台風10号 強い勢力で29日頃に西日本に上陸か 接近前から大雨に警戒

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2024年08月26日 05:52  日本気象協会

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日本気象協会

台風10号 強い勢力で29日頃に西日本に上陸か 接近前から大雨に警戒

台風10号は、27日(火)以降に西日本や奄美に接近し、本州を縦断するおそれ。接近前から西日本の太平洋側を中心に大雨になる所があり、沿岸部では風が強まり、大しけに。今日26日(月)の明るいうちに、台風への備えをしてください。



●28日には非常に強い勢力へ 影響長引く


強い台風10号は、今日26日(月)午前3時現在、日本の南を1時間におよそ25キロの速さで西北西へ進んでいます。中心の気圧は980hPa、中心付近の最大風速は35メートル、最大瞬間風速は50メートルで、中心から半径55キロ以内では風速25メートル以上の暴風となっています。

今日26日(月)は発達しながら西よりに進み、28日(水)午前3時には「非常に強い」勢力で屋久島の南に達する予想です。29日(木)頃から31日(土)にかけては、九州もしくは四国に上陸したあと、本州を縦断する可能性が高くなっています。

台風の進路が北よりに変わる 明日27日(火)から 28 日(水)は台風の動きが遅くなるでしょう。九州や四国の太平洋側を中心に猛烈な風や大しけとなる時間が長引き、雨量がかなり多くなるおそれがあります。今日の日中、明るいうちに台風への備えをしてください。


●風・波・雨の予想


台風10号の接近に伴い、今日26日(月)夜からは九州南部や四国、近畿南部を中心に発達した雨雲がかかりそうです。また沿岸の地域を中心に風が強まり、波も高くなるでしょう。27日(火)以降は、西日本では暴風や高波に厳重に警戒してください。九州南部や奄美地方では、一部の住家が倒壊するおそれもある猛烈な風が吹く所がありそうです。西日本と東日本の太平洋側を中心に、土砂災害、低い土地の浸水、河川の増水や氾濫に厳重に警戒してください。

【風の予想】最大風速(最大瞬間風速)
27日(火)
九州南部・奄美地方 30メートル(45メートル)

28日(水)
九州南部・奄美地方 45メートル(60メートル)
四国地方 25メートル(35メートル)
近畿地方・九州北部地方 20メートル(30メートル)
その後も、西日本では猛烈な風が吹くおそれがあります。

【波の予想】
27日(火)
九州南部 9メートル うねりを伴う
奄美地方 8メートル うねりを伴う

28日(水)
四国地方・九州南部・奄美地方 9メートル うねりを伴う
九州北部地方 8メートル うねりを伴う
近畿地方 7メートル うねりを伴う
その後も、西日本では猛烈なしけとなるおそれがあります。

【24時間降水量(多い所)】
27日(火)午前6時まで
東海地方 150ミリ
近畿地方 120ミリ
四国地方 100ミリ

28日(水)午前6時まで
東海地方・九州南部 200ミリ
四国地方 150ミリ
奄美地方 120ミリ
近畿地方・九州北部地方 100ミリ
27日(火)以降、台風の動きが遅くなるため、総雨量がさらに増えるおそれがあります。


●台風が近づく前の対策 暴風に備えて


台風の暴風が怖いのは、いざ暴風になると、身動きが取れなくなるということです。そこで、暴風に対して、事前に3つの点について、確認したり、備えたりしておく必要があります。

1つめは、雨どいや側溝などを掃除して、水はけを良くしておきましょう。落ち葉などで側溝が詰まって水が流れないと、道路が冠水する原因となります。

2つめは、屋外に置かれている、飛ばされやすいもの(物干し竿、鉢植え、ゴミ箱など)は、しっかり固定するか、室内にしまうなどの対策をしましょう。商店などでは、看板が飛ばされたり、自動販売機が倒れたりしないか、確認してください。

3つめは、暴風で飛ばされてきたもので、窓ガラスが割れないよう、窓は鍵をかけ、雨戸があれば閉めましょう。窓ガラスにガムテープを貼ると、風圧に耐えられるようになります。もしガラスが割れても、破片が飛び散るのを防ぐために、カーテンも閉めておいてください。


●台風が近づく前の対策 大雨に備えて


事前に備えておくポイントは、次の3つです。

1つめは、水害に備えて、雨どいや排水溝、側溝を掃除し、水はけを良くしておきましょう。砂利や落ち葉、ゴミなどが詰まっていないかも、確認しておいてください。

2つめは、浸水による被害を防ぐため、家財道具や家電製品、食料品などは、可能な限り、高い所や2階以上へ移動させておくと良いでしょう。押し入れの下の段に入っているものは、上の段に移しておくだけでも、被害を小さくできます。

3つめは、電源のコンセントは抜いておくと良いでしょう。電源のコンセントが水につかると、漏電やショート、感電の恐れがあります。

いずれも、台風が近づいてから備えるのではなく、台風情報を確認して、早めに対策を行ってください。



このニュースに関するつぶやき

  • 来るの?来ないの?こんなに予想がズレるのも珍しい気がする。もうどこに行くのが分からなくなってきた・・・
    • イイネ!6
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