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<柔道:世界選手権>◇14日◇第2日◇ブダペスト◇男子66キロ級、女子52キロ級
女子52キロ級で阿部詩(24=パーク24)が5度目の優勝を果たした。
決勝で、女子48キロ級で21年東京オリンピック(五輪)金メダルのディストリア・クラスニキ(コソボ)を背負い投げで破った。優勝が決まると、左腕で何度も目元をぬぐった。
“恩返し”に成功した。昨夏のパリ五輪で、兄の一二三(27=パーク24)は2連覇を果たした。一方、自身はまさかの2回戦敗退。「兄妹同日V」を逃し、号泣した。その姿に批判も集まり、謝罪したが、兄から「情けなくなんかない」とフォローされた。
約11カ月後の国際大会。兄は「もう1度妹と同じ舞台で、きょうだいで金メダルを目指す」と宣言した。ところが、今大会は兄が準々決勝で一本負け。世界選手権では23年ドーハ大会以来4度目となる「同日V」が消滅していた。
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それでも、妹は揺らぐことなく勝ち抜いた。2回戦で優勢勝ち、3回戦は延長戦で反則勝ち。準々決勝では出口ケリー(カナダ)に小外刈り、準決勝ではマシャ・バルハウス(ドイツ)に袖釣り込み腰で一本勝ちを決めた。兄の分も、頂点に立ってみせた。
妹は大会前に「一挑戦者として、世界一になりたい」と宣言していた。五輪で失った“世界王者”の称号を取り返した。
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