高温は10月まで 11月には突然、冬が来たような寒さも 今年の冬は嵐になりやすい

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2025年09月15日 15:32  日本気象協会

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今年も、近年に見られるように秋らしい秋は短くなりそうです。10月までは高温傾向で、日中は汗ばむような日があるでしょう。11月になると突然、冬が来たかのような寒さになることがありそうです。今年の冬は、冬の嵐になりやすく、九州から関東付近では、いっそう寒くなる可能性もあります。

高温傾向は10月まで 11月には突然、冬が来たような寒さも

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9月19日頃には、猛暑はおさまる見込みですが、10月まで高温傾向です。日中は汗ばむくらいになる日は、まだあるでしょう。

11月になると、中国大陸では、地面から熱が奪われる放射冷却現象などによって、冷たい空気が生成される見込みです。この冷たい空気は、大陸から高気圧が張り出すタイミングで、日本付近に流れ出すでしょう。これまでの季節の遅れを取り戻すかのように、急に秋が深まりそうです。突然、冬が来たかのような寒さになることもあるでしょう。

上の図は、11月の予想です。
左の図は上空1500m付近の気温です。中国大陸は青色のエリアで、気温が平年より低く、冷たい空気がしっかり生成されることを示しています。
右の図は地上気圧です。大陸から東シナ海付近がオレンジ色のエリアで、大陸の高気圧が平年より張り出しやすいことを示しています。

近年にみられるように、今年も秋らしい秋は短くなりそうです。

今年の冬は、冬の嵐になりやすく 九州〜関東ではいっそう寒くなる可能性

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12月になると、偏西風は、日本付近で南へ蛇行する見込みです。師走は、寒気が流れ込みやすく、すっかり冬らしい寒さになるでしょう。

通常の冬は、西高東低の冬型の気圧配置がよく現れます。ところが、今年の冬は、冬型の気圧配置は例年ほど顕著に出現することなく、どちらかというと、北海道の北を低気圧が発達しながら進むことで、冬の嵐になりやすいでしょう。冬の嵐になると、猛吹雪による車の立ち往生などが発生することがあります。
北海道の北を進む低気圧が大陸から寒気を引き込み、九州から関東付近では、いっそう寒くなる可能性もあります。

上の図は、冬の予想です。
左の図が上空1500m付近の気温です。九州から関東付近は青色のエリアで、気温が平年より低いことを示しています。
右の図は地上気圧です。北海道の北が青色のエリアで、低気圧が平年より発達しやすいことを示しています。

この先、カラッと晴れた日には、冬用の寝具を干しておくなど、徐々に冬支度も意識するとよさそうです。

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