お通じの悩み、9割が「便秘」
女性の密かな悩みといえば「便秘」。株式会社えんばく生活と株式会社サイキンソーが、30代から40代の女性398人を対象に実施した調査では、2人に1人がお通じに悩みを持っていると回答しています。そのうち9割以上が便秘に関する悩みであることがわかりました。
便秘に関する悩みがあると回答した女性に実情を聞いたところ、「3日以上続けて出ないことがある」との回答が64.5%でトップ。「排便時に固くて不快感がある」、「排便はあるがすっきりしない」も3割を超えるなど、「詰まり女子」の実情が明らかになりました。
それでは、「お通じは良好である」(38%)と回答した「すっきり女子」と「詰まり女子」とでは、普段の暮らし方や食生活に何か違いがあるのでしょうか。毎日継続的に食べている食品を比較したところ、両者ともヨーグルトや納豆など発酵食品が上位となりました。
すっきり女子と詰まり女子、その差は「穀物」にあった?
ところがさらに調査を進めると、食生活に違いがあることが明らかになりました。それは「食物繊維が豊富な穀物類」を食べているかどうかということ。すっきり女子の5.8%は「雑穀米やえん麦、大麦などの食物繊維が豊富な穀物」を毎日継続的に食べているのに対し、詰まり女子は2.4%と、差は2倍以上となりました。
和洋女子大学客員教授の王堂哲氏も、お通じをよくするには食物繊維の摂取が重要と指摘しています。食物繊維には、穀物に豊富な水溶性と野菜に豊富な不溶性の2種類があり、どちらも大切です。ただし、穀物は普段から意識的に食べるようにする必要があるといいます。
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食物繊維が豊富な食品として、えん麦や大麦、玄米、とうもろこしを含むグラノーラ、栄養価の高いえん麦の「ふすま部分」を粉末状にした食品などがあります。この「えん麦ふすま」を1か月間摂取し、摂取前後の腸内フローラの変化を比較する研究も行われているとのこと。「詰まり女子」にとって吉報となるか。結果の公表が待ち望まれます。(林 渉和子)
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