梅雨空は戻るのか? 梅雨前線が消滅 19日も真夏のような晴天と猛暑 異例の梅雨

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2025年06月18日 18:24  日本気象協会

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日本気象協会

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例年、梅雨本番である6月中旬ですが、今日18日(水)の天気図をみると梅雨前線はありません。明日19日(木)も太平洋高気圧に覆われて、真夏のような晴天と暑さが続くでしょう。来週は梅雨前線が東北付近に延び、東北では梅雨空が戻りそうです。ただ、太平洋側では晴れ間が出て、厳しい暑さの日が多いでしょう。

梅雨時なのに梅雨前線が消滅

広く梅雨入りしていますが、今日18日(水)の天気図をみると、梅雨前線がありません。6月中旬といえば、例年、梅雨本番の時期で、日本列島に梅雨前線が延びていることがほとんどです。過去5年間を振り返ってみても、梅雨前線が日本付近に停滞していなかったのは、2021年6月11日のわずか1日だけでした。(各日の15時天気図を参照)

今日18日(水)は梅雨前線がないだけでなく、盛夏をもたらす太平洋高気圧が勢力を強め、日本列島に張り出しています。まるで梅雨明けして、真夏になったかのような気圧配置となっています。この影響で、日本列島は6月としては異例の猛暑となっています。

明日19日(木)もまるで真夏

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明日19日(木)も同じような気圧配置で、日本列島は太平洋高気圧に覆われるでしょう。広く晴れて、うだるような暑さが続く見込みです。熱中症リスクの高い状態が続きますので、熱中症に警戒が必要です。

もう梅雨明け? この先どうなる

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この先はどうなるでしょうか?

21(土)になると日本海に梅雨前線が延びてくる予想です。その後、梅雨前線は日本海から東北付近に延びて、東北では梅雨空が戻るでしょう。22日(日)頃は北陸から九州北部でも雨が降りそうです。ただ、梅雨前線から離れている太平洋側では所々でにわか雨はありますが、晴れ間の出る日が多くなりそうです。24日(火)以降はまた太平洋高気圧の勢力が強まるでしょう。

真夏のような天気が多く、もう梅雨明け?と感じている方も多いかもしれません。6月下旬にかけても太平洋側を中心に梅雨らしい長雨にはなかなかならず、早い梅雨明けの可能性もゼロではなさそうです。

過去には早い梅雨明け発表後に大雨も

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ただ、過去には早い梅雨明け発表(速報)のあとに大雨となり、9月になって梅雨明けの確定値が大幅に変更になったこともあります。2022年には6月下旬には奄美や九州から東北南部にかけて続々と梅雨明けの発表がありました。太平洋高気圧の勢力が強まり、晴れて厳しい暑さとなった所が多くなりました。群馬県伊勢崎市では、6月としては最も高い40.2℃を記録しました。ただ、高気圧の勢力は長くは続かず、7月以降は雨の降る日が増加。7月中旬には九州などで線状降水帯が発生し、大雨となった日もありました。このため、この年の梅雨明けの確定値は大幅に変更になり、九州や四国は7月22日頃、中国地方は7月26日頃、近畿から関東甲信では7月23日頃になりました。北陸や東北では梅雨明けは「特定できない」となりました。

今年も早い時期から太平洋高気圧が強まり、真夏のような天気となっています。この先もしばらく太平洋高気圧の勢力が強い状況が続きます。梅雨明けとはならなくても、厳しい暑さで真夏と同じような熱中症対策が必要です。また、2022年と同じように7月に入ってから梅雨空が戻り、大雨となる可能性もあります。まだ7月がどうなるかはっきりしませんが、今後も最新の気象情報に注意が必要です。

このニュースに関するつぶやき

  • 来週には又、梅雨前線が現れるって予報が有るみたいだが。
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