原子力規制委員会は福井県の敦賀原発2号機について、再稼働の前提となる審査に不合格とする案を正式に決定し、再稼働を認めないと判断しました。規制委員会の発足後、初めての不合格となります。
原発の規制基準では活断層の上に原子炉などを設置することは認められていません。
2011年5月から停止している敦賀原発2号機の再稼働をめぐっては、今年7月、原子力規制委員会の審査チームが原子炉の真下に活断層があることを否定できないとして、規制基準に適合しないと結論づけていました。
規制委員会はきょう、一般から公募した意見も踏まえ、審査チームがとりまとめた「審査書」を正式に決定し、審査に不合格としました。
規制委員会が東日本大震災の翌年に発足して以来、審査に不合格として、再稼働を認めない判断が示されたのは今回が初めてです。
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一方、敦賀原発の事業者である「日本原子力発電」は廃炉を検討せず、今後、追加調査のあと、改めて審査を求める考えを示していますが、先行きは不透明です。