小椋藍(トラックハウスMotoGPチーム)/2025MotoGP第4戦カタールGP 決勝 4月13日、2025年MotoGP第4戦カタールGP MotoGPクラスの決勝レースがルサイル・インターナショナル・サーキットで行われ、小椋藍(トラックハウスMotoGPチーム)は15位でフィニッシュした。
土曜日のスプリントでは7位入賞と活躍を見せた小椋。しかし決勝ではフロントタイヤの劣化に苦しむことととなった。
決勝日のウォームアップ走行では5番手タイムをマーク。決勝とは時間帯が異なり、路面温度50度と高めのコンディションではあるものの好パフォーマンスを披露した。
決勝を10番手からスタートした小椋は、堅実なスタートでポジションを維持したままセクター1を通過。その後ひとつ順位を落としたものの11番手で最初のラップを終えた。
続く2周目に前を行くアレックス・リンス(モンスターエナジー・ヤマハMotoGPチーム)をオーバーテイクし10番手を取り戻すと、他車のアクシデントで一時9番手まで浮上。多少の順位の変動はあったが、8周目までスタート順位をキープした。
9周目、ペナルティを消化し終わったアレックス・マルケス(BK8グレシーニ・レーシングMotoGP)にかわされるとそのまま徐々に勢いを失い始め、11周目にブラッド・ビンダー(レッドブルKTMファクトリー・レーシング)に、12周目にはさらに3台に先行を許し15番手に転落。巨大な7番手集団の最後方へ沈んだ。
その後はなんとか前に食らいつこうとしたが、ラスト3周では集団から1.6秒ほど差をつけられ始め、最終的に15位でフィニッシュ。1ポイントを獲得した。この後半のペースの苦しさについて、小椋はフロントタイヤのマネジメントを原因に挙げている。
最高峰クラスでの経験をまたひとつ重ねた小椋が次に向かうのは、2週間後の第5戦スペインGP。ヨーロッパラウンドの幕開けとなるレースでの飛躍に期待したい。
トラックハウス・MotoGPチーム 小椋藍(決勝:15位)
「レースの半分くらいでフロントのグリップが失われ、それ以上何もできなくなってしまいました。最初の6、7周はリアに集中しすぎてフロントをあまり気にしていなかったため、フロントタイヤをうまくマネージできなかったのだと思います」
「金曜日から土曜日にかけては大きな進歩を遂げましたが、決勝の22周へはライディングスタイルがあまり良くなかったようです。タイヤが消耗ですべてが妨げられ、良いラップタイムを出す手段は他にありませんでした。僕側が十分ではなかったです」
[オートスポーツweb 2025年04月14日]