今節2得点を挙げた日本代表FW上田[写真]=Getty Images
元オランダ代表MFのテオ・ヤンセン氏が、フェイエノールトに所属する日本代表FW上田綺世のトゥエンテ戦のパフォーマンスを称賛した。16日、オランダメディア『Voetbalprimeur』が伝えた。
上田は16日に行われたエールディヴィジ(オランダ1部リーグ)第26節トゥウェンテ戦で先発出場すると、10分と23分に得点を挙げ、2ゴールの活躍で6−2での勝利に貢献した。フェイエノールトを率いるロビン・ファン・ペルシ監督も試合後に「上田はコンビネーションプレーにおいても、ターゲットマンとしても重要な役割を果たした」と高く評価し、「彼はトップクラスのストライカーになると思う。基本的にストライカーに必要な要素をすべて備えている」と称賛の言葉を送っていた。
かつてフィテッセなどでプレーし、現在は解説を務めるヤンセン氏も、上田のパフォーマンスを称賛した。「彼に魅了されている人もいるだろうが、ゴール前に入って行こうとする意志が見えるんだ」と、得点意欲への好印象を語り、ファン・ペルシ監督と同様に、「ライン間でもプレーができるし、ゴール前に入れる。得点を決めることもできるが、ボールを持っている時のプレーもとてもうまいと思った」と前線での万能さを評価した。
そしてヤンセン氏は2月にファン・ペルシ監督が就任したことが、上田にポジティブな作用をもたらしたと考えており、以下のような見解を示した。
「上田はこう考えるはずだ。『よし。ファン・ペルシの下でプレーができる。彼のようなビッグネームに色々と教えて貰える。そして僕も優れたストライカーだと証明したい』とね。ファン・ペルシも彼に信頼を寄せ、(上田が)優れた選手だと思っていることを示したね。かつてのビッグプレイヤーからそんな言葉を聞けば、自信が40パーセント増すはずだ」
この冬にミラノへ旅立った“元エース”のメキシコ代表FWサンティアゴ・ヒメネスと上田の差は「それほどないと思う」と語るヤンセン氏。続けて「もしかしたらもっといい選手かもしれないね。サッカーのプレーも走りも完璧だし、スピードも少し速い。そして自信を持っているんだ」と賛辞のコメントを送った。
今節2得点を奪い、代表の活動に弾みを持たせた上田。代表への合流は18日を予定している。日本代表は、FIFAワールドカップ26アジア最終予選の第7節バーレーン代表戦を20日に、第8節サウジアラビア代表戦を25日に控えている。
【動画】上田の2ゴールで勝利に貢献!