今年の春に幼稚園入園を控えているママもいることでしょう。わが子初めての集団生活の準備は入園グッズを揃えるだけでなく、ママの心の準備も必要になってくるかもしれません。先日ママスタコミュニティには「来年入園の3歳息子。ちゃんと育ててあげられなかった」というタイトルで、こんな悲痛な投稿が寄せられました。
『事情があり私が退職し、年少クラスに入園するまで専業主婦で子育てしていました。ようやくあと3カ月ほどで入園となり、ホッとしたのと同時に、私は息子に何もしてあげられなかったなあと後悔のような気持ちが押し寄せてきて、急に涙が止まらなくなりました。トイトレも拒否の連続で全く進められていないし、食事も偏食ばかり。家にいるけどいろいろな経験をさせてあげられていない。この3年間、何をしてきたんだろう私』
幼稚園入園を目前に控え、生まれてからの3年間を後悔していると綴っていた投稿者さん。トイトレや偏食など、これからの集団生活のための準備ができていなかったこと、いろいろな経験をさせてあげられなかったことについて、悲観的になっている様子でした。この投稿にはママたちから励ましの声がたくさん寄せられています。
あなたの頑張った3年間は絶対無駄ではないよ
『ちゃんと元気に生きて成長しているんでしょ? いろいろな経験は今からすればいいじゃん』
『お母さんと一緒にいた経験をあげられたじゃん。一番大事なんだから胸を張って!』
これまでの3年間を振り返って後悔の念が押し寄せ、涙を流すまでしている投稿者さん。もしかすると投稿者さんは幼稚園入園を控え、少しナーバスになっているのかもしれません。これまで四六時中ずっと一緒にいたお子さんと、入園後は1日数時間だけとはいえ、物理的に離れる時間を過ごすことになります。お子さんが初めての集団生活に馴染めるかという漠然とした不安を、自分に対してもぶつけているのかもしれませんね。しかしママたちからは「偏食だとしてもここまで育てて成長したんだから大丈夫!」「ママとずっと一緒にいた経験をあげられていたんだよ」と温かいコメントで溢れていました。
『年少なんてそんなものだよ』
『大丈夫だよー。うちもコロナ禍で年中後期からやっと幼稚園に通えたけど、それまで散々で、心身ともにやられていた。今は卒園になり、やっと癇癪も落ち着いて私の耳鳴りも治った』
また投稿者さんと同じように幼稚園入園前に精神的に辛くなっていたママたちからは、共感の声もありました。コロナ禍で予定よりも幼稚園入園を遅らせたママも少なくないのではないでしょうか。当時はいろいろなところに出かけたり、子どもに体験機会を与えたりすることは難しかったため、多くのママたちが苦労したことと思います。しかし当時のお子さんたちも今では幼稚園を卒園して小学生。「入園までの3年間もだけど、幼稚園生活もあっという間だよ」というコメントもあり、投稿者さんも今の苦労や辛い気持ちがきっと報われるときがくると前を向いてほしいですね。
トイトレも偏食も、幼稚園に通ったらあっさり解決することも
『うちもオムツは時間がかかったけど、オムツが取れない子なんていないんだから大丈夫。偏食も生きていれば平気だよ』
『トイトレは無理せず諦めて園にお任せしたほうが早いし、母子ともにストレス少なく終われるよ。園は尿意あるなし関係なく、決まったタイミングで順番にトイレに行く習慣づけをするから、同い年の子どもたちと一緒にトイレに行くと「自分も出さなきゃ」と思うのか、1週間程度でスッと取れた。たまに失敗はあるけど、「家で親子で頑張っていたあの時間は何だったんだー!」というぐらい簡単に完了した。自宅でトイトレが負担ならスッパリ諦めて、園にお任せすることを勧めるわ』
これから幼稚園生活が始まり他の子どもたちと一緒に生活するようになると、子どもも驚くほど成長していくでしょう。家で苦戦していたトイトレも、入園後にあっさり完了したというケースも珍しくありません。しかしそこに至るまで投稿者さんが頑張ってきた努力や過程は決して無駄ではなく、お子さんへの愛情もしっかり伝わっているはずです。「あなたの3年間は絶対無駄ではないよ」という心強いコメントもありました。
その後悔や辛い気持ちは子どもと一生懸命向き合ってきた証拠だよ
『本当に何もしてこなかった人は、その理由で泣かない』
『ちゃんと3年間、無事生かしてこられただけで充分! 何もしてあげられなかったって言うけど、トイトレも偏食ももうその子の性格よ。そんな風に思うってことはちゃんと愛情かけて育ててあげた証拠だと思うよ』
『子育ては後悔の連続だよね』
『身近な人が「私3歳のとき偏食がひどくてまだオムツだったんですよねー」と言ってて、「この人の親は何もしてなかったんだろうな」って思う? 「親御さん大変だったろうな」と私は思う』
トイトレや偏食など、思うような子育てができなかったことに対して後悔の念をにじませている投稿者さん。しかしこうした後悔は、子育てをしているママ誰しも抱くものではないでしょうか。そして子どもを愛情いっぱいに育て、毎日頑張っているからこそ、「もっとこうしてあげたかった」と後悔するのでしょう。「本当に3年間何もしてこなかった人はそんなふうに泣くことはないよ」「3年間無事に生かしてきたこと、ママとずっと一緒に過ごせたことを誇りに思って」というコメントが寄せられていました。
どれほど頑張っても思い通りにはいかないのが子育てです。しかし子どもの成長のためにあれこれと手を尽くし、子どもにたくさん愛情をかけてあげることがなによりも大事なことでしょう。投稿者さんは入園前というタイミングもあってマイナスな感情になっているかもしれませんが、過度に不安に思うことなく、笑顔でお子さんを幼稚園に送り出してあげてほしいですね。
文・AKI 編集・有村実歩 イラスト・Ponko
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