AKB48『豆腐プロレス』の本気ーー宮脇咲良は真のエンターテイナーへと成長するか?

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2017年02月04日 06:13  リアルサウンド

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 AKB48劇場が始まって11年、これまで幾多のサプライズ発表を目の当たりにしてきたファンにとっても、『豆腐プロレス』(テレビ朝日系)の「アイドル×プロレス×ドラマ」という組み合わせは、想定外だったのではないか。『マジすか学園』(テレビ東京系・日本テレビ系)の“ヤンキー”、『キャバすか学園』(日本テレビ系)の“キャバクラ”も、テーマとしてはかなり奇抜であったが、今回の“プロレス”はさらにインパクトがある。


参考:『豆腐プロレス』AKB48グループの中で誰が一番強い?


 放送の冒頭で描かれるメンバーのプロレスシーンでは、毎回激しいバトルが繰り広げられている。すでに頭角を現している白金ジムの松井珠理奈や白間美瑠の迫力はもちろんのこと、ヒール役である島田晴香、松村香織のフェイスペイントも目を引く。島田と松村に至っては、秋元康に直接許可を得て、プロレスラー寄りの身体作りをしたという。深夜枠とはいえ、スタート時に2クール放送されることがすでに発表されており、テレビ朝日およびAKSの本気も感じる。


 一方で、宮脇咲良や向井地美音、加藤玲奈、中井りかといった“運動オンチ”のメンバーにも注目だ。主人公役である宮脇は、これまで『マジすか学園4』(日本テレビ系)『キャバすか学園』(日本テレビ系)にて主演を務めてきた。HKT48 チームKIVの副キャプテンを張りながら、AKB48 チームAとの兼任をする彼女は、アイドルとしてのポテンシャルが高く、聡明さも備えている。若くしてAKB48の選抜メンバーとして揉まれてきた宮脇は、『AKB48 45thシングル 選抜総選挙』において第6位、『第67回NHK紅白歌合戦』(NHK総合)で発表された「AKB48 夢の紅白選抜」では第5位と、いまやAKB48グループを代表するメンバーに成長した。


 本ドラマの企画・原作を務める秋元康は、公式ホームページにて「マットの上で汗を流すメンバーの姿は、2005年のAKB48設立の頃のレッスン風景と重なった。不安と期待、やったことがないものにチャレンジする眼差しはキラキラしている」とコメントしている。「アイドルはプロレスである」という秋元の考えを踏まえると、ドラマで描かれる試合はシングルの選抜や総選挙での順位争いに見立てることもできる。宮脇の所属する錦糸町道場に対するは、松井がトップを張る白金ジム。「宮脇咲良 VS 松井珠理奈」という最強のカードに向け、ドラマは展開していくのだろう。だが、2話目において宮脇は未だプロレスの練習すら始めていない。道場のリングで、仮装の敵に向かいスパーリングを行うシーンが描かれたものの、見るからに照れがあり、時折はにかむ様子さえあった。すでに本気モードの松井と戦っている姿は、今のところ想像がつかない。


 しかし、ドラマは2クールある。物語は宮脇を中心に、丁寧に描かれていくのだろう。『豆腐プロレス』の見どころは、宮脇自身がプロレスラーとして、エンターテイナーとしてどう成長するか、その過程にあるのではないか。


 テレビ朝日がアップしているドラマのYouTube動画「ROAD to WIP」では、メンバーがアイドル活動の傍ら、プロレス技を磨く過酷な練習風景が公開されている。宮脇は半年後、手に汗握る一大エンターテインメントを見せてくれるのだろうか。(渡辺彰浩)


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