東京国税局=東京都中央区 法人税など約8200万円を脱税したとして、東京国税局査察部が法人税法違反などの容疑で、東京都港区の芸能事務所「デルタパートナーズ」と同社代表取締役の小泉宗弘氏(50)を東京地検に告発したことが16日、関係者への取材で分かった。
関係者によると、同社は2022年2月期までの3年間で、約2億4000万円の所得を隠し、法人税や消費税など約8200万円を脱税した疑いが持たれている。
同社は、過去に取引のあったウェブ制作会社などに、イベントや電子マガジンの運営に関する架空の業務委託契約書の作成を依頼。発覚を免れるため、制作会社などの口座に代金を一度振り込み、その後現金で回収していた。
脱税で得た資金は都内にある小泉氏のタワーマンションの購入費用などに充てていたという。
デルタパートナーズは代理人を通じ、「世間を騒がせていることは誠に申し訳なく思う。本件については、既に修正申告し、納税もしている」とのコメントを出した。