「大祖国戦争」←ロシア語で「Великая Отечественная война(偉大なる 祖国 戦争)」と標記するからロシアのターニングポイントになった戦争。要するに国威発揚儀式。戦争は勝たなきゃ意味がない！

日本は終戦後不意打ち食らって領土占領されたけど、ガチで負けた事は無いよ。

ソ連は独占事業もあるが、偏向した戦車設計を行い、多砲塔重戦車と軽戦車の極端な配備をした。ノモンハンとフィンランドで大損害を出し、大型のバランスが取れた戦車の量産を急いだ。独側は４号、5号、6号戦車で対抗した。

「彼らの頭には、自分たちはポーランドに本当の自由をもたらしたのだろうか、というような問いは思い浮かびもしない―自分たちが奴隷なのだから。恐怖の奴隷です」(アンジェイ・ムラルチク『カティンの森』集英社文庫)

[独ソ戦激化、ソ連が種まく]「ソ連占領地では二万人のポーランド軍将校が犠牲となったカチンの森事件などの組織的殺りくや、三十八万人に上る住民の強制移住が行われた」(ポーランド史家ムシャウ氏「読売新聞」2000.8.26)

「ヨーロッパの解放」等のソ連映画が50年程前流行ったが、それらを観てドイツ軍のファンになった友達が多い。侵略国家ソ連のプロパガンダは完全に失敗した。日本人の赤嫌いは強く、欧州人もソ連を解放者とみなさない。

ロシア(旧ソ連)が無償交渉で侵略地域を放したのは1940年6月にルーマニアのブゴヴィナ地方南側をナチス・ドイツの抗議で返した例だけだ。同年末のベルリン会談でソ連はフィンランドからバルカン半島全域の併合を要求した。

「一九四一年、ドイツの侵攻に直面したソ連当局が、ソ連内務人民委員部が拘束していたポーランド人、ウクライナ人など約三万人を「潜在的なドイツ協力者」として射殺」(ボグダン・ムシャウ氏「読売新聞」2000年=H12.8.26)

「バルト諸国では“ユダヤ人の問題”はすでに一九三九年以降解決されていた」「-だが,ヒトラーが一九四一年一一月三○日にユダヤ人の“抹殺”を行なってはならないと命令した動かしがたい証拠がある」(『ヒトラーの戦争』)

予防戦争!『ロシア戦役』「これには,スターリンの赤軍が攻撃に出る直前,ヒトラーが機先を制した「予防戦争」「自衛戦争」だったとの歴史観が反映しているという」(『20世紀』平成10(1998)年7月27日(月)「読売新聞」朝刊)

戦後ドイツ情報機関を創り、CＩAを指導したラインハルト・ゲーレン少将の回想録『諜報・工作』はソ連は攻撃型の配置で先制攻撃は正当としたが、ウラゾフ将軍指揮の反共義勇軍を活用しなかったヒトラーの人種差別を責めた。

第二次世界大戦はソ連がドイツにポーランド分割を持ちかけて始まった。独波間の領土返還交渉を英仏が潰し、ルーズベルトは借款不払いを盾に英仏に圧力を加えて対独宣戦させたが、ソ連のポーランド東部侵略は不問にさせた。

ドイツ枢軸側の捕虜になったソ連兵も収容所送りにされた。ソルジェニーツィンは「収容所群島」(新潮社)で指摘した。ウラゾフ軍団の兵も移送途中で列車から飛び降り自殺した人が多かったらしい。ソ連送還は死を意味した。