“将来はプロ”子どもに「麻雀ブーム」到来…IQ上昇にもつながる頭脳トレーニングとしても注目【THE TIME,】

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2024年09月12日 06:30  TBS NEWS DIG

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TBS NEWS DIG

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昭和のお父さんたちの遊び「麻雀」が、子どもたちの間でブームになっています。麻雀にハマったきっかけは?ゲームではなくナゼ対面で?4歳児も通う麻雀教室で、ブームの実情を調査しました。

【画像を見る】朝の生放送で女子アナ麻雀対決

子供向け「麻雀教室」生徒数が4年で倍増

THE TIME,マーケティング部 原千晶部員:
「あっ!商品売り場の奥に、麻雀教室がある!」

イトーヨーカドー大井町店(東京・品川区)6階のフロア奥にある、『ニューロン麻雀スクール大井町校』。中に入ってみると、麻雀卓を囲む40人ほどの子どもたちが!

8歳〜16歳が真剣に麻雀をし、「ロン!」「ツモ」「メンピンドライチ3900」「ハクハツホンイツの8000点」と、大人顔負けの麻雀用語が飛び交います。

小学3年女子:
「麻雀を始めたのは小学1年生の1月」

他にも7歳から始めた子や、5歳から始め10年続けているという高校生も。

『ニューロン麻雀スクール』代表 池谷雄一さん:
「新しく覚えたいという世代では子どもが突出して多い。小学校低学年の子がほとんど」

毎月、子どもを対象にした講座を開催するとオープン前に大行列ができるほど人気で、スクールに通う最年少は4歳!生徒の数も4年間で2倍に増え、2000人以上になったといいます。

ハマったきっかけは麻雀アニメや漫画

麻雀は、数や文字が書かれた136枚の牌から、ランダムで引いた14枚を使って同じ絵柄や、続きの数字の組み合わせを作るゲーム。

“大三元(ダイサンゲン)”や“混一色(ホンイツ)”など「役」と呼ばれる組み合わせは、揃える難しさによって点数も変わります。

小学2年男子:
「得意な役満は大三元で、得意な役はタンヤオとか」
小学6年女子:
「数字系のものが結構好き。夏休み中、毎日麻雀やってる」

いったいなぜ、ここまで子どもたちに麻雀が流行したのでしょうか?
麻雀を始めたきっかけを聞くと、アニメや漫画の名前が!

配信サイトで人気の『咲-Saki-』は、女子高校生たちが部活動の麻雀に青春を捧げる姿が共感を呼び、少女漫画雑誌「なかよし」で連載した『ぽんのみち』は、麻雀初心者の女子高校生を主人公に大ヒット。

2月号で、付録を家で麻雀ができる「カード麻雀」にすると、あまりの反響の大きさに編集部も驚いたといいます。

講談社 女性コミック編集部 飯田海帆さん:
「Xで話題になって、いろんな書店で品切れ状態に。通常の2倍程度売れました」

中には、ゴリゴリのギャンブル麻雀マンガ『哲也〜雀聖と呼ばれた男〜』にハマる中学生もいて、彼曰く「何冊も面白い漫画がある」とのこと。

最低保証年俸400万円…麻雀は“子どもが目指す職業”に

しかし、麻雀のゲームもたくさんある今の時代。わざわざ集まって、対面での麻雀にどんな魅力を感じているのでしょうか?

小学6年男子:
「一緒にやっている子は元々は知り合いじゃないけど、今は仲間としてやっています。こうやって麻雀卓でできることも良いんじゃないですか」

卓を囲む“アナログな楽しさ”も現代っ子には新鮮なようです。

さらに、麻雀は子どもたちにとって“目指す仕事”の一つになりつつあるんです。

8月に開催された「夏休み小学生麻雀大会2024」では、全国から集まった36人が日本一をかけて真剣勝負。全国の頂点に立った6年生の木村信太さんは、麻雀をはじめて2年ですが「将来の目標は麻雀プロになりたい」と夢を語りました。

今は麻雀のプロリーグ「Mリーグ」も人気で、36人のMリーガーが在籍。最低年俸400万円が保証され、実力が認められればさらに上を目指せるといいます。

麻雀は“IQを上げる”頭脳トレーニング

プロを目指す…とまではいかなくとも、麻雀は子どもの成長に良いという声も。

小学男子の父親:
「頭を常に使うので、計算とか得意になってるんじゃないのかな」

そう、実は麻雀をすると“子どものIQがあがる”という研究論文もあるんです!

脳外科医の東島威史医師が20人の子どもを対象に、麻雀スクールに通う前と、1年間通った後で、IQや性格について調査したところ、
【▲IQが約8ポイント上昇】
【▲コミュニケーション能力や集中力が上昇】
という結果が出たといいます。

医師であると同時に麻雀のプロでもある東島医師は、子供の能力が上がった要因について「色んな人と感情や体験を共有できるところが、言語能力の上昇に繋がったのでは」と分析しています。

頭脳トレーニングとしても注目され、大盛況の麻雀教室では大人と子どもの対戦も。

中学生男子:
「大人と子どもの思考力の差が結構違う。もちろん勝てたら嬉しい」
80代女性(麻雀歴17年):
「やっぱり若い方はとても上手、侮るなんてそんな恐れ多いです(笑)」
70代男性(麻雀歴57年):
「“子どもには負けない!”と思っているけど、なかなかそういうわけにいかないんですよ。子どもたち一緒に打てるなんて、本当に楽しい」

世代を超えた新たなコミュニケーションツールにもなる麻雀。子どもと一緒に始めてみるのもいいかもしれません。

「出口が見えない…」生放送で女子アナ麻雀対決

スタジオでは、安住紳一郎アナが「スゴイ時代になりましたね」と横を向くと、麻雀卓を囲む宇賀神メグアナ、佐々木舞音アナ、南後杏子アナ、吉村恵里子アナの姿が。

宇賀神アナは「え〜何を切ろっかな。何を…」と真顔で悩み、吉村アナも初心者ながら「あ、これちゃうな〜。これやな、これやな」と、突然の“おじさんモード”。生放送で4人の真剣麻雀が繰り広げられた。

安住アナが「いいとこいってるのかな?誰かが」「あと1歩の場合はリーチして下さいよ」と度々呼びかけるも、ほぼスルーで麻雀を続ける4人。しかし誰も良い手が揃わない混戦模様にしびれを切らした安住アナは「宇賀神さんこれ、出口どうなっているの?」

「出口ちょっと見えないんですよ。生放送でやることないから」と宇賀神アナも手を動かし続けるも、結局時間内に誰も上がれず、そのまま中継コーナーに突入。勝負は持ち越しとなった。

(THE TIME,2024年9月9日放送より) 

このニュースに関するつぶやき

  • 本当は流行っていないものをブームとか言って流行らせようとする手法。
    • イイネ!23
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