2025上半期CM起用社数ランキング8位! 気になる俳優・小倉史也インタビュー「今後の展望」「大好きなファッションや動物について」

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2025年07月14日 13:10  ガジェット通信

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JT、三菱地所やGalaxyなどの個性的なCM出演で存在感を放ち、「2025上半期CM起用社数ランキング」にて8位にランクインしている俳優の小倉史也さん。「あ、モヒカンのロッカーの方だ!」「タイムリープしておじいさんになってしまう方だ!」と“ピン”ときた人も多いのではないでしょうか。

ガジェット通信では、昨年映画『PLAY! 〜勝つとか負けるとかは、どーでもよくて〜』にてインタビューをさせていただいたご縁もあり、小倉さんにインタビューを慣行。今後挑戦したいことや、お芝居で大切にしていることなどお話を伺いました。

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――現在たくさんのCMで活躍されていますね!

たくさん機会をいただき本当にありがたいです。オーディションの場合が多いのですが、一度CM撮影でご一緒した監督やスタッフさんがまた声をかけてくださることもあります。

――ご自身の強みというか、こういう部分が活かせているなと感じる部分はありますか?

そうですね…、僕自身、根っこはお家が大好きでいわゆる陰キャですけれど、陽気になるならなりましょ!という、塩梅のダサさみたいなのが、CMや作品にハマっているのかなと思います。陽キャになりきれない陰キャみたいな(笑)。そこを僕らしさとして感じていただけているのなかと思います。「adidas Originals x BAPE®」のグローバルCMに出演させていただいたのですが、地味な男の子がファッションで変身するという内容で。カートゥーンの様な、海外アニメのキャラクターの様な誇張した表現が面白かったですし、僕も演じていて楽しかったので、そういう大変身!する姿も注目していただけたら嬉しいです。

――色々なキャラクターの切り替えはご自身の中でどうしているのですか?

自分で言うのもの何なのですが…僕は切り替えが上手いタイプだと思います(笑)。たくさんCMに出させていただく中で、求められているものはベースにあるので、まずはそのまま演じて、監督から意見が来たらそれを超える様に演じようというか。そうやって段階をつけて演じる様にしています。

――以前『PLAY! 〜勝つとか負けるとかは、どーでもよくて〜』にて取材させていただいた時の撮影のポージングが素晴らしくて、小倉さんはとても器用な方なのだろうなと思うのですがいかがですか?

器用であり不器用であるなと思っています。作品に入ったらスッと役柄になれるところが器用だなと思いつつ、マルチタスクが苦手で感情ベースで生きているところは不器用だなと。難しく考えていると不器用になっちゃうし、マイナス思考のドツボにはまると、そこから出てこれなくなっちゃうので、どれだけ平然を保っていられるかを大切にしています。

――ドラマ『飛鳥クリニックは今日も雨』(Leminoにて配信中)ではメインキャストに起用されていますね。

森山未來さんが演じるリーさんが新宿歌舞伎町でなんでも屋さんをやっていて、毎日の様に曰く付きの案件や相談が入ってくるという、裏社会的な世界を描いたドラマです。僕はその中で、リーさんと一緒に行動をする博打屋専門の客引き・佐野を演じています。
僕は『PLAY! 〜勝つとか負けるとかは、どーでもよくて〜』や他の作品でもそうなのですが、ちょっと雑魚キャラみたいな、優しいけど気弱みたいな役柄が多かったので、佐野の様な悪めの役は初めてで。見た目から、オレンジ色だったり派手な衣装を着て、5kg太ってだらしない感じの雰囲気が出る様にしました。撮影までにめっちゃラーメンを食べて太る様にしていたのですが、なぜかこの作品が決まってから体が自然に太りにいっていて。劇中でSMの女王様に緊縛されてムチで打たれるシーンがあるのですが、紐が良い感じに体に食い込んで面白い絵になっていたので、太って良かったです。

――印象が全然違って驚きました。入江悠監督とのお仕事はいかがでしたか?

今回、ありがたいことにオファーをいただいて入江監督と初めてのお仕事だったのですが、とても楽しかったです。台本を読んだ時にブラックな業界を描くことがすごく上手だなと思い、ご本人も怖いのかな…?とドキドキしていたのですが、すごく優しい方で。撮影前の面談で「僕大丈夫ですか?」と不安な気持ちを伝えても、何でも受け入れてくれて、芝居上でも色々試してくれてやりやすかったです。森山さん、勝地涼さん、深水元基さんと4人で麻雀を打つシーンがありますが、リハで実際に麻雀をやって、その時に感覚を掴むことができたので、そこからは好き勝手やらせていただきました。

――皆さんそれぞれ個性的で素敵な先輩方ですよね。

どんなお芝居するんだろうって楽しみにしていましたが、皆さん自由すぎて感動しました。脚本はもちろんあるんですけど、セリフとセリフの間に入れていく言葉も自由すぎて。 僕もそれに乗っかって、やらせてもらっていました。
森山さんは撮影前に入念にストレッチをされていて、多分どんなことにも対応出来る体作りをしているのだろうなと。いつでも自然体で役に対する没入感がすごかったです。森山さんとはジャンルは違えど、同じくダンスをやっていた身として見習おうと思いました。

深水さんは休憩時間が一緒になると色々なお話をしてくださって、よくご飯に一緒に連れていってくれました。勝地さんも仲良くしていただいて、出演された舞台も見に行かせてもらったり、お三方ともとても優しくお兄さん的存在です。

――今後のお芝居にもとても良い影響を与えてくれそうな作品だったのですね。

とても良い経験をさせていただきました。撮影をしているうちに「何でも出来る」というメンタルになってきて。以前は陰キャとか優しい役柄とかでしか、この世界でやっていけないかなと思った時期もあったんですけど、闇業界を描いた作品で、ここまでやさぐれ感を出せるんだったら、こういった役柄もどんどん挑戦したいなと思います。

――小倉さんは子役としてキャリアをスタートしていますよね。

学校よりお芝居をしている時の方がずっと楽しかったですね。子役からこの業界に入った人たちと話していて「きつかった」とか「子役の時はあまり楽しくなかった」という話もよく聞きますが、僕はもうただただ楽しくやっていました。自由に出来る場所はここしかない!くらいな感じで、きっとスタッフさんなどに迷惑をかけていたと思うのですが、自由奔放、プレッシャーも感じることなくやっていました。
映画『20世紀少年』で幼少期のヨシツネ役を演じたのですが、周りに同年代の子も多くて、秘密基地セットやロケ撮影がすごく楽しくて。
なんといってもあの時代の自転車に乗れたこと、今でも印象深い思い出です。

――『20世紀少年』の堤幸彦監督、木村ひさし監督に今お会いしたら、こんなに大きくなったのか!ってビックリされそうですね。

いつかお会いしてその時の御礼もしたいですね。

――中学生からは芸能活動をセーブされていたとか。

中学校には受験して入っているんですけれど、そこから部活や学校が楽しくなってきて。俳優も並行してやってみたいなという気持ちもありつつ、気持ちが学校に向いていたのだと思います。流れにまかせてたら、大学に行ってからはダンスにどんどんのめり込んじゃって。大会にも出る様になっていたので、大学時代はダンスを全力でやって、最後まで走り切ろう、それから俳優に復帰しようと決めていました。
大学でのダンスの活動が終わった後は、色々な芝居のレッスンやワークショップに行って。ブランクもあるし、子役とは芝居が全然違うので大変でしたね。プライベートでは斜に構えている部分もあったので、芝居を明るくやりきれない部分もあって、自分を出すことも怖かったですし。どんどん慣れていって、勉強させてもらって、今がありますね。

――好きな監督さんや今後出演してみたい作品はありますか?

バカリズムさんが好きです。『架空OL日記』など、本当に素の状態でやっている気がして。日常会話の掛け合いで自然とくすくす笑えてくるのが面白くて、偽らないで、ただセリフを発するという芝居のスタイルを感じて素敵だなあと思います。
いつかバカリズムさんの作品でご一緒したいです。そのためにはたくさん引き出しを増やさないといけないなと思っていて、それに今葛藤しています。今28歳で30代になった時に、父親役など役の幅が広がってきた時に、芝居に深みがないと説得力が無いと思うので、私生活でも色々なことにチャレンジしたいと思っています。

――目標としている方はいらっしゃいますか?

滝藤賢一さんが素敵だなと思います。CMの撮影で一度お会いして、お話させていただいたのですが、とてもダンディーで。
ファッションはもちろんのことなのですが、ご家族や植物への愛も素晴らしくて見習いたいです。

最近、日本らしいダンディズムとは何だろう?と思った時に、所作、マナー、伝統的なものを取り入れたいなと思いました。今ってどうしても、新しいもの・情報に流されてミーハーになってしまいがちなので、日本的なもののルーツを掘り下げて深みのある人間になりたいです。これから茶道教室には体験に行く予定なので、楽しみです。

――今日は私服でお越しいただいていますが、とても素敵ですね!

ありがとうございます!ダンスをやっていたのでファッションもストリート寄りだったのですが、奥平大兼と出会ってから、綺麗目で派手なファッションもしてみたいなと思うようになり、大兼には古着屋に連れていってもらいました。
もう一つ服の好みがガラッと変わったきっかけが、
兄貴の結婚式の時にちゃんとしたスーツを作ろうと思って、Wisdom Toolというテーラーに電話したんです。その際、長谷川礼さん(https://www.instagram.com/__rei__hasegawa__/)にとても丁寧に対応いただき、渋い緑色の麻の素材のスーツを仕立てていただいたのですが、それ以来よくしてもらっています。そこからジャケット熱が盛り上がりまして。礼さんにアドバイスをいただきながらネクタイとかシャツをちょこちょこ集めたり、おじいちゃんからもらったパンツもサイズ直しをして使ったり。礼さんは知識量が凄すぎて手も足も出ません(笑)。親戚のおじちゃんって感じです(笑)。

――様々な出会いを大切にされていて、素晴らしいです。プライベートでは何をしている時が一番楽しいですか?

爬虫類を4匹飼っているのですが、それぞれ性格が違って。一生壁に張り付いている子もいれば、出せ!ってアピールしてくる子もいて、みんなと家で過ごしている時間が幸せです。動物がめっちゃ好きで、実家では母が犬を8匹飼っているので、帰ったらトイプードルまみれになります(笑)。推しの動物はたくさんいるのですが、ビントロング好きです!いつか動物ロケもやってみたいなと願っています。

――今日は素敵なお話をどうもありがとうございました!

撮影:オサダコウジ

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