
私は子どものころからずっと「お姉ちゃんなんだから」と言われつづけて、ずっとその呪縛にとらわれていました。けれど家庭を持った今、それじゃダメだったのです。事態をここまで悪化させてしまったのは、自分から断れなかった私です。

私が今、大切にしたいのは自分の家族です。もしそれが許せないというなら、距離を置いてほしい。母にはそう伝えて電話を切りました。あんなに怖かった母の怒鳴り声も、「お姉ちゃんなんだから」の呪文も、もう私には響きません。
母とユウタが去っていき、ようやくわが家に静かな日常が戻りました。ケンジは無責任に受け入れようとしたことを謝罪してくれました。けれどそもそもこの事態を招いたのは「NO」をはっきり主張できなかった私です。私たちはお互いに反省の言葉を述べ、これからは夫婦でもっと話し合っていこうと誓いあいました。
母からの脅しのような電話にも、もう心は揺らぎません。ユウタがこの先どうなるかだって関係ありません。誰かのために自分の人生を犠牲にするのはおしまい。家族との平穏な日々を守り抜こうと、私はあらためて決意しています。
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