
子どもが社会人になり働き出すと会社から給料をもらいますよね。基本的には子ども自身が使い道を決めるのが一般的でしょう。でも子どもが実家暮らしの場合は、生活費として家にお金を入れてもらう家庭もあるかもしれません。ところが子どもに渋られる場合もあるようで、ママスタコミュニティのあるママからこんな投稿がありました。
『初任給が入ったら家に2万円でもいいから入れてくれるように話したら、毒親認定されてしまいました』投稿者さんは旦那さんがおらず、春から新社会人になったお子さんは実家住まいだそう。給料を少しでも家に入れてくれるようにお子さんに話したところ、なんと毒親認定されてしまったのだとか。それで他の家庭は家にお金を入れてもらわないのかどうか気になったようです。今回アンケートを取ったところ、「入れてもらう」が最も多い結果になりました。ここからはママたちからのコメントを見ていきましょう。
自立のためにも入れてもらう
入れるのが当たり前じゃない……?
『養われる子どもではなくなったのだから、生活費を稼ぐのは親ではない。家に入れるにしても2万円なんて激安なのに、毒親扱いなんて舐め腐っているし世間知らず過ぎる。実家暮らしをするなら5万円は最低ラインでは? 嫌なら家を出て一人で生活させればいい』
『うちは金額は決めていないけれど、毎月3〜5万円入れてくれている。食費や光熱費、タダじゃないからね。働くようになったら生活費を入れるのは当たり前だと思っている』
『2万円とか足りるわけないやん? 米が5キロ5,000円超の時代なんでね。自分の使った水道光熱費と食費ぐらいは支払わないとダメ人間になるだけだわ』
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『入れてもらうのが当たり前だと思っていたわ。実家にいて給料まるまる自分のものって考えが甘くない? 一人暮らしなら食費や光熱費を自分で払って生活していくのに』「実家住まいであれば、お金を入れるのは当たり前なのでは?」という声が目立ちました。一人暮らしをしたら、家賃、食費・水道光熱費などの費用は全部、自分で負担することになりますね。またお金の面だけでなく、家事も自分で行わなければなりません。でも実家暮らしの場合、家賃もかからず家事も親にお願いすることもあるのではないでしょうか。社会人になっても「これまで通り」と思うところもあるかもしれませんが、養われる立場ではなくなります。一人の大人として、せめて家で自分が生活する上でかかる食費や光熱費などは負担して然るべきといえるのではないでしょうか。
一方で「今後の一人暮らしのために貯金したい」という子どもに対しては、お金はもらわない代わりに家事を分担制にするというママも。もし子どもにお金を貯める目的がある場合は、お金以外の形で家庭での役割を担ってもらう手もありそうです。
『お子さん、まるで私だわ。自分の家なのになんでお金入れなきゃならないのか、なんで他人みたいな扱いをされるんだろうと考えていたことがある。お金がある程度貯まったから一人暮らしすると親に伝えたら、頑張れよと言われた。いざ一人暮らしをして、こんなにお金がかかるんだと初めて知ったよ。いつか家を出ていくことを決めて、実際に一人暮らしするようになったら理解するよ、きっと』自分がお金を入れるように親から言われた当時を「何もわかっていなかった」と振り返るママも。一人暮らしをするまでは、「なぜ家にお金を入れなければいけないのか」と思っていたそう。また他人のように扱われていると感じたこともあったとか。それは親が、わが子を一人の大人とみなすようになったという変化とも言えそうです。投稿者さんのお子さんも一人暮らしをする必要にかられて、初めて大変さに気づくのかもしれないですね。
金額をあげることも検討しているよ
『勤めはじめは2万円、半年後から3万円、できれば最終的には5万円入れてもらいたいところよ』
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『30歳あたりを期限に一人暮らしに移行してほしいわ。親元から離れた方がいろいろ学びが多いし、自由と不自由も実感できた方がいいと思うし。何より基本的には親のほうが先に死ぬからね、真に自立して生きていけるようになってほしい』
『4月は勘弁してあげるけど、5月から3〜5万円ぐらい入れてもらいたいな。そして25歳を過ぎたら毎年1万円の値上げをしたい。家にいるより一人暮らしをしたほうがいいと思わせたい』またお金を入れてもらうのは前提として、それでも居心地がいい実家を離れないお子さんのエピソードもいくつか寄せられていました。そういったお子さんたちには「30歳を越えたらさらに◯円追加、など家に入れてもらう金額を増やすつもり」というママも。子どもに「実家を出ようかな」と思わせるための工夫のようですね。親が最終的に望むのは子どもの自立であり、一人暮らしをしてさまざまなことを学んでほしいとの思いもあるようです。
入れてはもらうけど、貯金していずれ子どもに渡すつもり
『家に入れてもらうと言いつつ、子どもの口座に入れて貯金する! 家を出るときに今までのお金を渡す』
『一応、食費や光熱費の一部として3万円は入れるって話はしたけど、毎月5万入れてくれている。そのうち1万円は食費に使わせてもらっているけれど、4万は貯金しているから家を出るときに渡すよ』
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自分のために使ってほしいから入れてもらわない
『まだ給料が少ないだろうから入れてもらわない。しかも初任給。身なりや仕事に必要なものに使ってほしい』
『「3万円入れようと思っている、3万円でもいい?」と聞いてきたからいらないよ、その代わり使わないで独立するときのためにちゃんと貯金しなさいと言って入れてもらっていない。「入れなさい!」「入れるのが当然だ!」と要求するから毒親認定されるんじゃないの?』
『奨学金返済を本人がする代わりにお金は入れてもらっていない。自分で貯金して、自立すると言っている』「もらわない」というママたちは、その理由に初任給がそんなに多くないと想定されること、自分でお金の管理をさせたいことなどをあげていました。また自分で奨学金の返済をするから家には入れないという場合もあるようです。本人に貯金を含めたお金の管理をする意志があるのであれば、家には入れてもらわずに管理を任せるというのも一つの方法なのかもしれません。また他にも「今しかできない経験にきちんとお金を使ってほしい」というママからのコメントも。20代前半の若く体力もあり何でも挑戦できるうちに、経験のために自分で稼いだお金を使ってほしいと考えているようですね。
催促するものではない。お金を入れるかどうかは本人の意思を尊重する
『本人の意思に任せる』
『こっちから催促して入れてもらうものではない。「家」に入れてもらう必要はないかな』また「その他」を選んだママたちは、本人の気持ちや意思を尊重するとのことでした。経済的に差し迫った状況でなければ、子どもの意思や判断を尊重するのも、一人の大人としてみなすことなのかもしれませんね。
「お金を入れてもらう」という意見が多数派だった今回の投稿。実家暮らしであれば、食費や光熱費などの生活費は入れてもらうのは当然、というママの声が印象的でした。実家暮らしのお子さんの自立を促すためにも、最初の一歩としてお金を入れてもらうことは有効な方法といえそうですね。今回の投稿をみなさんはどう感じましたか?
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文・佐藤さとな 編集・横内みか イラスト・猫田カヨ