「ジャニオタ専用の裏アカのほうが楽しそうだった」ロリオタが怒りに震えたJCアイドルの素顔

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2015年01月06日 01:11  おたぽる

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おたぽる

ジャニオタのアイドルって結構います。

――地下アイドルの"深海"で隙間産業を営む姫乃たまが、ちょっと"耳の痛〜い"業界事情をレポートします。



 あなただけ今晩は。永遠にお茶の間には届かない、最下層地下アイドルの姫乃たまです。陽の当たらない活動を細々と続けておりますが、スポットライトを浴びるほど影が増えるのもまた事実です。華々しいアイドルほど、影から伸びる手に足を掬われがち。それを私は、日陰からじっと見ています。



 私の目の前に、女子小学生向けの文房具を使っている44歳の男性がいます。小学生から中学生の若いアイドルを好み、彼女たちが好きそうな文房具やポーチを愛用しているのです。過剰な装飾の鉛筆を握りしめるその手は、数年前の出来事を振り返り、「あの13歳を許さない」と怒りに震えています。アイドルを愛し、照らし続けるほど、影は濃く見えてくるようです。そして彼は、自らが作った影から、若きアイドルの足をすくいました。



 彼が怒りに震えている理由は、熱心に応援していた女子中学生のアイドルが、ジャニーズのファンであることを隠していたためです。しかも、彼女が追っかけていたのは、ジャニーズJr.と呼ばれる若いメンバーでした。



「SMAPや少年隊ならまだしも、同世代の若い男を応援しているのは許せなかったですね」



 女子中学生のブラウン管越しの恋心に、彼が入り込める余地はなかったのでしょう。彼女の気を惹くために購入した文房具が、所在なげにしています。



「彼女がジャニオタだと知った夜は悔しくて眠れませんでした。見抜けなかった自分にも腹が立ちます」



 さらに彼を打ちのめしたのは、「ジャニオタ専用の裏アカのほうが楽しそうだった」ことでした。「裏アカ」とは、ファンや関係者に見つからないようにアイドルが利用している、ツイッターのプライベートアカウントのことです。たいていの場合、そのツイートは口汚く、彼氏のことや、アイドル業の不満、愚痴、妬みなどが書かれており、端的に言って、見ないほうが幸せです。ただし、「アイドルの裏アカをひとつ見つけたら、その周辺に100個の裏アカがあると思え」という例えもあるほどで、多くの裏アカが存在しているのが現状のようです。特に中高生のアイドルに関しては、クラスメートと交流するために所持している場合が多いとされています。



 ところで、彼は見つけなくていい推しの裏アカを、どのように見つけてしまったのでしょう。その方法は、想像以上に積極的で地道なものでした。



 まず、アイドルのフォロワーのプロフィールを数千人分チェックします。その中から、在学中の学校名を記載しているアカウントに目星をつけます。



「なぜか中学生って、プロフィールに学校名を書きたがるんですよね。同級生がアイドルやってるって知ったら気になるだろうし、フォロワーに同じ学校の子が複数いたら、推しのクラスメートだと思って間違いないです」



 今度は、ツイッターで彼女が在学していると思われる学校名を検索し、検索結果から鍵がついているものを探します。



「裏アカはアイドルの秘密なので、鍵がかかっています」



 その中から、推しの名前や誕生日などの情報を頼りにアカウントを特定するそうです。



「特定しても鍵がかかっていては中を見ることができないので、女子中学生が好きそうな内容のbotを作成して潜り込みます」



 こうして彼がたどり着いたのは、清楚な彼女のイメージ通り、口汚くない、ファンの悪口もアイドル業への不満もない、ただただ若いジャニーズメンバーに対する愛だけが短文で綴られている「ジャニオタ専用裏アカ」だったのです。彼女は裏アカの中で、ステージ上で見せる完璧な笑顔を上回るほど楽しそうでした。彼は泣きながら、文化祭の写真や、見たことがない素の彼女の写真をパソコンに保存しまくりました。



 当時を思い出して、彼は「彼女はジャニーズメンバーの著作権に気を遣い、ほかのファンに対し、『鍵アカだからって写真を無断であげちゃいけない』って注意していました。ファンとしての意識が高く、ネットリテラシーのしっかりした子だったんですよね」と、褒めたいのか罵りたいのかわからない複雑な表情をしていました。



「もし、彼女が最初からジャニーズのファンであることを公表していたら、変わらず応援しましたか?」という問いに、彼はぎょっとした表情で「いや、まあ、そうですね。応援していたと思いますけどね」と答えてくれました。きょろきょろ動き回る黒目に、隠されていたことが許せないと言いつつ、若い男を追いかける行為自体が本当は許されないものなんだろうなあと実感しました。



 そんな私に追い打ちをかけるように、彼は「一生、ジャニオタの烙印は消えない」と吐き捨てました。ただし、どんなアイドルでも中学を卒業すると興味を失ってしまうそうで、当時の怒りはあれど、悲しみはもうないそうです。



●姫乃たま
1993年2月12日、下北沢生まれ。エロ本育ちの地下アイドル、ライター。アイドルファンよりも、生きるのが苦手な人へ向けて活動している、地下アイドル界の隙間産業。16才よりフリーランスで開始した地下アイドルを経て、ライター業を開始。アイドルとアダルトを中心に、幅広い分野を手掛ける。以降、地下アイドルとしてのライブ活動を中心に、文章を書きながら、モデル、DJ、司会などを30点くらいでこなす。ゆるく、ながく、推されることを望んでいる。



[地下アイドル姫乃たまの恥ずかしいブログ]http://himeeeno.hatenablog.com/
[姫乃たまのあしたまにゃーな]http://ameblo.jp/love-himeno/
[twitter]https://twitter.com/Himeeeno



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  • アイドルとファンの距離が近すぎるからこんな変態が増長するんだよ。会いに行けないからアイドルだろが。金で握手できたら風俗と変わらん。
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