
「重く受け止めている」、第三者委員会の指摘に対して、そう答えた兵庫県の斎藤知事。報告書では知事のパワハラが認定され、告発者さがしも違法と結論づけられました。
記者
「第三者委員会の報告書が県に手渡されます」
兵庫県の斎藤知事を告発した文書に載っていたパワハラなどの疑惑や、文書を作成した元県民局長を特定し、停職3か月の懲戒処分を下した県の対応について、去年9月から調査を進めてきた第三者委員会。きょう午後、報告書を県に提出しました。
第三者委員会
「斎藤知事の言動は職員に過大な要求を求め、それができないことへの叱責であり、パワハラに当たると判断する」
出張先で職員を叱責したことや、夜間・休日のチャットによる業務指示など、あわせて10の行為を「パワハラに当たる」と結論づけました。
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また、斎藤知事が指示したとされる「告発者さがし」については…
第三者委員会
「片山元副知事ら県職員が斎藤知事の指示に基づいて通報者の探索をしたことは違法である」
元県民局長が作成した告発文書には真実相当性があり、通報者の保護が求められる公益通報の要件を満たしていると判断。斎藤知事が調査を指示し、処分決定に関与したことについては「極めて不当であった」としました。
そのうえで、斎藤知事が会見の場で、元県民局長を「公務員失格」「うそ八百」などと非難したことも「パワハラに該当する」と指摘しています。
第三者委員会 藤本久俊 委員長(弁護士)
「(県)幹部の方々には複眼的な思考を行う姿勢を持って、どんなことがあっても自らが正しいかどうかを検証し、自浄力を持ってこの県政を発展させていただければと思います」
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元裁判官の弁護士らが示した報告書の受け止めを問われると…
兵庫県 斎藤元彦 知事
「第三者委員会の報告については大変重く受け止めている。これまで会見等で述べたことが私の今の認識。いずれにしても第三者委員会の報告書が出たばかりなので、報告書の内容をしっかり精査させていただくことが大事だと思う」