持ちでも、これなしでは暮らせない。
どんな貧乏人も、これによって豊かになる。
家庭に幸福を、商売に善意をもたらす友情の合言葉。
疲れた者にとっては休養、失意の人にとっては光明。
悲しむものにとっては太陽、悩めるものにとっては自然の解毒剤となる。
買うことも強要することも、盗むこともできない。
無償で与えてはじめて値打ちが出る」
どんなに仕事がしっかりできても、笑顔なく仏頂面で働いていては、台無しです。笑顔は多くの人を癒し、明るくします。常に忘れずにいたいですね。
以上、4つを紹介しましたが、いかがでしょう?
すぐにでもできそうなことばかりですね。明日からさっそく、実践していってほしいと思います。快適な職場生活にして、家庭も仕事も充実させましょう。
【著者略歴】
※ 黄本恵子・・・2010年、ライターとして独立。自己啓発・コミュニケーションスキル系の本や、医療・医学系の本の編集協力・代行執筆を数多く手がける。現在、1児の母。日々ヤンチャぶりが増す息子に振り回されながら、執筆業に励んでいる。愛飲家で、ビールが大好き。
【参考】
※ デール・カーネギー(1999)『人を動かす』 創元社
※ 松橋良紀(2012)『「聞き上手」はなぜ給料が高いのか』 ぱる出版
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