“同じ絵本”を読みたがる理由知ってる?「繰り返し」こそが子どもの成長スピードを加速させる

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2016年10月31日 14:41  &Mama

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source:http://www.shutterstock.com/

不思議なことに、子どもは、何度も同じことを質問してきたり、毎回「読んで」と同じ絵本を持ってきたりしますよね。


でも、大人は繰り返しが苦手。1度見た本や、テレビは見たくないものです。だから、子どもに付き合うと「またこれか……」と、苦痛な時もあります。


そこで今日は、『1人でできる子が育つ テキトー母さんのすすめ』の著者の立石美津子が“繰り返しが子どもを成長させる”についてお話します。


 


■子どもは「お気に入り」を何度も読んでほしい!


「絵本読んであげる」と言うと、毎回同じ絵本を持ってくる子ども。しかも、読み終えた途端に「もう1回読んで」と言ってくることがあります。


でも、同じ話を読むのは面倒くさくありませんか?


だから、つい「もう、それはいつも読んでいるんだから、違う絵本にしたら?」と言ってしまいますよね。


でも、これはママの希望であり、子どもは「自分はこの絵本がお気に入り。だから読んでほしい」と望んでいるのです。


何度も読み聞かせていてママは飽きてしまっているかもしれませんが、子どもの願いを叶えてあげましょう。



子どもにとっての「もう1回」は言葉を覚えるためだった!


大人は基本、1度みた映画や本を読み返すことは、滅多にしないですよね。


よっぽど気に入った、あるいは1度で理解できなかったということがない限り、“もう1度見よう、もう1度読もう”とはなりません。


でも、子どもは“反復好きな脳”を持っています。実は、好きなものを繰り返し読み、聞くことで、“言葉”を覚えているんです。


同じ文章を読んでもらうことにより、絵本の中の日本語を獲得していきます。繰り返すことで、たくさんの言葉が身に付いていくのです。


子どもが、ものすごいスピードで成長するには、「繰り返し」に秘密があったのですね。




■「うんとこしょ、どっこいしょ」あれ…何回言った?


さて、子どもが持ってきた“お気に入りの絵本”の読み聞かせをスタートしましょう。


<『大きなカブ』


大きなカブがありました。


お爺さんがやってきてカブを引っ張りました。


うんとこしょ、どっこいしょ


ところが、カブは抜けません。


お婆さんがやってきました。


お爺さんとお婆さんでカブを引っ張りました。


うんとこしょ、どっこいしょ


ところが、カブは抜けません


(中略)


お爺さんとお婆さんと男の子と女の子と犬と猫と鼠でカブを引っ張りました。


うんとこしょ、どっこいしょ


とうとうカブは抜けました。>


「何回“うんとこしょ、どっこいしょ”って言ったかしら?」と思ってしまいます。最後まで単調、しかもほぼ同じ文章なので、ママは飽きてしまいます。


(c)あべゆみこ

子どもだって毎日読んでもらっているので、あらすじも、次にどんな動物が出てくるのかもわかっています。けれど、決して嫌気がさしている様子はありません。


子どもにとって、何度も読んでいる絵本は、“知っているからこそおもしろい”のです。ページをめくる前から、笑う準備までしています。


それから、この話には「どんなに“ちっぽけなもの”でも価値がある」という教訓が隠されているのですよ。


 


■歩けるようになるのも同じメカニズム!子どもは「繰り返す」から成長していく


0歳の赤ちゃんは「いない、いない、ばあ!」とやってみせると笑いますよね。しかも、何度やっても笑います。


また、伝い歩きを始めた赤ちゃんは、転んでも、倒れそうになりながらも、何度も、何度も立ち上がり歩こうと果敢に挑戦しています。


「もう、繰り返すのは飽きた。歩く練習は止めよう」という赤ちゃんはいませんよね。歩けるようになるまで一生懸命です。


こうして、子どもは、「繰り返し同じ行動をする」ことで、失敗し、やり直し、そして成長していきます。



いかがでしたか?


子どもは、食事のときも“繰り返し”同じものばかり食べたがることがあります。


それは、この世に生まれてまだ数年の子どもが、知っている味だからこそ、今夜も食べたいのです。


そして、この“繰り返しの経験”を通して、未知の食べ物にも挑戦することが出来ます。なので、“好き嫌い”もあまり神経質にならないようにしましょう。


反復して子どもは学習し成長します。見守ってあげましょう。



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【参考・画像】



※ 立石美津子(2014)『1人でできる子が育つ「テキトー母さん」のすすめ』(日本実業出版社)



※ 立石美津子(2014)『「はずれ先生」にあたったとき読む本』(青春出版社)


※ FamVeld、goodluz、Tatiana Bobkova / Shutterstock


【著者略歴】


※ 立石美津子・・・専門家ライター。32歳で学習塾を起業。現在は保育園、幼稚園で指導しながら執筆・講演活動に奔走。自らは自閉症児の子育て中。著書に『小学校に入る前に親がやってはいけない115のこと』『読み書き算数ができる子にするために親がやってはいけない104のこと』『心と頭がすくすく育つ読み聞かせ』『「はずれ先生」にあたった時に読む本』『一人でできる子が育つ「テキトーかあさん」のすすめ』


【姉妹サイト】


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  • おっさんが同じ話を延々と繰り返すのも同じ理由なんやで。
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