『芥川賞』14年ぶり該当者なし 「第173回芥川龍之介賞・直木三十五賞」の選考会が16日に行われ、芥川賞は「該当作なし」となった。2011年以来、14年ぶりとなる。
【ソロカット】駒田隼也ら芥川賞・直木賞候補者たち 両賞は1935(昭和10)年に制定。芥川賞は新聞・雑誌(同人雑誌を含む)に発表された純文学短編作品、直木賞は新聞・雑誌(同)・単行本として発表された短編および長編の大衆文芸作品の中から優れた作品に贈られる。前者は主に無名・新進作家、後者は無名・新進・中堅作家が対象となる。
「芥川賞」の候補には、グレゴリー・ケズナジャット氏「トラジェクトリー」、駒田隼也氏「鳥の夢の場合」、向坂くじら氏「踊れ、愛より痛いほうへ」、日比野コレコ氏「たえまない光の足し算」。30歳の駒田氏と21歳の日比野氏は初候補。41歳のグレゴリー氏と31歳の向坂氏は2回目となった。
■第173回芥川龍之介賞 候補作(掲載誌)※作者五十音順・敬称略
グレゴリー・ケズナジャット「トラジェクトリー」文學界六月号
駒田隼也(こまだ・じゅんや)「鳥の夢の場合」群像六月号
向坂くじら(さきさか・くじら)「踊れ、愛より痛いほうへ」文藝春号
日比野コレコ(ひびの・これこ)「たえまない光の足し算」文學界六月号
■選考委員
【芥川賞】
小川洋子、奥泉光、川上弘美、川上未映子、島田雅彦、平野啓一郎、松浦寿輝、山田詠美、吉田修一