

その後の食事会でも、マユさんは相変わらずでした。手伝いをしないことがどういうことなのか分からせるために、マユさんの分だけ茶碗蒸しを出しませんでした。チエちゃんと顔を見合わせて舌を出して笑いました。こうやってチエちゃんと気持ちを分かち合えることが嬉しくて、マユさんの存在がチエちゃんとの絆を強くしてくれているように感じます。

今回の食事会は、年始の親族が集まったときでした。「また早めに行って、お手伝いしますね!」と、連絡をくれるチエちゃんは本当にいい子。
そうして当日。私たちはいつも通りキッチンで食事を作っていました。今日は夫側のお義姉さん2名とその家族もやってきて、一緒に飲み食いをしていました。そんななか、マユさんは今日は「手伝いましょうか?」の言葉もないまま、キッチンをスルーしていったのです。

マユさんはとうとう「手伝いましょうか?」すらも聞いてこなくなってしまいました。
どこまで自分自身を振り返らず、反省ができない人なんだろう……そう思いました。
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自分を変えられるのは自分自身でしかありません。
もっと素直に周りを見て、手本にしていけばいいのに……。
そんな風に思っていたときに、まさか!
マユさんが全員の前でおもむろにコンビニご飯を食べはじめたのでした。
【第7話】へ続く。
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