アルピーヌ移籍は「間違いなく正しい選択」とマコウィッキ。「3人の性格は全然違うが、うまくまとまる」

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2025年04月29日 12:20  AUTOSPORT web

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3位表彰台を獲得し笑顔を見せる(左から)ミック・シューマッハー、フレデリック・マコウィッキ、ジュール・グーノン(アルピーヌ・エンデュランス・チーム)
 長きに渡り、ポルシェのファクトリードライバーとして活躍したフレデリック・マコウィッキ。今季2025年は新たな挑戦として母国フランスのブランドであるアルピーヌへ電撃移籍して話題を呼んだ。アルピーヌ・エンデュランス・チームで迎えた移籍2戦目、イタリアのイモラでその心境を聞いた。

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――ポルシェからアルピーヌへ移籍して2戦目のレースとなりますが、いまのあなたの素直な感想を聞かせてください。

フレデリック・マコウィッキ「ポルシェで過ごした11年間は本当に素晴らしい経験だったが、その在籍した後半には、プロのレーシングドライバーとして、『僕自身の環境を少し変える必要があるのではないか』と感じた。運よくアルピーヌへ移籍できて本当に嬉しく感じている」

マコウィッキ「また、仕事のやり方もポルシェで経験したものとはまったく違うものになり、僕はイチから学び直す必要があった。だからこそ、アルピーヌへの移籍は間違いなく正しい選択だったと思っている。このチームでの居心地が良く、アルピーヌのレーススピリットがとても気に入っているよ。そして、チーム全員が同じ目標に向かって一生懸命働いているという躍動感を感じる。チーム全員が団結している状況に身を置くことができて、本当にチームには感謝をしているんだ」

マコウィッキ「ハイパーカークラスの競争がとても激しいことは充分わかっている。勝つことだけにフォーカスするのならば、ポルシェにそのまま留まって居たほうが良策かもしれない。トップレベルに到達するのはとても大きな挑戦だからね。そこへ挑むアルピーヌには非常に高いポテンシャルがあると確信しているし、それをこのチームで叶えたいと願っている」

――性能調整(BoP)の影響もあるかもしれませんが、アルピーヌは2024年に比べて飛躍的にポテンシャルがアップしているように感じます。

マコウィッキ「まさにそのとおり。レースウイークごとに何をすべきなのか、明確にする必要がある。これは重要な要素であり、昨年のポルシェが見せた強さのひとつには、現状のコンディションやコースレイアウトを考慮して、自分のパッケージをどう最適化するかを判断できることだったと思う。その点では、僕がポルシェで得た長年の経験を新境地のアルピーヌで活かしてチームに貢献できる部分もあるだろう」

マコウィッキ「開幕戦のカタールでは多少の浮き沈みがあったが、イモラでは序盤からかなり良いパフォーマンスを発揮できているので、ポテンシャルが少しずつ強くなっているのをチーム自体で感じている。今後の発展をとても楽しみにしている」

――ミック・シューマッハとジュール・グーノンという、あなたにとっての新しいチームメイトについて教えてください。

マコウィッキ「彼らふたりとの相性はとても良いと感じている。お世辞でなくて、ジュールとミックとマシンをシェアできてとても嬉しい。僕たち3人はレースに対するアプローチの仕方が非常に似ていると感じているんだ」

マコウィッキ「僕たち3人は成功、つまりポディウムの頂点に立ちたいという共通の目標を持っているが、それが非常に困難で長い道のりであることは充分に承知している。だからこそ、お互いに最善を尽くそうと努力している」(※編注:第2戦イモラの決勝で、マコウィッキ組36号車アルピーヌは3位表彰台を獲得した)

マコウィッキ「正直なところ、新しいチームメイトと組むと、お互いがどんな言動を取るのかまったく予測できないというのが過去の経験では体験しているが、このチームではそんなことは気にしなくて良さそうだ。過去の経験上、チームメイトがわがままだったり、より自分自身に有利になるようなことを要求することがある。でも、いま僕がいる場所では、とても良い雰囲気が保たれていると感じている。3人が目指すものは同じで、各自のエゴはここでは出していない。いま僕がここにいる理由のひとつがそれで、居心地の良さを感じている」

――とくにこの三名のドライバーのキャラクターはまったく違って見えますね。

マコウィッキ「そのとおりで、それぞれ性格はまったく違う。でも、この3人が揃うと非常にうまくまとまるんだ。誰かひとりが主導権を握ろうとする傾向はなく、僕たち全員が力を合わせているという実感がある」

マコウィッキ「僕たち3人は良いことも悪いことも分かち合えるし、それを解決できるチームワークがある。互いを嫌な気分にさせない。それよりも、いかに良い仕事を一緒にできるかというムード作りがうまく機能していて、これはチームワークとしてとても大切なことだと思っている」

[オートスポーツweb 2025年04月29日]

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