1月20日頃〜今季最長の大寒波が到来 北陸は強烈寒気で大雪や低温の影響が長期化

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2026年01月16日 14:08  日本気象協会

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20日頃から、今季最長の大寒波到来となる見込みです。強烈な寒気が1週間程度は本州上に居座るでしょう。JPCZが顕在化して南北にうねりながらも北陸地方を指向、平地の総降雪量も今シーズンのこれまでと比較して格段に増える見込みです。大雪・低温の影響が長期化する懸念があります。交通網の乱れ・車の立ち往生や事故・水道の凍結や農業設備への被害が発生するおそれも高まるでしょう。出来る限り事前の対策を行って下さい。

20日〜の大寒波は1週間程度長引く 負の北極振動が顕著に

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上の図は、1月19日から26日にかけての、北半球の上空5500メートル付近の平均的な大気の流れを予想したものです。寒色計の領域は、高度が平年より低く、暖色系の領域は高度が平年より高いことを示しています。

具体的な地域で見ると、北極付近は平年より高度が高く、気圧も高いと予想されています。その一方、本州付近は平年より高度が低く、気圧も低いので、寒気が流れ込みやすいと予想されています。本州付近への影響という観点で平たく言えば、北極圏からの寒気放出パターンとなり、この期間は、強い寒気が本州付近に流れ込みやすく低温傾向になりやすい「負の北極振動」が顕著な予想となっているのです。

これまでも今シーズンは、強烈寒気の南下はありましたが、北陸目線では、影響が長引く「寒波」の名に値するものはほぼありませんでした。冬型は一時的となることが多く、直近の3連休に強烈寒気の南下が予想された10日〜12日でも、最深積雪は、福井でわずか8cm、金沢で2cm、富山で11cm、新潟で0cmにとどまり、「強い寒気必ずしも大雪にはならず」の状況となっていました。

ただ今回予想されるものは、これまでの状況とは異なります。十分注意・警戒が必要です。

21日以降当面は JPCZが北陸を指向 降雪が続き積雪は融けにくい

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降雪量を決める重要なファクターであるJPCZ(日本海寒帯気団収束帯※)は、南北にうねりながらも北陸地方を指向する見込みです。上空の風向きは、山雪型や里雪型など時間を追って変わるでしょう。ただ、直近の10日〜12日の三連休の時のような暴風は予想されず、むしろ風は弱い予想となっています。上空の流れは山雪型でも、風がぶつかる所では「山雪という名の里雪」になることもあり、平地や沿岸部でも降雪の強まり、積雪の急増に注意・警戒が必要です。

※「日本海寒帯気団収束帯(JPCZ)」とは、シベリア大陸から流れ込む冷たい風が朝鮮半島北部に位置する長白山脈(最高峰:白頭山2744メートル)によって、いったん二分され、その風下である日本海で再び合流して形成される収束帯(雪雲が発達しやすいライン)です。JPCZによって、雪雲が発達しやすくなり、その雪雲が次々と流れ込むと、大雪となることが多々あります。

20日以降居座る冬将軍 大雪・低温の影響長期化 出来る限りの対策を

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20日以降の1週間程度、長引けば月末にかけての10日間程度は、平地でも最高気温は一桁前半・最低気温は0度未満の冬日が続きそうです。

雪が断続的に降り、日中でも融けにくいため、積雪が増加するでしょう。除雪された雪は道路の両脇に積み上げられ、実質走行に使用出来る道路の幅は圧迫されるでしょう。断続的に降る雪の影響で、路面は乾かず日中に融けた雪が再凍結して、スリップ事故が増える懸念もあります。

大雪による立ち往生が発生すれば、通勤や通学、物流の足のみならず、緊急車両や除雪車の走行の妨げにもなりそうです。物流網の寸断で、日用品やガソリン類などの供給、宅配便等の配送にも影響が及び、遅延や売り場で品薄になる商品もありそうです。鉄道や空の便への影響もまた然りです。車の燃料はこまめに満タンにする方が良さそうです。多少の日遅品でも、欠品するよりはまだましという観点から日用品もある程度各ご家庭にストックしておくのが安心です。

凍結による水道管の破裂や水道の断水、倒木の影響で停電となるおそれもあります。最低限の飲料水の確保、電気を使用しなくても暖をとれる石油ストーブなどの暖房器具もあると万一の際に安心です。長丁場となりそうなので、出来る限り事前の対策をお願いします。

このニュースに関するつぶやき

  • 20日はまさに暦上も大寒。ドンピシャです。といってもロシアやアラスカの寒さとは比べ物にならないでしょうね。
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