限定公開( 173 )
ジャニーズの人気グループにおいて、ほかのメンバーにちょっかいを出されたり、笑いのネタにされる“いじられキャラ”は、グループの魅力を引き立てる上で重要なポジションだ。
(Sexy Zone菊池、キスマイ藤ヶ谷、JUMP高木……“ヤンチャ系”若手ジャニーズの魅力を探る)
たとえばSMAPでは、稲垣吾郎や草なぎ剛が、TOKIOでは城島茂が、V6では坂本昌行が、そのような役を買っている。メンバーが彼らの行動や発言をいじることで笑いが生まれ、場の空気が和むのはTVではお馴染みの光景だ。いじられキャラは朗らかで温厚なタイプが多く、その人柄に好感を寄せるファンも多い。
若手のジャニーズグループの中にも、いじられキャラは存在する。グループの潤滑油として活躍する彼らは、自らの個性をネタにしており、そのいじられ方もさまざまだ。
ジャニーズの動向に詳しい芸能ライターの佐藤結衣氏に、今輝いている若手のいじられキャラを解説してもらった。
|
|
・Kis-My-Ft2・横尾渉
「キスマイのいじられキャラといえば、ガチヲタの宮田俊哉さんという印象が強く、冠番組の『キスマイBUSAIKU!?』でも常にいじられてきましたが、最近では横尾さんも負けじと目立っています。芸能人たちがカラオケを披露する歌番組『UTAGE!!』で、実は音痴であることをSMAPの中居正広さんに突っ込まれて以来、“音痴キャラ”としてのポジションを明確にしつつあるのです。歌が苦手というキャラが定着した中居さんのお墨付きとあって、メディアでも急速に横尾さんの音痴ぶりが広まっています。いい意味でタレントとしての器を広げられたと思うので、第二の中居さんを目指して奮闘してほしいですね」
・A.B.C-Z・五関晃一
「A.B.C-Zでは塚田僚一さんの強烈な天然ぶりも目立ちますが、新たないじられ方を体現しているキャラと言えば、五関さんがあげられるかと思います。彼は舞台などで“ゴセコ”という女性キャラを演じているのですが、その演じ方が妙に淡々としていて、メンバーにいじられても『わかったわかった』という感じで普通にこなしてしまうんですよね。“吸収系”とでも言えば良いのでしょうか、どんな風にいじられても、それを受け止める懐の深さがあるんです。また、ジャニーズJr.歴がとても長かったこともネタにしていて『あんまり長くJr.にいると五関コースだぞ』などと言って笑いを取ることもしばしば。キャリアがあってこその余裕がありますね」
・Sexy Zone・松島聡
|
|
「松島聡さんは、Sexy Zoneの潤滑油的な存在になっていると思います。彼は鼻の下が長いことをメンバーにいじられていて、そこを触ると『ご利益がある』とされてきました。コンサート中には中島健人さんが彼の鼻の下を触ったりしています。また、ちょっと天然なところもあって、マリウス葉さんの誕生日を祝う時にひとりだけ寝ていたりしたこともあるそうです。とても性格が穏やかで、それゆえにいじられやすいタイプなのかと思います」
・Hey! Sey! JUMP・岡本圭人
「Hey! Sey! JUMPでは、岡本圭人さんが良きいじられキャラではないかと。彼は気が優しく、何を言われてもいつも笑っているタイプで、メンバーからも親しまれています。実父が男闘呼組の岡本健一さんで、しかも帰国子女で高身長という抜群の素質を持ちながらも、それを鼻にかけることなく、あえていじられキャラを引き受けるところに、彼の度量の大きさを感じるファンも少なくないでしょう。ガッシリしていてモテないわけがないのに『どうせ俺、ゴリラキャラだし』と自虐ネタに走るところも、微笑ましくて好感を持てるのではないでしょうか」
・ジャニーズWEST・濱田崇裕
「笑いを重視するジャニーズWESTにとって、いじられキャラはとても美味しいポジションのため、全メンバーが率先していじられようとしますが、中でも目立つのは濱田さんではないかと。彼の“なで肩”を使ったネタは鉄板ですし、年上なのに率先してボケるところも親しみを感じさせます。『ザ少年倶楽部』に出演した際、WESTのメンバーがボイスチェンジャーを使って本音を言い合うという企画を行ったのですが、濱田さん以外のメンバーが揃って『俺、濱田やけど……』と、彼の名前を使って発言していたのは笑えましたね」
|
|
メンバーの中でも、特におおらかなタイプが引き受けることが多い“いじられキャラ”。彼らが生み出す“笑い”をじっくり観察すれば、メンバーとの関係性や性格までもが浮き彫りになり、より深くジャニーズを楽しむことができるのではないだろうか。(松下博夫)
|
|
|
|
Copyright(C) 2024 realsound.jp 記事・写真の無断転載を禁じます。
掲載情報の著作権は提供元企業に帰属します。