石破茂首相=10日、国会内 石破茂首相が13日深夜と14日午前、自民党議員への商品券配布を巡り、記者団に語った発言の要旨は次の通り。
【13日深夜】
3月3日に党所属の当選1回の衆院議員15人と会食したが、それに先立ち出席議員の事務所に商品券を届けた。会食の土産代わりに、家族へのねぎらいなどの観点から、私自身のポケットマネーで用意したものだ。政治活動に関する寄付ではなく、政治資金規正法上の問題はない。私の選挙区に住んでいる人もいないので、公職選挙法にも抵触しない。法的に問題ないと認識しているが、大勢の人に心配をかけ、大変申し訳ない。
―他の会合でも商品券を配ったか。
ありがとうという趣旨で渡したことはある。(今回が初めて)ではない。
―今回の会食は政治活動ではないのか。
党総裁として「苦労を掛けてすまなかった」ということで、政治活動とは関係ない。
―社会通念上、理解されると考えるか。
政治活動とは次元の異なるものだ。
―配布は自身の指示か。
そうだ。どなたからの指示に基づくものでもない。
―自身の進退に影響するか。
法に何ら抵触するものではない。
―国民の政治不信につながったと考えるか。
そうであれば申し訳ないことだ。
【14日午前】
昨晩から今朝にかけて多くの報道を拝見している。これは会食の土産代わりで、(新人議員は)選挙、日々の活動に家族が大変に苦労し、全く自分の時間もない中で一生懸命努力しているので、私のポケットマネーから渡した。
政治活動に関する寄付では全くない。政治資金規正法の問題には当たらない。私の選挙区の方は一人もいない。公職選挙法の規定に抵触することでも全くない。違法性はないものと考えている。
大勢の方々に迷惑や心配をかけていることは非常に申し訳ない。その点は深くおわび申し上げる次第だ。