体調不良40人超も調査せず=海将補と1佐を戒告処分―海自
78
2025年06月17日 17:31 時事通信社

海上自衛隊は17日、部隊で40人超が体調不良を訴えていたのに、原因調査や報告など適切な対応を取らなかったとして、指揮監督する立場にあった海将補(54)と1等海佐(54)を戒告処分にした。海将補は海自で2番目に高い階級。
海自によると、2023年9月、1佐が当時トップだった部隊で、隊員40人超が腹痛や下痢など食中毒のような症状を訴えた。
隊員らは食堂で同じメニューの食事を取っていたが、上級部隊の指揮官だった海将補は、医官から「食中毒とは断言できない」などと説明を受けたことから、必要な調査や海上幕僚監部などへの報告をしていなかった。
同月下旬に外部からの通報で発覚。海将補は海自の聞き取りに「軽率な行為を後悔している」などと話したという。
Copyright(C) 2025 Jiji Press, Ltd. 記事・写真の無断転載を禁じます。
掲載情報の著作権は提供元企業に帰属します。