埼玉県警で5月から試行着用が始まる、ポロシャツ型制服を着用する警察官=18日、さいたま市 警察庁は21日、交番などで勤務する地域警察官らが着る制服のうち、スカートを4月から廃止すると公表した。女性警察官のほとんどが動きやすいズボンをはいている実態に合わせる。猛暑対策として新たな夏服の導入も決め、通気性が高いポロシャツ型を選択できるようにする。
同庁によると、かつては女性警察官の多くが交通部門で取り締まりなどに当たり、スカートが広く着用されていた。現在は、交番勤務などで現場に急行したり、容疑者を確保したりする必要があるため、スカートを選ぶ人はほぼいないという。
男女で大きさが違う階級章などを統一するほか、暑さ対策として、通気性と速乾性が高いポロシャツ型を導入する。半袖と長袖があり、ボタンの数以外は、現行のシャツと同じ色、デザインとする。パトロール時などにかぶる帽子はメッシュ生地のものを新たに作る。
埼玉県警の4警察署で5〜10月、ポロシャツ型を試行導入。実際に採用するかは、各都道府県警が判断する。