
いま話題の“冷凍きゅうり”をご存知でしょうか?
きゅうりというと、加熱や冷凍NGというイメージが強いですよね。しかし、最近では市販の冷凍きゅうりが売られており、腸活にも役立てることができます。
管理栄養士の筆者が、話題の冷凍きゅうりで腸活ができる食べ方について解説します。
■冷凍きゅうりが腸活にもたらすメリットとは?
一般的に、市販の冷凍野菜は優れた技術で急速に冷凍しているため、栄養価が落ちることは少ないといわれています。
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きゅうりは栄養が少ないというイメージがありますが、カリウムが豊富で、食物繊維については100gあたり1.1gも含まれているのだそう。
食物繊維は、腸内で善玉菌のエサとなったり、便のカサを増やして腸を刺激したりすることで、便通を改善し、腸内環境を整える効果があります。
食物繊維は野菜に多く含まれていますが、野菜を買ってきて調理するのは、忙しい人にとってはハードルが高く感じるでしょう。
冷凍きゅうりを活用すれば、複雑な下処理をすることなく、きゅうりの栄養素を摂取できるため、腸活にも効率的に役立てられますよ。
■冷凍きゅうりの腸活効果を高める&美味しい食べ方3つ
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冷凍きゅうりの腸活効果を高めながら美味しく食べられる方法を、3つご紹介します。
(1)ヨーグルトと和える
ヨーグルトには乳酸菌や、製品によってはビフィズス菌が含まれています。
いずれも善玉菌であり、腸内環境を酸性に保つことで悪玉菌の増殖を抑え、腸内を健やかに保つ効果があります。
食物繊維と組み合わせると、より腸活効果を高められるため、「きゅうりとヨーグルトの和えもの」「きゅうりとトマトのヨーグルトサラダ」などのメニューでいただきましょう。
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和え物もサラダも、お好みで味噌をプラスすると、より美味しく仕上がります(目安:2人分の量に対して味噌大さじ1/2程度)。味噌にも乳酸菌が含まれているため、一石二鳥ですよ。
(2)キムチと和える
キムチは、白菜や大根など、多くの野菜が使われていることから食物繊維が多く、発酵の過程で作られる乳酸菌も豊富なため、腸活効果が高い食品です。
また、キムチの唐辛子に含まれるカプサイシンの作用により、脂肪燃焼効果も得られます。ダイエットにも効果的ですよ。
冷凍きゅうりとにキムチを漬けておくだけで、簡単な副菜が一品完成します。
ツナやちくわなどのタンパク質食材を組み合わせると、腹持ちが良くなるため、食べ過ぎ防止に役立ちますよ。ツナもちくわも手軽に使える食材ですので、ダイエットを意識している方は試してみてください。
(3)塩麹に漬ける
発酵調味料である塩麹には、オリゴ糖が含まれています。
オリゴ糖は、腸内で善玉菌のエサになることで腸内環境を整える効果があるため、冷凍きゅうりと組み合わせると腸活効果を高められます。
また、塩麹にはビタミンB群も含まれています。ビタミンB群にはエネルギーやタンパク質の代謝をサポートする働きがあります。
体や肌の新陳代謝を上げることでダイエット効果や美肌効果が得られるため、冷凍きゅうりと塩麹の組み合わせはさまざまな面でメリットがあるといえますね。
にんにく(チューブでも可)や塩昆布をプラスして漬け込むと、美味しさがアップするためおすすめですよ。
便利で腸活に役立つ冷凍きゅうりを、効果的な食べ方で毎日の食生活に取り入れてみてくださいね。
(フリーランス管理栄養士 今井尚美)