『こち亀』作者・秋本治氏、両さんは「悪友」 「連載終了はさみしい」と本音吐露

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2025年03月13日 14:56  ORICON NEWS

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両さんは「悪友」と明かした原作者・秋本治氏 (C)ORICON NewS inc.
 漫画家・秋本治氏が13日、都内で行われた『こち亀記念館』合同記者会見に出席し、主人公・両津勘吉と作品への思いを語った。

【写真】ガッツポーズで笑顔!葛飾区長と笑顔をみせる原作者・秋本治氏

 葛飾区は、秋本氏の漫画『こちら葛飾区亀有公園前派出所』を活用した観光施策の集大成として、亀有地域の新たな観光拠点施設『こち亀記念館』を22日に開館する。

 記者から秋本氏にとっての「両さんの存在」について聞かれると、「一番むずかしい問題なんですけど、僕にとっては“悪友”なんです。こんな記念館作っちゃっていいの!?って驚くぐらい結構生真面目なんですけども。だから逆に言うと、両さんは描いててすごい楽しかったです」とし、「自分ができないことを、こうなったらいいな、下町でもみんなでこうやればいいなっていうのを、漫画だから実現できてたわけですよね。そういういろんな足跡が、今回はこち亀記念館という形になった。本当にうれしいです。ありがとうございます」と明かし、感謝を伝えた。

 9年前に連載終了している本作については、「描き続けなくちゃいけないんじゃないかっていう仕事ではないんです、こち亀は実は。週刊連載も終わったのも、ネタないとか疲れたとかっていう感じではなくて、このままずっと描いてて大丈夫だろうかっていうのもあって」と告白し、さらに「それ以外に描きたいものがすごい溜まってたんですよ」と明かした。

 連載終了後の動きについて「終わった途端、4本いきなり連載したっていうのはその始まりで」とし、「だから“終わった”んじゃない」とも話した。「僕の気持ち半分としてはもう終わったのかなと思ってたんですけども、1年後、集英社の方から『よかったら1年目ですから読み切り描きませんか』っていう話があった時は本当うれしかったです」と1年後の読み切り連載に至る裏側を明かし、「僕以上に今まで見てきた人たちがすごい喜んでくれたんです。そういうのもあって、じゃあ今度機会あれば全部、まだいろいろあるので描きましょうって」と周囲の反応がこれからのさらなる展開にも繋がっていることも語った。

 さらに秋本氏は「ただ、僕に関しては、本当に長い連戦って終わっちゃうと寂しいですよね。僕もやっぱ大好きなまま終わっちゃうと寂しいです」と本音をぽろり。「描きたいことはまだ実は本当はいっぱいあるんです。チャンスがあれば描きますというスタンスで続けられればいいな」と声を弾ませた。「その架け橋としても、今回の記念館ができるのはすごくうれしい。そのネタでかけたりとか、いろいろ今後も描けるなっていうのはありますね」とこれからもファンを楽しませてくれそうだ。

 本作は、1976年から2016年まで『週刊少年ジャンプ』で約40年にわたって連載された、亀有公園前派出所に勤務する警察官の主人公・両津勘吉(りょうつ かんきち)が、東京の下町を舞台に、その同僚や周辺の人物と繰り広げるギャグ漫画。テレビアニメ化や、香取慎吾主演でドラマ化や実写映画化もされた人気作品となっている。

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  • 定期的に掲載された、両さんの少年時代のエピソードは感慨深いものがありましたね☆懐かしい思い出です(●´∀`●)
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