「マイiPS細胞」の作製施設が開所し、記者会見した京都大学iPS細胞研究財団の山中伸弥理事長(右)とファーストリテイリングの柳井正会長兼社長=20日午前、大阪市 京都大学iPS細胞研究財団(山中伸弥理事長)は20日、患者本人の細胞から作る「マイiPS細胞(人工多能性幹細胞)」の作製施設を大阪市内に開所した。研究機関や医療機関の依頼を受けて作製。手作業から自動化することで費用を低く抑えることが可能となった。
マイiPS細胞は免疫による拒絶反応が起こらないが、手作業だと1人分作るのに半年程度、約5000万円かかる。
今回、開所した施設にはドイツ製の自動培養装置を14台導入。全自動で、患者の血液から1人分のマイiPS細胞を3週間程度で作製可能で、将来的には、装置を増やし年間1000人分作る一方、1人分の費用を100万円に抑えることを目指す。