佐野海舟と佐野航大の兄弟が揃って選出 [写真]=Getty Images 日本サッカー協会(JFA)は23日、6月のFIFAワールドカップ26アジア最終予選(3次予選)に臨む日本代表メンバーを発表した。
2次予選を6戦全勝・24得点無失点という圧倒的な強さで突破し、最終予選グループCでも安定した戦いを披露している日本代表。3次予選も圧倒的な強さを見せると、3月20日に行われたバーレーン戦に2−0で勝利したことで、8大会連続8回目の本大会出場を決めた。
史上最速となる3試合を残しての本大会行きを決めた日本代表。森保一監督はこれまでの主力の大半を招集せず、7名を初招集し新戦力を試すことを選択した。
今回のメンバーの中で注目されたのは約1年ぶりに復帰した佐野海舟(マインツ/ドイツ)と、初招集となった佐野航大(NEC/オランダ)の2人。兄弟が揃って代表チームに招集されることは世界的に見ても非常に珍しく、日本代表では2006年8月のAFCアジアカップ2007予選に招集された佐藤勇人氏と佐藤寿人氏の佐藤兄弟以来、約19年ぶりとなる。
イエメン代表との試合では、2人揃ってベンチスタートに。イビチャ・オシム監督は1ー0とリードした71分に佐藤勇を投入すると、89分に佐藤寿を投入。佐藤寿はアディショナルタイム1分にゴールを記録し、2ー0の勝利に貢献していた。なお、佐藤兄弟は日本代表史上初となる双子同時出場を果たしており、今回のオーストラリア代表戦、インドネシア代表戦で佐野兄弟が同時にピッチに立つかが注目される。
また、過去には三浦泰年氏、三浦知良の三浦兄弟は“ドーハの悲劇”でも知られている「FIFAワールドカップアメリカ94 アジア地区最終予選」で揃って選出。サウジアラビア代表戦では2人とも先発出場を果たしていた。
さらに遡ると、日本代表が初出場を果たした1936年に行われたベルリン・オリンピックで加茂健氏、加茂正五氏の兄弟が選出されていた。当時は16カ国のノックアウト方式で行われ、1回戦のスウェーデン代表戦、準々決勝のイタリア代表戦に揃って出場していた。なお、日本はイタリアに8ー0で大敗を喫していた。
その他、柱谷幸一氏、柱谷哲二氏の柱谷兄弟はどちらも日本代表で活躍したが、代表で活躍した時期が異なり同時招集はなし。Uー20日本代表監督も務めていた内山篤氏と兄の内山勝氏の内山兄弟や三菱重工浦和レッズレディースの堀孝史監督と兄の堀直人氏は同時期にプレーしていたものの同時にピッチに立ったことはなかった。