56歳女性「車生活やめました」…これって早すぎ!? きっかけと変化に、共感の声「維持費もストレス」「元気なうちに手放すのがポイント」

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2025年03月13日 07:20  まいどなニュース

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車生活を56歳でやめたりさねーぜさん、いったいどんな変化が?(りさねーぜさんInstagram動画より)

「56歳で車生活やめました。
北海道は車社会ではありますが
私の住む札幌は
車がなくても生活できます。

【動画】車生活をやめて…どうだった? 実際の投稿

でも車がある方が当然便利。
私は通勤に使っていましたし、
ワンコのトリミングや
大きなものを買う時は車があった方がいいです。
でもその時々のために
車の維持費がかかるのがもったいないと思って
会社を辞めたタイミングで手放しました」

運転を止める…交通の不便さとともに、自信の喪失、面目をつぶされたと感じる高齢者もいる昨今。家族が説得しても、免許の返納を拒否するという問題も生じているなか、50代女性の早めの決断が話題に。

手放してから5カ月経った際に、「車に積もった雪をおろさなくてもいいし、タイヤ交換もしなくていいのがとってもストレスフリー。もともと車にそんなに興味ないっていうのもあるけど。交通事故の加害者になる可能性がなくなったっていうのも心が軽くなった理由の一つです」と、Instagramに投稿した、北海道で暮らす「りさねーぜさん」(@risa_hitorinokodate)に話を聞きました。

名残惜しさはありませんでした

――車生活は何年くらい?

トータルすると20年くらいです。乗ったり乗らなかったりでした。

――使用頻度や走行距離は?

直近5年は通勤で使ってたので、年間走行距離は7000kmくらいです。中心部で車を持っていた10年くらいは土日の買い物くらいでしたので、走行距離はほぼありませんでした。 

――会社を辞めたと同時に手放されたのですね。

もともと車に興味がなかったので名残惜しさはありませんでした。

――現在、移動手段は?

基本的には地下鉄やバスなどの公共交通機関で、行先に応じてタクシーなどです。車がなくても買い物はネットスーパー、トリミングはタクシー、動物病院は徒歩圏内で…と特に困ることなく快適に生活できています。

――免許証はまだ手元に残されていますか?

はい、今後も更新はします。基本的にはないのですが、もしかしたらまた車を購入する可能性もゼロではないので。

――動画が200万回近く再生され、たくさんのコメントが寄せられていました。

同じくらいの年代でも手放したいと考えている方が多いんだなと思いました。もっと高齢になってから考えられる方が多いと思っていました。

「車のない生活は考えられない」「自分にあった方の選択を」

実際、今回の「車生活やめました」宣言に対してはさまざまな意見が…。

「車検、燃料、保険、洗車、修理 場合により駐車場 本当にお金かかりますね。私も手放しました」  
「私も駅から徒歩圏内、駅までフラットでレンタカー屋さんもある場所に家を購入してから車手放しました。車の維持って、車に興味ない人間にはプチストレスなんですよね〜」 
「介護福祉士です。元気で動けるうちに手放す!ってとこがポイント高いと思います。高齢になる前に車が無い生活の基盤を作り上げることができます」 
「40年間ずっと乗っていたので車のない生活考えられませんでしたが、年間の維持費考えるとレンタカーでもいいじゃないかと割り切りました。車を売ったお金でそこそこいい電動スポーツ自転車で通勤買い物しています」 

同様に車を手放した方からのコメントが続々と届きました。そして、車生活について振りかえり、車の便利さと同時に危険性を実感する人も多くいました。

「私は千葉から札幌に移り住んでますが、冬の運転は命がけです!路面凍結でブレーキをかけても止まらなかった時は、人をひいてしまうんではないかと怖くなり、冬の運転をやめました!」 
「『加害者』という言葉に考えるものがありました。身体も元気なので何処へでも行けますし、納得致しました」
「高齢の親の通院に車があって助かっています。私はいるかな」 
「人それぞれですね。いざとなったら、レンタカーもあるし。そのときどきで、自分にあったほうを選択すれば良いと思います」
「車好きですが、いつか手放さないといけない時の不安が軽くなり希望がもてました」
「加害者になりうる可能性はいつも感じています。みんなが不幸になりますからね。車にも人にも優しいドライバー目指します!」

免許返納はしたくない人が多い!?

弁護士ドットコム株式会社(東京都港区)が『運転免許返納に関する実態調査』(※1)を行ったところ、運転免許を保有している60代以上の回答者(290人)の約8割が「運転免許を返納していない(返納予定なし)」と回答したそう。

理由としては、「運転能力に問題ないと思っているから」58%、「代替の移動手段に乏しく生活に困るから」32.8%、「運転や車が好きだから」31.9%が上位となったほか、「単純に返納する理由はない」が44.5%に。運転能力に問題がないこと、生活に必要であると考えている人が多いことがうかがえます。

逆に60代以上で免許を返納した人(45人)は、「免許がなくても生活に支障ないから」という理由が51.1%で最多に。続いて「運転能力に衰えを感じたから」44.4%、「運転する機会がないから」31.1%となっていました。

もしも、免許返納をされた際は、公的な本人確認書類として利用することができる「運転経歴証明書」を交付してもらい、提示することで公共交通機関の割引や協賛店でのサービスや特典などを受けることができます。各自治体で様々な支援施策があるので、お住まいの地域で調べてみる価値はありそうです。

警察庁によると、75歳以上の免許保有者は令和6年末時点で7,897,762人。令和6年の『運転免許の申請取消(自主返納)件数』は、全体で427,914件のうち、75歳未満の自主返納件数は162,998件となり、令和5年と比べて41,610件増加。令和元年池袋暴走事故直後、自主返納件数が601,022件(75歳未満は250,594件)となった後は減り続けていましたが、5年ぶりに増えたことは、ご自身や家族の運転技術について見つめ直す人が増えていたり、免許返納後のサービスの拡充が進んでいる証なのかもしれません。

◇ ◇

Instagramで「ひとりの戸建て暮らしライフ」を投稿し、LINEでも「50歳からの新しい生き方」に関する情報を発信する、りさねーぜさん。現時点では、身近で車を手放されたり免許証を返納された方はあまりいないそうで、こういった判断はまだまだ珍しいことかと思います。しかし、コメントにもあったように、早めに車なしの生活に慣れておくのも、将来への準備ともいえるでしょう。

人生100年時代。ご自身の健康状態やライフスタイル、家計などを鑑みながら車の所持について一度考えてみるのも良いかもしれません。

出典: 
警察庁ホームページ『自主返納件数と運転経歴証明書交付件数の推移』 
弁護士ドットコムニュース『免許返納に関する実態調査』
調査方法・対象:弁護士ドットコム一般会員1055名を対象にアンケートを実施
調査期間:2024年8月28日〜9月3日

(まいどなニュース/Lmaga.jpニュース特約・太田 真弓)

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  • 私も50歳手前くらいで車はやめてそれから10数年自転車です。田舎度合いにもよるでしょうけど私の住む岐阜市内だと車無くても何とかなります。
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