帝国データバンクは、国内約119万社の事業会社を対象に実施した「女性社長の比率」に関する調査結果を発表した。調査によると、2024年10月時点の女性社長比率は8.4%で、1990年(4.5%)から上昇を続けているものの、依然として1けた台にとどまっている状況が明らかとなった。
【画像】最も女性社長が多い都道府県は? 帝国データバンク調べ
女性社長の年齢構成は「60〜64歳」が13.6%で最も割合が高かった。75歳以上の女性社長は21.7%と、2020年時点(18.4%)から3.3ポイント上昇している。
都道府県別では、徳島県の女性社長比率が12.1%で最も多く、3年連続で首位となった。製造業の割合が高い中部・北陸エリアでは比率が低く、岐阜県が6.0%で15年連続の最下位となった。
業種別では不動産業が17.4%で最も高く、サービス業(11.3%)、小売業(11.1%)が続いた。一方、建設業は4.9%で唯一5%を下回り、製造業も5.7%と低水準にとどまった。業種細分類別では保育所が40.0%で最も多く、美容関連や社会福祉関連が上位を占めた。
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●女性社長が経営する企業の売り上げ
女性社長が経営する企業の売り上げはどうか。最も多いのは「5000万円未満」(11.9%)で、規模が大きくなるほど比率は低下する傾向に。「100億円以上」では2.0%にとどまった。
出身大学別では、日本大学が286社で5年連続トップとなり、慶應義塾大学(266社)、早稲田大学(239社)が続いた。
帝国データバンクは調査結果を受け、女性社長の比率は「小幅な上昇を重ねているものの、目標とされている結果には届いていないといえる」と指摘。その上で、女性活躍が進んでいなかった分野への「数値目標の達成を目的とした登用には注意が必要」とし、適材適所の登用が求められるとコメントした。
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